シソ茶の効果・効能や味とは? 正しい作り方やおススメ入手法

ハーブティー図鑑
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シソはヒマラヤ〜中国南部原産、シソ科シソ属の1年草です。

シソと言えば、お刺身や冷やっこ、そうめんの薬味として有名ですね。
青じそと赤じそがあり、青じその方は「大葉」と言われています。

このシソ、実はとても栄養が豊富です。

例えば、必須脂肪酸と言われるα-リノレン酸。
それから抗酸化作用で知られる、ポリフェノールも豊富です。
爽やかな芳香成分にも、抗菌などの働きがあります。

栄養をもっとしっかり摂りたい!
薬味だけだともったいない!
そんな時にオススメなのが「シソ茶」です。

シソ茶はさっぱりと清涼感があり、とても飲みやすいお茶です。
手軽に栽培できるので、自家製で作るのもオススメです。

この記事では、

  • シソ茶の効果・効能
  • シソ茶の正しい作り方やおススメ入手法

について詳しくご紹介します。

シソ茶の効果・効能


シソ茶は、生活習慣病の予防やアンチエイジングに役立つお茶です。
またアレルギー症状を抑えるので、花粉症対策にも役立ちます。

主な有効成分と、その効果について表にまとめました。

成分名 効果・効能
α−リノレン酸 LDLコレステロールを減らす、動脈硬化・血栓予防、血圧降下作用、脳の活性化、抗アレルギー作用
ロスマリン酸 脳の認知機能向上、糖尿病予防、抗炎症作用
シソニン 抗酸化作用
ルテオリン 抗酸化作用、抗アレルギー作用、抗ガン作用、肥満・糖尿病予防
ペリルアルデヒド(精油) 抗菌作用、消化促進作用、リラックス作用

シソ茶の効果・効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。

α−リノレン酸

これは魚や植物に多く含まれる不飽和脂肪酸の中でも必須脂肪酸と呼ばれています。
必須脂肪酸は体の中で作れないので、しっかり補給する必要があります。
α-リノレン酸は体に取り込まれた後、EPAそしてDHAへと変化します。

  • LDLコレステロールを減らす
  • 動脈硬化や血栓を予防して血液サラサラ
  • 血圧を下げる

さらにDHAの働きとして

  • 脳細胞を活性化する
  • 花粉症やアトピーといったアレルギー性疾患を緩和する

といった効果が期待できます。

ロスマリン酸

これはポリフェノールの仲間で、シソ科の植物に多く含まれる成分です。

  • 脳をより活動させる
  • 血糖値を下げて糖尿病を予防する
  • アレルギーによる炎症を和らげる

などの効果が期待できます。

シソニン

赤じそが赤いのはシソニンが影響しています。
シソニンはポリフェノールの一種です。
高い抗酸化作用で、アンチエイジング効果が期待できます。

ルテオリン

この成分もポリフェノールの一種です。
抗酸化作用のほかにも、

  • 花粉症をはじめとするアレルギー性疾患を緩和する
  • ガンを予防する

といった効果が期待できます。
さらに肥満や糖尿病を予防する働きについて、研究が進められています。

ペリルアルデヒド

これはシソの香りを生み出す精油成分です。

  • 抗菌作用で、細菌類から身体を守る
  • 消化酵素の分泌を促して、胃の調子を整える
  • 清涼感のある香りでリラックス

などの効果が期待できます。

シソ茶の副作用について


シソ茶には副作用が特になく、注意することもありません。

さらに、シソ茶はカフェインが入っていないため、子供や妊娠中の方にも安心です。

通常の食事やお茶として摂取する範囲では、どなたにも心配はありません。

シソ茶の味と香りについて


シソ茶は一言で表すと、すがすがしい味わいです。
苦味が少なく清涼感があるので、ジュースに近いと言えるかもしれません。

そして、みんなが知っているシソの香りが広がります。

子供からシニアまで幅広くオススメできる、飲みやすいお茶と言えます。

シソ茶を美味しく飲む方法と作り方


シソ茶を美味しく飲む方法をご紹介します。
ちなみに、シソ茶として使用するのは赤ジソが一般的です。

基本の作り方(乾燥茶葉を使う場合)

まず鍋やヤカンに、赤ジソの茶葉5g(大きめのティーバッグ1包分くらい)を入れます。
そこに水1リットルを入れて火にかけます。

沸騰したら弱火にして、5分位煮出して出来上がりです。
茶こしを通してポットやボトルに注ぎ入れて冷蔵保存します。

また、煮出しをしなくてもティーポットで作ることもできます。

シソ茶大さじ1杯程度をティーポットに入れ、熱湯を注ぎます。
3〜4分蒸らしたら出来上がりです。

シソ茶は日持ちしません。
遅くとも次の日までには飲みきるようにしましょう。

採れたての葉を使った作り方

採れたての新鮮な赤ジソが手に入る場合は、自家製赤ジソ茶にチャレンジしてみましょう。

鍋にしっかり洗った赤ジソと水を入れて煮出します。
分量は水1リットルに対してシソ10枚を目安に、お好みで調節します。

シソから赤い色が抜けるまでグツグツと煮ます。
最後にレモン汁を加えます。

レモンの酸と、シソのシソニンという成分が反応してキレイな赤色が出ます。
あまり長く煮すぎるとエグミが出てしまいますので、ご注意下さい。

ところで、赤ジソではなく青ジソなら手に入るという方もいらっしゃるかもしれません。

青ジソも同じように煮出すことでシソ茶を作ることができます。
煮出し時間の目安は約15分、お茶が色づいてきたら出来上がりです。

有効成分も赤ジソとほぼ同じですが、赤い色素はありませんのでレモン汁は必要ありません。

オススメブレンドティー

シソ茶は単独でも美味しいですが、色々なアレンジも楽しめます。
オススメのブレンドティーレシピをご紹介します。

+ペパーミント シソとペパーミントはそれぞれが爽やかな芳香成分を含んでおり、リラックス効果があります。
ブレンドすることで、さらに豊かな香りが楽しめます。ただし、ペパーミントを作る際は煮出しをしないのが一般的です。
シソ茶の火を止めてから、ペパーミントを加えるようにしましょう。
+炭酸ソーダ 冷蔵庫で冷やしたシソ茶に炭酸ソーダを加えて「シソのソーダ割り」に。
爽やかさが増して美味しいです。
ジンジャーエールで割るのもオススメです。

シソ茶に合うお菓子、食事


シソ茶はクセがないので、和食を中心とした色々なお料理とよく合います。

特に、梅との相性が良く「梅しそ」という言葉もある位です。
梅を使った「梅肉和え」などのメニューがオススメです。

梅肉和えは、鶏ささみや野菜を梅肉で和えたものです。
野菜はきゅうりやオクラ、しめじなどがよく使われます。

梅肉は、梅干しをほぐして使っても良いですし、便利な梅チューブも市販されています。
醤油と砂糖、ごま油、めんつゆなどお好みの味付けで和えて、味を整えたら出来上がりです。

シソ茶のオススメ入手法と買い方

シソ茶を入手するにあたっては、

  • シソ茶の茶葉を買う
  • シソを育てる

の2通りの方法があります。

シソ茶の茶葉を買う

シソの乾燥茶葉は、健康茶や緑茶を扱うお店で販売されています。

こちらにネット通販での取り扱いを一例としてご紹介しておきます。

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シソを育てる


シソを春から栽培すれば、夏には収穫できます。
必要な時に採って、新鮮な葉をお茶や薬味として使えるので便利ですね。

シソの栽培のポイントは以下の通りです。

  • 5月頃に種まきか植え付けを行う
  • 日当たりを好むが、夏の直射日光は苦手
  • 乾燥を嫌い、湿り気を好む
  • プランターの場合は特に水やりをしっかり行う
  • 夏に大きく生育するので、随時収穫する
  • 虫はこまめにチェックして、見つけたら捕殺する

やはり種まきよりも苗からの方が、栽培は簡単です。
収穫したシソは、よく洗って天日干しすれば乾燥茶葉として長期保存できるようになりますよ。

まとめ

シソ茶の要点

  • 生活習慣病の予防やアンチエイジングに役立つ
  • 花粉症をはじめとするアレルギー症状を抑える
  • その他にも脳の活性作用や抗菌作用、リラックス効果もある
  • 香り高く清涼感のある味わいで、苦味は少ない
  • お茶としては赤ジソを使うのが一般的だが、青ジソもお茶にできる
  • ペパーミントとのブレンドや、ソーダ割りもオススメ
  • 5月に種まきや植え付けをすると、夏に収穫できる

シソは爽やかな香りで飲みやすい上、栽培も比較的手軽で良いことづくし。
苗からうまく栽培できれば、沢山収穫できてお財布にも優しいですね。

もしご興味があれば、皆さんもシソ茶デビューしてみませんか。

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