バナバはミソハギ科サルスベリ属の落葉樹木です。
インドネシアやフィリピンなどをはじめとする東南アジアからオーストラリア北部までの熱帯に生息しています。
和名をオオバナサルスベリと言い、淡いピンクや紫色の花を咲かせます。
フィリピンでは、1500年以上昔から健康薬として使用されていて、現地では「女王も手の届かぬ神木」と呼ばれています。
バナバの葉を乾燥させたものは古くから民間薬として用いられてきました。
この記事では、
- バナバ茶の効果・効能
- バナバ茶の正しい淹れ方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
バナバ茶の効果・効能
バナバ茶の主な成分についてお話します。
成分名 | 効果効能 |
---|---|
コロソリン酸 | 血糖値を下げる、脂肪燃焼を促す |
食物繊維 | 便秘解消、血糖値上昇を抑える |
亜鉛 | 肌トラブル解消、抗酸化作用を補助する |
タンニン | 抗酸化作用、血圧安定 |
ミネラル類 | むくみ改善、デトックス作用、高血圧予防 |
コロソリン酸
これは、たんぱく質の一種であるブドウ糖輸送体の活性化を強化します。
コロソリン酸に含まれるアディポネクチンは、ブドウ糖の吸収率をアップさせるインスリンと同じような働きをします。
- 血糖値を下げる
- 脂肪燃焼を促す作用
- 糖尿病や肥満の予防、改善
などの効果が期待できます。
食物繊維
排便を促すために蠕動運動を活発にしてくれます。
また、ビフィズス菌を増やす作用もあり、腸内環境が改善などの整腸作用も期待できますね。
バナバに含まれる食物繊維の量はサツマイモの15倍とも言われているので、より高い効果が期待できます。
亜鉛
これは、体内で生成することのできない物質のひとつです。
不足することは、肌のカサつきやくすみの原因にもなります。
亜鉛を積極的にとることで、肌トラブルを予防したり、解消に繋げることができます。
また、抗酸化作用を持つビタミンAの代謝を促し、その働きを補助してくれる効果もあるので細胞の老化を防ぐ効果も期待されています。
特に、バナバ茶にはルイボスの6倍の亜鉛が含まれています。
タンニン
これはポリフェノールの一種です。渋みを出す収れん作用を持ちますが、それ以外にも高い抗酸化作用をもっています。
細胞を老化させる過酸化脂質の生成を抑えることで、アンチエイジングやボケ防止、ガンや生活習慣病の予防、改善など体に良い働きをします。
ミネラル類
バナバ茶に含まれるミネラルは、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどです。
マグネシウムには、緩下作用や、血圧を調整する作用があります。
カリウムは、血中の余分な水分や老廃物を尿として排出する利尿作用があります。
これによって、血液の成分が改善されるので肝臓をはじめとした様々な機能の上昇に繋がります。
カルシウムは血圧のバランスを整える作用があるため、不足すると高血圧を引き起こします。しっかり摂ることで高血圧の予防にもつながりますね。
バナバ茶の副作用について
バナバ茶には、特に副作用などはありません。
しかし、コロソリン酸に含まれるアディポネクチンにより、血糖値を下げる効果があるので、糖尿病の方や、血圧降下剤を飲んでいる方、低血糖になりやすい方は注意が必要です。
血糖値が下がりすぎて低血糖の状態になると、めまいや疲労感におそわれる危険性があります。
上記の他にも、妊娠中や授乳中の方や、治療中の病気や服用中の薬がある方は念のため、医師に相談の上、飲むようにしましょう。
また、ごくまれにバナバに対するアレルギーを持つ方がいるので、飲んでみて具合が悪くなったり体に異常が現れた場合は、継続せずに一度医療機関を受診するようにしましょう。
バナバ茶の味と香りについて
バナバ茶の香りは、草木を思わせるような優しい香りです。
味は、あっさりと口当たりがよく、どちらかというと飲みやすいお茶です。稀に、わずかな渋みやクセを感じる方もいますが、漢方ほど強いものではありません。
バナバ茶を美味しく飲む方法と作り方
バナバ茶葉は、やかんで煮出したり、急須で淹れることができます。
商品によって茶葉の量や淹れ方が異なるものもありますが、ここでは、基本的な淹れ方をご紹介いたします。
基本の作り方
煮出す場合は、やかんに1リットルの水と、バナバ茶葉を大さじ1~2杯入れます。
そのまま沸騰させてから、泡が出ない程度のとろ火で水の量が半分程度になるまで煮詰めれば完成です。
急須で淹れる場合は、大さじ1~2杯のバナバ茶葉を急須に入れ、熱湯を注いで2~3分で飲み頃になります。
オススメブレンドティー
すっきりとしているので、どんなお茶とも相性がいいです。
とくに、玄米茶や麦茶、ハト麦茶などと合わせることで、より一層飲みやすく、多くのミネラルを補給することができますよ。
バナバ茶に合うお菓子、食事
すっきりとした味わいのバナバ茶にはスパイシーな料理が合います。
東南アジア諸国で食べられるような、トウガラシやニンニク、トマト、タマネギなどを使った料理などが特におすすめです。
食事と合わせて飲むのであれば、食前に飲むことで、血糖値の上昇が抑えられるので脂肪がつくのを防ぐことにつながりますね。
バナバ茶のオススメ入手法と買い方
バナバ茶は、10年ほど前に健康茶として日本でも話題になったことがあります。
それ以降は、国内でも比較的簡単に手に入れることができるようになりました。一部のドラッグストアや健康茶専門店などでも手に入ります。
インターネットでもリーフティーやティーバッグなど様々な形態で販売されているので、いくつかご紹介いたします。
まとめ
[box01 title=”バナバ茶の要点”]
- バナバは熱帯に生育する落葉樹木
- サツマイモの15倍の食物繊維が含まれる
- 血糖値を下げる効果が大いに期待できる
- デトックス効果や便秘解消の働きが期待できる
- 肌や髪を美しく保ってくれる
- 低血糖の恐れがある方は服用に注意が必要
[/box01]
インターネットでは、リーフティーやティーバッグなど様々なものが入手可能
バナバ茶は、東南アジアで古くから親しまれていただけあって、美容や健康への効果が期待できます。
このようなお茶は、食生活の変化によって糖尿病や高血圧などの生活習慣病にかかりやすくなった現代人にとって、いまこそ必要なものなのかもしれません。
摂取のし過ぎは、健康に害を及ぼすこともあります。
用法や容量を守って健康で美しく生きるためのサポートとして、日々の生活に取り入れていきたいですね。
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