メグスリノキ茶は勉強で細かい字と向き合ったり、お仕事でデジタル機器を多用したりと目を酷使している方に役立つお茶です。
メグスリノキは日本にだけ自生する固有種で、ムクロジ科カエデ属の落葉高木。
成長すると樹高10メートルにもなり、モミジの仲間ですので秋になると美しく紅葉します。
「目薬の木」という名前からも想像がつく通り、古くから目の病気への民間薬として用いられてきた歴史があります。
メグスリノキ茶の風味は少々クセのある木の香り、そして苦味があるのが特徴。
飲みやすいというレビューの多い商品を後ほどご紹介しますので、是非参考にしてみて下さい。
この記事では、
- メグスリノキ茶の効果・効能
- メグスリノキ茶の正しい作り方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
メグスリノキ茶の効果・効能
メグスリノキ茶は眼病や眼精疲労などの目に関するトラブルのほか、肝臓の健康維持にも効果的なお茶です。
メグスリノキ茶の主な有効成分と、その効果について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
ロドデンドロール | 肝臓障害予防作用、抗炎症作用 |
トリテルペン | 抗炎症作用、抗がん作用 |
カテキン | 抗酸化作用、抗菌作用、コレステロール・高血圧抑制 |
ケルセチン | 抗酸化作用、抗炎症作用、血液サラサラ作用、脂肪吸収抑制、疲労回復 |
メグスリノキ茶の効果・効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。
ロドデンドロール
これはメグスリノキの効能を特徴づける、主要な成分です。
特に樹皮に多く含まれています。
- 肝臓系疾患を予防し、肝機能を正常に保つ
- 炎症を抑える
といった効果が期待できます。
かつて眼病への目薬に用いられてきたことについては、ロドデンドロール以外に未だ解明されていない成分が複合的に関与していることが考えられます。
それから中国古典においては「肝気は目に通ず」という考え方があります。
このことからロドデンドロールの持つ肝臓への働きが、目の健康にも作用するとの説もあります。
ちなみにこの成分、別名は「ロドデノール」。
過去に肌の美白作用があるとして化粧品に配合されましたが、予期せぬ白斑があらわれトラブルになったという経緯を持つ成分でもあります。
トリテルペン
これは精油成分として知られるモノテルペンと同じテルペン類に属しています。
抗炎症作用で結膜炎など目の炎症を抑える効果が期待できます。
他にもトリテルペンはがんを予防する働きが見出され、医療現場での活用が期待されています。
カテキン
これは緑茶にも多く含まれる、渋みを持つポリフェノール成分です。
- 抗酸化作用で老化を抑え、目の健康も保つ
- 抗菌作用で感染症によるトラブルを防ぐ
- コレステロールや高血圧を抑制して血液の健康維持
といった効果が期待できます。
ケルセチン
これはフラボノイドというポリフェノールの一群に属する成分です。
※前述のカテキンもフラボノイドです。
抗酸化、抗炎症作用のほか毛細血管を保護して血流を整える働きも。
- 血栓や動脈硬化を予防して血液サラサラ
- 脂肪の吸収を抑えて血中脂質の上昇を防ぐ
- 血の巡りを良くして疲労回復を早める
などの効果が期待できます。
このように見てきますとメグスリノキは抗菌・抗炎症作用に優れ、血行促進に効果的であることが分かります。
眼病予防のほか、目の周りの血流を良くしてコリをほぐすことで、疲れ目の改善や老眼防止にも役立つと考えられます。
メグスリノキ茶の副作用について
メグスリノキ茶には特別な副作用などの注意事項はありません。
ただし過剰摂取には注意が必要です。
カテキンに含まれるタンニンは、摂りすぎや体質により胃を荒らしてしまうことがあるためです。
加えてタンニンには鉄と結びついて吸収を阻害する作用があります。
そのため妊娠中の方や貧血の方など、積極的に鉄を摂取する必要がある方はくれぐれも控えめにして下さい。
ちなみにメグスリノキ茶はノンカフェインですので、おやすみ前でも飲むことができますよ。
メグスリノキ茶の味と香りについて
メグスリノキ茶は幹や茎、樹皮などの部位が使われるため木の香りが立ちます。
これを安らぐ香りと捉える方と、木くずのようで苦手と捉える方がいらっしゃるようです。
その他の意見としては
- シナモンのような香り
- 薬っぽくて効きそう
- ブルーベリーに似ている などなど。
味の方は基本的に苦みがあります。
ですが商品によってはこの苦みを抑え、すっきりと香ばしい飲み口にこだわったものも出ています。
このような風味の違いは、生産地による原料の違いや焙煎方法によるものです。
メグスリノキ茶を美味しく飲む方法と作り方
メグスリノキ茶を美味しく飲む方法をご紹介します。
お湯で淹れる方法
メグスリノキの茶葉をティースプーン1杯急須に入れます。
そこにカップ1杯のお湯を注いでフタをします。
そのまま5分程度蒸らしたら出来上がりです。
湯のみやカップに注いでいただきます。
煮出す方法
まず茶葉を多めに(5g程度)入れたお茶パックを作ります。
そしてヤカンに水1リットルとお茶パックを入れて火にかけます。
沸騰したらそのままさらに5分位煮出して出来上がり。
火を止めて粗熱が取れたらウォーターポットに入れ、冷蔵庫で保管しましょう。
※商品に作り方が記載されていたら、そちらも合わせてご覧になって下さい。
ブレンドティーレシピ
メグスリノキ茶におすすめのブレンドをご紹介します。
+レモン+はちみつ | 苦みが気になる方におすすめ。 ハチミツを足すと、不思議と苦みが和らぎます。 さらにレモンの香りづけで、ガラリと飲みやすくなります。 |
---|---|
+ほうじ茶 | 緑茶と同じ茶葉を強火で焙煎してできるほうじ茶。 香ばしいお茶がお好みの方におすすめです。 |
+ハブ茶 | ハブ茶も香ばしさが際立つお茶。 ビタミンAが豊富に含まれる上、ほうじ茶と違ってノンカフェインなので妊娠中の方にもおすすめです。 |
メグスリノキ茶に合うお菓子、食事
普段は塩分・油分に気を配りヘルシーな食生活を心がけている方も、たまには味の濃い、油っぽいものを口にしたくなりませんか。
メグスリノキ茶はカテキンが豊富で、抗菌・消臭作用に優れているため口の中をさっぱりさせる効果も。
揚げ物などのこってり系を食べた後の食後の一杯によく合います。
こってり系というと、例えば国民的メニューの「カツ丼」。
「お家で揚げ物は面倒で…」
という場合でも、カツ丼は出前メニューの定番ですのでお手軽です。
甘くしょっぱい味付けとガッツリお肉のカツ丼は、男性も食べ盛りのお子さんも大満足の一品。
できればせんキャベツなどの野菜を添えてあげると良いですね。
食後はメグスリノキ茶をお忘れなく。
メグスリノキ茶のオススメ入手法と買い方
メグスリノキ茶は主に健康茶を取り扱うショップで購入することができます。
メグスリノキの栽培に関しましては、茶葉にするまでに何年もかかる上、成長すると高さ10メートルにもなる大きな木。
また木の幹や樹皮を使っての加工も難しいため、自家製ではなく市販の商品を購入されるのがおすすめです。
以下にネット通販での取り扱いを何点かご紹介致します。
どちらも飲みやすさには定評がありますので、初めてメグスリノキ茶を試してみようという方にはぴったりですよ。
メグスリノキ茶のまとめ
[box01 title=”メグスリノキ茶の要点”]
- 眼病や眼精疲労など、目に関するトラブルに役立つ
- 肝臓障害を予防する働きもある
- 鉄の吸収を阻害する作用もあるため過剰摂取に注意
- 少々クセのある木の香りと苦味が特徴
- はちみつとレモンを加えると飲みやすい
- 香ばしいお茶とのブレンドもおすすめ
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メグスリノキは茶葉の他にもサプリメント・パウダー・エキスなど色々なスタイルの商品が出ています。
幅広い世代にスマホやタブレットが普及して目を酷使することが多い昨今、目に良いものはどんどん人気が高まっていくことでしょう。
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