ハーブティー図鑑

オケラティーの効果・効能や味とは? 正しい作り方やおススメ入手法


オケラは中国東北部〜朝鮮半島〜日本列島東北以南を原産地とする、キク科オケラ属の多年草です。

開花期にはアザミに似た白または薄ピンク色の花を咲かせます。

雌雄異株で、葉も茎も比較的硬いのが特徴。
また葉の縁はノコギリのようにギザギザとしています。

オケラは生薬として用いられており、生薬としては「白朮」(ビャクジュツ)という名前で日本薬局方に入っています。
日本薬局方とは、厚生労働省が定める医薬品に関する基準書のことです。

この記事では、

  • オケラティーの効果・効能
  • オケラティーの正しい作り方やおススメ入手法

について詳しくご紹介します。

オケラティーの効果・効能


オケラティーの主な有効成分は、「アトラクチロン」といいます。
以下で詳しく解説します。

アトラクチロン:健胃作用、整腸作用、利尿作用

アトラクチロンはオケラの根茎に含まれる主要成分で、精油の一種です。

  • 健胃作用で胃液の分泌を促し食欲不振を改善する
  • 整腸作用で下痢などの不調を和らげる

といった効果が期待できます。

ところで漢方の考え方に、水毒というものがあります。
これは、身体の中に余分な水分があると毒として働くという考え方です。

水毒は頭痛やめまい、下痢、神経痛を引き起こすとされています。
オケラはこの水毒を取り去る働きがあります。

  • 消化器官(胃や腸)にタプタプと停滞する水分を取り除く
  • 胃腸の冷えや胃腸虚弱、下痢を改善する
  • 利尿や発汗を促し、毒素を排出する
  • 水毒による頭痛やめまいなどの不調を緩和する
  • むくみを改善する

などの効果が期待できます。

オケラは「白朮」(ビャクジュツ)という名前で、四君子湯、補中益気湯、その他多くの漢方方剤に用いられています。

オケラティーの副作用について


オケラティーは、キク科植物にアレルギーのある方は飲用を避けて下さい。
オケラはキク科の植物です。
アレルギー症状が強く出るおそれがあるためです。

そしてオケラは漢方方剤にも用いられる生薬ですので、その扱いには注意が必要です。

基本的なお茶の作り方は後述の「基本の作り方」で解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
1日の使用量なども記載しています。

また、病気で医師にかかる場合はビャクジュツを飲用している旨を申告する必要があります。

万一、皮膚に発疹、発赤、かゆみが現れた場合は使用を中止して下さい。
それから子供の飲用は避けて下さい。

ちなみに東洋医学ではビャクジュツは安胎薬なので、妊娠中の女性も飲用することができます。

オケラティーの味と香りについて

オケラティーには特有の甘めの香りがあります。
この香りが、好き嫌いが分かれるところですね。

そして味は一言で言うと「野草っぽい」味がします。

軽く苦味もありますが、全体として刺激的な要素は少ないです。

オケラティーを美味しく飲む方法と作り方


お茶や生薬として使用する部位は、オケラの根茎(こんけい)の部分です。
開花期を過ぎた秋頃に根茎を収穫し、皮を取り除いて細かく刻み乾燥させたものを使います。

オケラティーを美味しく飲む方法をご紹介します。

基本の作り方

オケラは根茎を使用するため、煮出しを行います。

まず、ケトルや小鍋に小さじ1杯のオケラを入れます。
そして水をカップ1杯強入れて火にかけます。

沸騰したら、少しフツフツする程度に火を弱めて7分程煮出します。
その後茶こしを使ってカップに注いで出来上がりです。

ところで漢方の煎じ薬としては、もっと多めの分量でしっかり煮詰める方法が取られることもあります。
その場合さらに薬効が強く出ますので、漢方薬局へ一度ご相談される方が無難です。

個人で健康茶として楽しむ分には、上記の方法がおすすめです。
このお茶を1杯として、最大でも1日3杯を限度とします。
煮出しに手間がかかりますので、1日量をまとめて作ると良いでしょう。

オススメブレンドティー

オケラは主に漢方方剤に用いられているため、相乗効果を求めて他の生薬と合わせて煎じることが推奨されます。

しかしお茶を楽しむという観点からすると、どんどん薬草っぽい味わい(!)になっていくのが難点でもあります。

そこで、生薬の中でも比較的親しみやすいものとして、「陳皮」とのブレンドをオススメします。
陳皮とは温州みかんまたはマンダリンオレンジの皮を乾燥させたものです。

陳皮が手に入りにくい場合、オレンジピールであればハーブ専門店で手軽に入手することができます。

オレンジピールはビターオレンジ(ダイダイ)の果皮を使っているので厳密には似て非なるものですが、陳皮とともに健胃作用を持っています。

オレンジピールは親しみのある爽やかな柑橘系の香りが特徴です。
そして柑橘由来の苦味が少しあります。

単独では風味が弱いので、ブレンドの脇役として活躍するハーブです。

オレンジピールティーの効果・効能や味とは? 正しい作り方やおススメ入手法 主にビターオレンジ(和名:橙)の果皮を乾燥させたものがオレンジピールです。 オレンジピールティーはその甘く爽やかな香りで気分を落ち...

オケラティーに合う食事


オケラティーは胃腸が弱っている時におすすめのお茶です。
そんな時には、一緒に食べるものも胃腸に優しいものが良いですね。

脂肪分と食物繊維は胃に負担になりますので、なるべく避けるようにします。
食物繊維の多い食材は、ごぼう・きのこ・海藻などです。
調理方法も、小さめに切る、柔らかめにするなど工夫しましょう。

胃に優しいメニューといえば、お粥や煮込みうどん、鍋物などが挙げられます。
あるいは日本人のソウルフード存在とも言える「みそ汁」は特にオススメです。

みそ汁は具材を選ばず簡単で美味しいと良いことづくし。
具材を色々入れて煮込めば、具だくさんみそ汁の出来上がり。
立派な一品になります。

オケラティーのオススメ入手法と買い方


オケラティーは残念ながら健康茶としての商品が市販されていません。

手軽に入手できないので少々ハードルが高くなりますが、植物の栽培に慣れている方は、オケラの栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

オケラティーを入手するにあたっては、

  • オケラの苗から栽培して、根茎を収穫する
  • オケラ(ビャクジュツ)が調合された漢方薬としての煎じ薬を購入する

の2通りの方法があります。
以下で詳しく解説します。

オケラの苗から栽培して、根茎を収穫する

オケラは苗が販売されており、栽培も比較的簡単です。
病気になりにくく、害虫も比較的つきにくい方です。

苗はネット通販でも入手することができます。

オケラ栽培のポイントは以下の通りです。

  • 水はけが良く日当たりの良い場所を好む
  • 植え付けは4〜5月に行う
  • やや乾燥ぎみに育てる
  • 地植えの場合、乾燥が強い時にたっぷりと水をやる
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやる
  • 開花期の9〜10月を過ぎた晩秋11月頃に根茎を収穫する

次に根茎の採取方法です。

  • 収穫した根茎の周りの細かい根を取り去り、水洗いする
  • 外皮を取り除ききれいに洗う
  • お茶用に刻んで天日乾燥する

また、栽培すると根茎以外にも若芽や花を利用することができます。

  • 春の柔らかい若芽はさっと茹でて和え物や酢の物に
  • さらに若芽は生のまま天ぷらにすると、独特の香りが楽しめる
  • 花はお茶の席での茶花に利用されることが多い

オケラ(ビャクジュツ)が調合された煎じ薬を購入する


「オケラの効果効能を期待して、オケラティーを飲みたい」
「でも栽培するのは苦手」

色々な事情で栽培することが出来ない方もいらっしゃいますよね。
また、仮に栽培ができたとしても、根茎を収穫できるのは晩秋の時期だけです。

そこで栽培以外でオケラを入手する方法としてご紹介するのが、漢方薬の煎じ薬です。

漢方ではオケラは「白朮」(ビャクジュツ)という名で用いられます。
ただし、ビャクジュツとその他のいくつかの生薬が調合された漢方方剤として扱われています。

つまり正確にはビャクジュツ単体のお茶とは言い難いのですが、ビャクジュツの効果効能を得るためには有効な方法と言えます。

一例として、「半夏白朮天麻湯」をご紹介します。


他にもビャクジュツを用いた漢方方剤は沢山あります。
できれば漢方を取り扱う薬局で、お身体の調子をご相談されることをオススメします。

漢方薬を飲む場合は、定められた用法・用量を守って正しくお使い下さいね。

まとめ

オケラティーの要点
  • オケラはビャクジュツという生薬としての名前を持つ
  • 胃腸の調子を整える
  • 水毒を取り去るという漢方的な働きを持つ
  • 利尿や発汗を促し、毒素を排出する
  • 水毒による頭痛や目まい、胃腸虚弱などの不調を緩和する
  • キク科アレルギーの人と子供は飲用を避ける
  • 皮膚に発疹、発赤、かゆみが現れた場合は使用を中止する
  • 特有の甘い香りと、野草っぽい苦味が特徴
  • 陳皮やオレンジピールとのブレンドがおすすめ
  • オケラティーは商品化されていないが、苗が販売されている
  • 栽培が難しい場合、漢方の煎じ薬として飲む方法がある

オケラは健康茶としての販売が無いので少々ハードルが高いですね。

栽培でも根っこの収穫ができるのは秋の一時期だけです。
だいぶ気の長い話しになってきました。

漢方薬から少しずつ取り入れて行くのも良いかもしれないですね。

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