ハコベはナデシコ科ハコベ属の越年草です。
春の七草に数えられることからも、昔から人々になじみのあった植物。
また、鳥の餌代わりにもされてきたことから、ヒヨコグサやチックウィードという別名もあります。
コハコベは昔から、「繁縷(はんろう)」という名前の生薬として使われてきました。繁縷は、利尿作用や浄血作用のある民間薬です。
この記事では、
- ハコベ茶の効果・効能
- ハコベ茶の正しい作り方やおススメ入手法
について詳しくお話します。
ハコベ茶の効果・効能
利尿作用や浄血作用があるといわれてきたハコベですが、ほかにもいろいろな効果が期待できるんです。
ハコベ茶の主な有効成分とその効果についてまとめました。
成分名 | 効果効能 |
---|---|
ビタミン類 | 皮膚や粘膜の強化 |
ミネラル類 | 利尿作用、体液循環 |
フラボノイド | 過酸化脂質の生成抑制 |
サポニン | 殺菌抗菌効果、抗酸化作用 |
クマリン | 抗血液凝固作用、血液循環 |
食物繊維 | 便秘改善 |
葉緑素 | 胃粘膜保護、腸内環境改善、コレステロール低減 |
ビタミン類
ハコベに主に含まれるビタミン類はβ-カロテンです。
これは体内でビタミンAに変わり、皮膚粘膜を強化してくれます。
他にも、疲労回復や成長促進効果のあるビタミンB群や、免疫力アップの効果があるビタミンCなども含まれます。
ミネラル類
利尿作用のあるカリウムや、体液循環機能のあるマグネシウムなどが含まれます。
血液などがしっかりと循環することで代謝アップにつながります。そのうえで、カリウムの利尿作用による老廃物の排出でデトックス効果も期待できますね。
フラボノイド
フラボノイドには過酸化脂質の生成を抑制する抗酸化作用があります。
細胞の老化が防止されるので、アンチエイジング効果が期待できます。ほかにも、この抗酸化作用によって、動脈硬化やがんの予防が実現できます。
サポニン
これには、カリウムと同様に利尿作用が期待できるほか、殺菌効果や抗菌効果があるので、膀胱炎などの尿路感染症の予防や改善につながります。
また、この殺菌抗菌作用は、呼吸器などの感染症も予防することができます。
他にもサポニンにはフラボノイド同様に抗酸化作用が期待できるんです。
クマリン
これには、血液凝固を防ぐ働きがあります。
血液をサラサラにして、血行を良くしてくれるので、むくみの改善につながります。また、血栓の予防にも効果的ですね。
食物繊維
食物繊維には、余分な脂質を体外へ排出したり、腸を刺激して排便を促してくれる効果があります。これによって、便秘の改善につながるんですね。
葉緑素
食物繊維の1/5000という細かなサイズの葉緑素(クロロフィル)は、小腸内のひだ(絨毛)の隙間まで入り込んで腸内の掃除をしてくれます。
これによって、腸内の老廃物をより細かいものまで排出できるので、より高いデトックス効果が期待できます。
さらに、葉緑素には酸素を体中に運ぶ働きを持つ有機ゲルマニウムも含まれていたり、体内のダイオキシンや鉛、カドミウムを排出する働きもあります。
他にも、胃粘膜の保護やコレステロールを低減する働きや貧血改善の効果もあるんですよ。
昔、煎じたハコベを緩やかな緩下剤として用いたなどという話や、民間医療で浄血の薬草とされていた話なども残っているので、効果はおおいに期待できますね。
ハコベ茶の副作用について
ハコベ茶には、これと言って特に注意すべき副作用はありません。
適量であれば、安心して飲んでいただくことが可能です。
ただし、薬草(ハーブ)にはさまざまな成分が含まれます。
健康な状態の人が飲むのに問題がなくても、次に当てはまる方は医師に相談の上、量を確認して飲むのがベストだといえます。
- 妊娠中、授乳中のママさん
- 治療中の病気がある方
- 普段服用している薬がある方
- アレルギーのある方
せっかく健康茶を飲んだのによくなるどころか具合が悪くなるのは本末転倒です。
飲みすぎにも注意したほうがいいですね。
ハコベ茶の味と香りについて
ハコベ茶の香りはどっしりとした大地を思わせる香りです。
味はあまりクセがなく、若葉のようなフレッシュさにほのかな甘みがあります。
春の七草として、古くから日本人の食生活になじみのあるハコベはお茶にしても
日本人の口になじみやすく、食事などと一緒に摂りやすいお茶ですね。
ハコベ茶を美味しく飲む方法と作り方
ハコベ茶を美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方
急須にハコベ茶葉を5~10gを入れて熱湯を注ぎます。
5分ほど蒸らせば完成です。
ハコベ茶葉の作り方
ハコベを採取し、ほこりや汚れを取って洗った後、日干し乾燥します。
乾燥した葉を細かく刻めば完成です。
オススメブレンドティー
ハコベ茶には、スギナやカラスノエンドウなどと言った似たような効果のある野草とのブレンドがオススメです。
スギナには美肌効果やデトックス効果がありますし、カラスノエンドウには利尿作用や、血液循環を促す作用があるんですよ。
また、お茶とブレンドする場合は似たような味わいの少し甘めの深入り煎茶などと合わせると違和感がなく飲めますね。
ハコベ茶に合うお菓子、食事
ハコベ茶には、和食であればどんな料理でも合います。
しっかりめでほのかな甘みもあるので、焼き魚などと合わせてもいいと思います。
抗酸化作用や、デトックス効果、血液の循環を促すなど、いろいろな効果が期待できるのがハコベ茶なので、毎日の食事に積極的に取り入れていきたいですね。
ハコベ茶のオススメ入手法と買い方
ハコベ茶は、健康茶やハーブの専門店などで買い求めるほか、インターネットなどでの購入が可能です。
また、ハコベを育てて採取するという方法もありますね。
乾燥済みなので熱湯を注いで蒸らせばすぐにハコベ茶が飲めますね。
まとめ
[box01 title=”ハコベ茶の要点”]
- ハコベは鳥の餌代わりにされていた
- ハコベは春の七草のひとつ
- 利尿作用や浄血作用がある
- 抗酸化作用に優れている
- 和食に合う
[/box01]
利尿作用や緩下剤としての効果が期待できるハコベ茶はダイエットのお供にも最適です。
野草とのブレンドティーやバランスの取れた和食のお供にすることで、より良い効果が得られそうですね。
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