チャイブティーは冷え性の改善に役立つハーブです。
ネギ属の植物で見た目だけではなく、ネギのもつ成分を兼ね備えています。
チャイブは葉・花が食用にできるため幅広い使い方ができ、5~7月ごろに紫色のこんもりとした小ぶりの花が咲きます。
別名は「シブレット(仏)」、和名は「エゾネギ」「セイヨウアサツキ」と呼ばれています。
現在は北半球の温帯~寒帯と幅広く分布しています。
もともとはヨーロッパの寒冷地が原産。
和名の「エゾネギ」からわかるように日本でも北海道などの北の方でも栽培されていて、草丈は30cmぐらいまで成長します。
この記事では、
- チャイブティーの効果・効能
- チャイブティーの正しい飲み方やおススメ入手法
について詳しく解説していきます。
チャイブティーの効果・効能
冷え性を改善すべく、体を温めてくれるショウガ紅茶やチャイを飲むことがありますよね。
でも、飲みすぎたらカフェインが鉄分の吸収を妨げてしまって貧血気味になったことはありませんか。
そこでおすすめのハーブがチャイブティー。
チャイブティーは、鉄分も摂取できて、冷え性改善にも役立つハーブです。
チャイブティーの主な有効成分と、その効果について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
カロテン | 抗酸化作用 |
硫化アリル(アリシン) | 消化促進・血行促進 |
鉄分 | 貧血防止 |
ナイアシン | 精神安定 |
カロテン
カロテノイドという色素の一種で抗酸化に優れた成分で緑黄色野菜に多く含まれています。
体の中でビタミンAに変わり、免疫力を高め、皮膚や粘膜の状態を保つなど、健康を保つだけでなくアンチエイジング効果も期待できる重要な働きをする栄養素です。
- 風邪予防
- アンチエイジング
- 視力の疲れ改善
硫化アリル(アリシン)
タマネギやネギなどにも含まれる特有のにおいの成分です。
また、それだけでなくビタミンBと結合して糖質をエネルギーに変えてくれるため消化促進や食欲増進といった効能があります。
血液を固まりにくくする働きがあり、血栓や心筋梗塞、脳梗塞を予防し、血流をよくしてくれるため冷え性改善にも効果が期待できます。
- 冷え性
- 食欲増進
- 消化を助ける
鉄分
鉄分とはミネラルのひとつで、肺から取り込んだ酸素を全身に供給する大事な役割をしています。
つまり、鉄分が不足すると体の酸素が不足になり、疲れやすくなる、めまい、動悸、立ちくらみ、頭痛などの症状があらわれます。
生活する上で重要な成分なので積極的に摂取していきたいですね。
- 貧血、立ちくらみ
- 体質を整える
ナイアシン
ビタミンB3と分類されることもある水溶性のビタミンで、植物に広く含まれていて苦み・渋みの元として有名です。
神経を安定させる働きがあるため、不眠・うつ症状の改善などのサプリにもよく使われてます。
また、血管を広げてくれる作用もあるので脳梗塞や心筋梗塞などを防ぐことにも効果が期待されています。
水溶性の成分なのでチャイブティーにして飲むことで成分を余すことなく摂取が可能。
- 精神安定
- 脳機能活性
- 二日酔い
チャイブティーの副作用について
チャイブには特別に注意すべき副作用やアレルギーなどはなく、安心してノンカフェインハーブティーとして楽しむことができます。
妊娠中の方も摂取しても問題はありませんので、風味豊かな味わいをそのままお楽しみいただけます。
チャイブティーの味と香りについて
チャイブティーはほんのりとネギのような香りと、玉ねぎのようなマイルドな柔らかい風味を持つ特徴のハーブティーです。
しっとりとした味わいですので世代を問わず飲みやすいお茶と言えます。
日常的に取り入れやすく、ハーブティーというよりもスープ感覚の方がしっくりくるかもしれません。
チャイブティーを美味しく飲む方法と作り方
チャイブティーを美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方
使用する前にチャイブの葉を少し揉んで柔らかくしましょう。
これによって香りが立ちますのでオススメです。
カップ1杯分に対して、葉を大さじ1をポットに入れます。
お湯を入れたら、フタをして3~5分蒸らします。
茶こしを通してカップに注いで出来上がりです。
抽出時間を調節してお好みの味を探してみるのも楽しいですよ。
オススメブレンドティー・アレンジティー
チャイブティーはネギのような香りがありますが、風味自体は繊細でマイルドなのでキッチンハーブのような扱いが使いやすいです。
いくつかアレンジレシピをご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
+ショウガ | チャイブの持つ血流促進にさらにもう一押しするのがすりおろしたショウガをいれたアレンジです。 身体がぽかぽかするので寝る前に飲んで安眠導入や、日常に飲んで風邪予防にぴったりです。 ぴりりとした刺激がクセになるアレンジティーです。 |
---|---|
+はちみつ+レモン | ネギのような独特な香りが苦手な方は爽やかな香りのするレモンを追加することで飲みやすくなります。 さらにそこにはちみつを入れることで味わいがまろやかになって、甘さと酸っぱさで疲れも取れますよ。 |
チャイブティーに合うお菓子、食事
チャイブティーは消化促進作用があるので食事中、食後に飲むのがおすすめです。
甘い香りやクセのある風味はなく、チャイブ自体が料理に使われることもあるのでむしろ食事にぴったりです。
食欲不振に効果があると言われているので、食事の前に少し飲んで体調を整えてもグッド。
チャイブティーのオススメ入手法と買い方
中国でもチャイブを使用したレシピが残っていると言われていてなんと紀元前1000年のものだそうです。
そのときから食欲増進や整腸作用が認められていた証拠。
そのあとマルコ・ポーロがヨーロッパに持ち込み、受け入れられ今に至っているようです。
世界中で身近に使われているだけでなく、その用途が幅広いのはチャイブの魅力と言えるでしょう。
そんなチャイブが、キッチンハーブとしての使われ方が多い理由のひとつに育てやすいという点があります。
ハーブティーとしてだけでなく、料理用に使うために育ててみるのはいかがでしょうか?
ご参考としてネット通販でハーブティー用と種、それぞれの取り扱いをご紹介いたします。
チャイブティーのまとめ
[box01 title=”チャイブティーの要点”]
- キッチンハーブとして日本では食用として使われることが多い
- ガーデニング用としても評価が高い
- ネギのような風味と香りが特徴
- 血流促進効果や鉄分が含まれるなど貧血や冷え性の人におすすめ
- ヨーロッパでは欠かせない食材、中国では昔から使用されてきた歴史がある
[/box01]
チャイブはわかりやすく言うと名前で使い方の区別がされているように思います。
日本の場合だと「エゾネギ=食用」、「チャイブ=ガーデニング用、キッチンハーブ」といった感じです。
こんなにも幅広い使われ方をする植物は珍しいのではないでしょうか。
特にシブレットバターという定番の使い方があるくらい、フランスでの認知度は高いハーブです。
コメント