ネズミモチは、主に滋養強壮効果を持っています。
ネズミモチは、日本・台湾・中国などに自生する、モクセイ科イボタノキ属の樹木です。
街路樹として利用されることも多いので、気付かないうちに身近で見かけているかもしれません。
6月頃に小さな白くて可愛らしい花をたくさん咲かせます。
そして、実は熟すと黒くなるのが特徴です。
名前の由来は、熟した実がネズミのフンに、葉がモチノキのようであることから付けられたと言われています。
実もしくは葉を乾燥させたもので淹れるネズミモチ茶は、苦みのある「薬草茶」感たっぷりな味をしています。
戦時中には、コーヒーの代用品として乾燥させたネズミモチの実を使っていたこともあるそうですよ。
この記事では、
- ネズミモチ茶の味や効果・効能
- ネズミモチ茶の飲み方や副作用
について詳しくお伝えします。
ネズミモチ茶の効果・効能
季節の変わり目で体調を崩しやすかったり、仕事の疲れで体がぐったりしていたり…。
なんだか元気が出ないことってありますよね。
これは体が弱っている状態ですが、このようなことは誰でも起こりうるもの。
しかし十分に休めないままだと、体調が悪化したり、思わぬ大病を患ってしまう恐れもあります…。
ネズミモチには、「滋養強壮」の効果があります。
弱った体を回復させるためにはぴったりなお茶と言えますね。
ネズミモチ茶の主な有効成分と、その効果・効能について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
オレアノール酸 | 強心・強壮作用、肥満予防、虫歯予防 |
パルミチン酸 | ニキビ・しわ予防、動脈硬化予防 |
ウルソール酸 | 抗炎症作用、血糖値上昇抑制、がん予防、筋肉量増加、体脂肪減少 |
マンニトール | 利尿作用、血管拡張作用 |
ネズミモチ茶の効果・効能について、成分別に見ていきます。
オレアノール酸
ファイトケミカルであるテルペン系の一種で、様々な植物に含まれている成分です。
- 内臓の機能をサポートし活性化する
- 血糖値の上昇を緩やかにさせ、肥満を予防する
- 体内の炎症を抑える
- 虫歯や歯周病を予防する
- がんを予防する
などの効果が期待出来ます。
パルミチン酸
脂肪酸の一種で、抗酸化作用を持っています。
その効果から、化粧品に配合されることもある成分です。
- 皮脂の過剰分泌を抑え、ニキビを予防する
- 皮膚のターンオーバーを正常にし、しわの発生を防ぐ
- 動脈硬化の原因となる、活性酸素の発生を防ぐ
という効果が期待出来ます。
ウルソール酸
テルペン系の一種で、リンゴの皮、バジル、ローズマリーなど植物に多く含まれている成分です。
- 炎症を抑える
- 血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防する
- がんを予防する
- 筋肉量を増やし、代謝を上げる
- 中性脂肪の分解を促し、体脂肪を減らす
- シミやしわを改善し、肌を白く美しくする
といった効果が期待出来ます。
マンニトール
糖アルコールの一種。
糖尿病を患っている方が甘味料として利用する他、医療現場でも使用されている成分です。
- 排尿を促し、体から毒素を排出する
- 血管を広げて血流を改善し、心筋梗塞などの病気を予防する
などといった効果が期待出来ます。
ネズミモチ茶の副作用について
ネズミモチ茶には、特別に注意すべき副作用などはありません。
ただしこれは適量の場合なので、飲み過ぎた場合は下痢などの消化器系の不調が現れることがあります。
その為、必ず適量を守って飲むようにしましょう。
また、以下の方はご注意ください。
- 妊娠中、授乳中の方
- 治療中の病気がある方
- 薬を服用中の方
ネズミモチ茶の味と香りについて
ネズミモチ茶は、少し黒豆にも似た独特の香りを持っています。
味は苦みがあり、いかにも「薬草茶」感があります。
体に良さそうな味、という感じですね。
ネズミモチ茶と美味しく飲む方法と作り方
ネズミモチ茶を美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方
湯呑み一杯分につき、ティースプーン一杯のネズミモチを急須に入れます。
お湯を注いだらフタをして、10分程蒸らしましょう。
後は茶こしを通して、湯呑みに注げば出来上がりです。
はちみつを加えて甘みをプラスすると、飲みやすくなりますよ。
基本の煎じ方
ヤカンに約1L の水を注ぎ、その中へ5g~10g程度のネズミモチを入れます。
そのまま火にかけ、弱火で15~20分程度煮出します。
最後に茶こしを通して、湯呑みに注いで出来上がりです。
普通に淹れるよりも煎じた方が成分が濃く抽出されるので、より効果を得たい方は煎じてみるといいでしょう。
オススメブレンドティー
ネズミモチ茶は、「薬効を重視した野草」とブレンドされることが多いようです。
薬効を重視すると飲みにくい味になってしまいますが、今回は更に味を飲みやすくするお茶を加えたブレンドレシピをご紹介します。
ドクダミ+アマチャヅル+ビワ+ネズミモチ | 薬効重視のドクダミ+ネズミモチに、甘いアマチャヅルとさっぱりした味のビワをブレンド。 このブレンドであれば、ドクダミとネズミモチの苦みもだいぶマイルドになります。 生活習慣病予防、疲労回復、ストレス緩和、アレルギー症状緩和など多くの効果が期待出来ます。 |
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ゲンノショウコ+ハト麦+ネズミモチ | 下痢や便秘改善に効果的なゲンノショウコ、滋養強壮効果のネズミモチ、美容効果があるハト麦のブレンド。 ゲンノショウコとネズミモチはどちらも苦みがありますが、ブレンドすることで単体の時よりも苦みが弱まり、更にハト麦を加えることですっきり飲みやすい味になります。 |
ネズミモチ茶に合うお菓子、食事
ネズミモチ茶は、多少クセのある味のお茶です。
その為、食事を美味しく楽しむなら、味が濃くしっかりついた洋食の方がおすすめと言えます。
ただ、ネズミモチ茶は体が弱っている時に一番効果を発揮します。
そのような時には和食・洋食関係なく、食事を取るたびに積極的に飲んでいきたいものですね。
ネズミモチ茶のおススメ入手法と買い方
お茶として利用されるネズミモチの実は、漢方では「女貞子(じょていし)」という名前で利用されています。
その為、ネズミモチ茶についても漢方専門店で販売されていることが多いようですよ。
今回は、ご参考までにネット通販での取り扱いをご紹介しておきます。
残念ながら、少量のお試しサイズのネズミモチ茶は見当たりませんでした。
ネズミモチ茶は基本的に大容量で売られているようです。
また値段を比べてみると、大容量になればなるほどお得になることが分かりますね。
ネズミモチ茶のまとめ
[box01 title=”ネズミモチ茶の要点”]
- 最大の特徴は、滋養強壮効果があること
- 生活習慣病予防効果や美容効果も期待できる
- 適量を守って飲むこと
- より効果を得たい場合は煎じるのがおすすめ
- 苦みのある薬草茶らしい味
- 薬効重視のドクダミやゲンノショウコなどに、飲みやすくするアマチャヅルやハト麦などを加えたブレンドがおすすめ
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ネズミモチ茶には滋養強壮効果を始め、生活習慣病予防や抗炎症作用など、弱った体にはとても効果的な有効成分が含まれていることが分かりました。
また単体で飲むのもいいですが、ドクダミなど優れた薬効を持つお茶とアマチャヅルなど飲みやすい味のお茶をブレンドした、ブレンドティーにするのもおすすめですよ。
ネズミモチ茶を飲んで元気を取り戻し、「医者いらず」な体を目指していきましょう。
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