健康に良く、お茶や料理、アロマなど様々なことに利用できるハーブ。
ハーブはベランダでプランター栽培することもできます。
ハーブティーにすることももちろん可能で家庭菜園でも人気です。
お家でハーブを栽培すれば自家製のハーブ料理やお茶を楽しむことができます。
そんなハーブを栽培する上で注意しなければならないのが”虫による被害”。
香りが強いものが多いので虫が寄り付かないように思われるハーブですが、実際は他の植物同様、害虫の被害に遭うことがあります。
知らないうちに被害に遭って、せっかく育てたハーブが全く収穫できなかったということが起こらないように対策をしておきましょう。
今回は
・ハーブを栽培する上で必須の防虫対策の方法
・おすすめ防虫対策グッズベスト5
を書いていきます!
ハーブにつきやすい虫について
まずは、ハーブにつきやすい虫について代表的なものをご紹介します。
害虫は基本的に春~秋が要注意の時期となります。見かけたらすぐに取り除きましょう。
ハーブにつきやすい代表的な虫を表にまとめてみました。
虫の名前 | 概要 | 被害に遭いやすい場所 |
アブラムシ | ・大きさは2mm~4mm程度 ・色は黄緑、黄、黒、赤など ・きらきらしたものが苦手 |
葉の裏や茎など |
ナメクジ | ・体長は成体でだいたい5cm~6cm程度 ・夜行性 ・色は茶色や灰色など ・ビールの飲み残しを置いておくと駆除出来る |
葉やつぼみなど |
カタツムリ | ・大きさは成体でだいたい2cm~3cm程度 ・夜行性 ・色は茶色が多い ・ビールの飲み残しを置いておくと駆除出来る |
葉やつぼみなど |
ハダニ | ・大きさは0.3mm~0.5mmと小さい ・足が8本ありクモに似ている ・色は黄緑や赤など ・水分を嫌う |
葉の裏など |
ベニフキノメイガ | ・成虫は8mm程の黄色の蛾 ・幼虫は赤や黄緑の芋虫 ・バジルやミントなどシソ科のハーブが被害に遭いやすい |
葉や茎など |
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ハーブ栽培を始める前に行うべき、防虫対策の方法
ハーブが虫の被害に遭わないようにするためには、あらかじめ虫が発生しないように対策しておく必要があります。
ハーブ栽培において重要な防虫対策の方法について説明しますね。
培養土や苗に虫がいないか確認する
ハーブの栽培を始めるに当たって、培養土や苗をホームセンターなどで購入するという方が多そうですね。
しかし、この培養土や苗が原因となり、虫の被害に遭ってしまう可能性があるので注意が必要です。
培養土については「殺菌消毒済み」と表記されているものがおすすめです。
もしそのような表記がないものを購入してしまった場合は、日光に当てて消毒すると安心です。
最低でも10日間は日光に当てるようにしてください。
気になる方は、熱湯消毒してから日光に当てるとよりいいでしょう。
苗については購入の際に隅々までよく見ることが大切です。
元気かどうかはもちろん、
- 葉に虫が食べたような跡がないか
- 葉の裏に虫がついていないか
- 色が変色していないか
など隅々まで調べましょう。
土も苗もあまりに安すぎるのは買わない方が無難です。
風通しがよく、日光の当たる場所に置く
害虫の多くは高温多湿のムシムシとした環境を好みます。
その為、プランターを風通しがよく日光の当たる場所に置くだけで、害虫被害を抑えることが出来ます。
日光は植物の生育に必要不可欠で、消毒効果も期待出来ます。
肥料、水を与えすぎない
ハーブに肥料や水を与えすぎないことも大切です。
肥料や水を与えすぎてしまうと、逆にハーブ自体の力が弱くなってしまい、害虫の被害に遭いやすくなります。
ハーブはもともと丈夫なものが多いので、肥料や水は必要な分だけ与えるようにしましょう。
よく観察し、変化を見逃さない
ハーブを育てる上で、「よく観察すること」は何よりも重要です。
出来るだけ毎日観察することで、ちょっとした異変にも気付くことが出来ます。
写真に撮っておくのもおすすめですよ。
手遅れにならないように、よく観察し少しの変化も見逃さないようにしましょう。
ハーブ栽培で使いたい、おすすめ防虫対策グッズ5選!
ハーブ栽培で使える、おすすめの防虫対策グッズを5つご紹介します。
防虫ネット
防虫ネットは防虫対策の基本。
害虫が入らないよう、種を蒔いた直後、もしくは植え替えた直後にすぐに防虫ネットをかけましょう。
出来るだけ目の細かいネットがおすすめです。
ネットをかけると、害虫が飛んできて卵を産み付けることが出来なくなるので、被害を最小限に抑えることが出来ます。
ご参考までに、ネット通販での取り扱いをご紹介しておきます。
シルバーマルチ
シルバーマルチは、アブラムシ対策になります。
アブラムシが大量発生すると駆除するのも一苦労なので、最初からハーブに近づけさせないようにすることがとても大切です。
シルバーマルチをハーブの根元を囲うようにして敷きましょう。
アルミホイルでも代用可能です。
ご参考までに、ネット通販での取り扱いをご紹介しておきます。
ニームエース
ニームは主にインドで栽培されている木で、虫を寄せ付けない効果があることから、無農薬栽培で重宝されています。
ニームエースは、ニームの実からオイルを搾り取った後の搾りかすで、土に蒔くことで効果を発揮します。
プランターの土の表面にニームエースを蒔き、軽く土と混ぜておきましょう。
ご参考までに、ネット通販での取り扱いをご紹介しておきます。
木酢液
木酢液は、炭を作る際に出る煙から抽出したもので、無農薬栽培でよく使われます。
木酢液の煙のようなツンとくる強烈な匂いで、虫を遠ざけます。
方法は、500倍程度まで水で薄めた木酢液をスプレー容器などに入れ、ハーブ全体にかかるように散布するだけです。
ご参考までに、ネット通販での取り扱いをご紹介しておきます。
マラソン乳剤など残効性が少ない農薬
農薬の使用は最終手段です。
ハーブは、お茶にしたり料理に使ったりと口に入れるものなので、なるべく農薬以外を使って対策することがおすすめです。
どうしてもという場合は、残効性が少ないマラソン乳剤などの農薬を使いましょう。
また、農薬が残った状態で収穫してしまわないように、収穫時期もずらす必要があります。
農薬を使ってから収穫までの間はだいたい2週間以上空けるようにしてください。
ご参考までに、ネット通販での取り扱いをご紹介しておきます。
まとめ
ハーブ栽培で、害虫の被害が出ないようにするための防虫対策の方法をまとめてみます。
- 買ってきた培養土や苗に虫や虫の卵がないか確認する
- 育てる場所は、風通しがよく日光の当たる場所がいい
- 肥料、水を与えすぎないこと
- 防虫ネットやシルバーマルチ、木酢液などを活用すること
- 農薬は最終手段として使用する
ハーブにどれだけ害虫を寄せ付けないように出来るかが大事なポイントですね。
ハーブはハーブティーにしたり、料理に加えたりと食事で摂ることが多い為、なるべく農薬を使わない方法で防虫対策をするのがおすすめです。
またハーブは元々生命力が強い植物なので、防虫対策さえ怠らなければ丈夫に育ってくれます。
自宅で様々なハーブを育てて、自家製のハーブティーを楽しんでみましょう。
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