ユズには、風邪を予防する効果や体を温める効果などがあります。
ユズは、中国が原産といわれるミカン科の常緑樹です。
種から育てた場合、実をつけるのは十数年後とかなり遅く、「桃栗三年、柿八年、ユズの大馬鹿18年」などと言われることがあります。
日本では様々な料理に使ったり、ユズ湯としてお風呂に入れたりと、とても馴染みがありますね。
現在、ユズの生産量・消費量は日本が一位とされています。
ユズ茶自体は韓国発祥とされ、作り方は主に二つ。
砂糖漬けやはちみつ漬けにしたユズの皮で淹れる方法と、乾燥させたユズの皮で淹れる方法です。
ユズ茶は、ユズの爽やかな香りと甘酸っぱさが特徴的なハーブティーです。
この記事では、
- ユズ茶の味や効果・効能
- ユズ茶の飲み方や副作用
について詳しくご紹介します。
ユズ茶の効果・効能
体調を崩しやすくなるだけでなく、風邪やインフルエンザなどのウィルスも蔓延する冬。
私の場合マスクや手洗いうがいを徹底していても、どこからかウィルスを貰ってしまうのが毎年の悩みです……。
ユズには、「風邪やインフルエンザなどの感染症を予防する」効果効能があります。
旬のユズのおいしさと風邪予防が同時に出来るなんて、とても魅力的ですね。
ユズ茶の主な有効成分と、その効果・効能について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
ビタミンC | 感染症を予防する、美肌を保つ |
ヘスペリジン | 血流を良くする、悪玉コレステロール値を下げる、アレルギー症状緩和 |
クエン酸 | 体の疲労を取り除く、代謝アップ、食欲増進 |
ペクチン | 便秘解消、腸内の善玉菌を増やす |
リモネン | リラックス効果、ストレス緩和 |
ユズ茶の効果・効能について、成分別に見ていきます。
ビタミンC
ビタミンの代表格ともいえるビタミンC。
人間の体はビタミンCを造り出す働きがない為、必ず食べ物で摂取しなければなりません。
ビタミンCには美容効果や風邪予防効果があることがよく知られていますが、その他にも様々な働きを持っている成分です。
ユズには、レモンよりも多いビタミンCが含まれています。
- 免疫力を高め、感染症にかかりにくくする
- ウィルスが体内に侵入するのを防ぐ
- シミやそばかすを防ぎ、肌の美白を保つ
- 傷の治りを早める
- 心、体をストレスに強くさせる
- 白内障を予防する
- 鉄分を吸収しやすくさせる
などの働きが期待出来ます。
ヘスペリジン
これはビタミンPとも呼ばれる成分で、血流を良くする作用があります。
- 体を温めて、冷え性を治す
- 悪玉コレステロール値を下げ、高血圧や動脈硬化を予防する
- アレルギー症状を抑える
などといった効果が期待出来ます。
クエン酸
クエン酸は、「酸っぱい」と感じる酸味のもとになっている成分です。
食べた物からエネルギーを作り出すという、人間の体にとって欠かせない働きを持っています。
- 体の疲労を回復させる
- 代謝を高め、ダイエット効果をアップさせる
- 乳酸が作り出されるのを防ぎ、筋肉痛を予防する
- カルシウムなどのミネラルを体に吸収しやすくさせる
- 食欲を高める
などの効果が期待出来ます。
ペクチン
食物繊維の一種で、主にりんごや柑橘系の果物に含まれているとされます。
- 腸のぜん動運動を促し、便秘を治す
- 善玉菌を増やし、腸内環境をよくする
- 糖分の吸収を抑え、糖尿病を予防する
といった働きが期待出来ます。
リモネン
これはユズのホッとする香りのもとになっている成分です。
- 心身をリラックスさせ、ストレスを和らげる
- 頭をスッキリさせる
- 体の免疫力を高める
- 血の巡りを良くさせ、代謝や消化機能を活発にさせる
という効果が期待出来ます。
ユズ茶の副作用について
ユズ茶には、特別に注意すべき副作用などはありません。
ノンカフェインで体を温める効果もあるので、妊娠中の方にもおすすめなハーブティーです。
ただしユズの皮を砂糖やはちみつ漬けにしたタイプのユズ茶は、糖分をたくさん摂取してしまうことになるのでがぶ飲みするのはやめましょう。
また、はちみつが入っているタイプのユズ茶をお子様に飲ませる場合は、1歳を過ぎてからにしてください。
ユズ茶の味と香りについて
ユズ茶は、爽やかなユズの香りと、柑橘系の酸味に自然の甘味があるのが特徴です。
他のハーブティーと比べてもかなり飲みやすい為、人気があります。
ユズ茶と美味しく飲む方法と作り方
ユズ茶を美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方(砂糖漬け・はちみつ漬けのタイプ)
カップ一杯分につき、ティースプーン2~3杯のユズ茶をカップに入れます。
お湯を注いで、スプーンで混ぜれば出来上がりです。
このタイプは、アイスにしても美味しく頂けます。
基本の作り方(乾燥タイプ)
カップ一杯分につき、ティースプーン一杯のユズをティーポットに入れます。
お湯を注ぎ入れたら、フタをして蒸らします。
蒸らし時間は好みもありますが、3~5分程度です。
長く蒸らすと酸味や苦味が強くなります。
カップに注いで、出来上がりです。
はちみつや生姜を加えても美味しく頂けますよ。
オススメブレンドティー
ユズ茶は、ハーブ系というより「お茶系」のものとブレンドされることが多いようです。
紅茶 | 紅茶とユズ茶の組み合わせは一見合わなそうに思えますが、実は相性ぴったりです。 ユズの酸味は主張せず、爽やかな香りが紅茶を引き立てます。 レモンティーよりもすっきりとして優しい味わいになります。 |
---|---|
緑茶 | 「和」を感じられる緑茶とユズ茶のブレンド。 香りはユズ、味は緑茶という感じで、香りも後味もすっきりとしてとても飲みやすいです。 |
ユズ茶に合うお菓子、食事
ユズ茶が最も合うのは、和菓子です。
どちらも優しい甘さをしている為、互いの味を引き立て合います。
ティータイムや、食後のデザートと飲むのもおすすめですよ。
ユズ茶のおススメ入手法と買い方
ユズ茶は、日本でもかなり一般的なお茶である為、スーパーで見つけることが出来ます。
特に冬場になると置かれることが多いですね。
今回はご参考までに、一般的な砂糖漬けタイプと乾燥させたタイプ、それぞれのネット通販での取り扱いを数点ご紹介しておきます。
粉末タイプのゆず茶です。
こちらはユズの風味が存分に楽しめます。
ほのかな甘みが特徴なので甘酢ぎるのが苦手な人におすすめです。
まとめ
[box01 title=”ユズ茶の要点”]
- 最大の特徴は、感染症を予防する効果があること
- 血流改善効果や美容効果も期待できる
- 副作用は特にないが、糖分の摂り過ぎには注意すること
- 妊娠中の方にもおすすめできる
- 爽やかなユズの香りと、甘酸っぱい味が特徴
- 紅茶や緑茶などお茶系のものとのブレンドがおすすめ
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ユズ茶には風邪予防だけでなく、美容効果やストレス緩和効果、血流改善効果など、一石二鳥ならぬ一石何鳥もの効果があることが分かりました。
ユズは様々な料理に使われているなじみ深い食材なので、香りと味を想像しやすく、飲みやすいのも嬉しい点ですね。
また、ユズ茶は妊婦さんにも安心しておすすめできるハーブティーです。
今年の冬も、ユズ茶を飲んで病気知らずの体で過ごしていきたいですね。
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