カヴァカヴァティーの効果・効能や味とは? 正しい作り方やおススメ入手法

ハーブティー図鑑
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カヴァカヴァとはコショウ科コショウ属のつる性常緑低木です。
何だか面白い名前ですね。

カヴァ、カバカバとも表記され和名も「カヴァ」ですが、もともとはトンガの言葉です。

カヴァカヴァ茶は、主に南太平洋のメラネシアからポリネシアにかけての地域で嗜好品として愛飲されています。
さらに宗教的、社会的な儀式にも使われてきました。

日本では聞き慣れない名前ですが、現地の人々には古くから親しまれてきた飲み物なのです。

私たち日本人は、お茶というと透明な茶〜緑の色をイメージしますが、カヴァカヴァティーは茶色に灰色が混じったような濁った色をしていますよ。

この記事では、

  • カヴァカヴァティーの効果・効能
  • カヴァカヴァティーの正しい作り方やおススメ入手法

について詳しくご紹介します。

カヴァカヴァティーの効果・効能


カヴァカヴァティーの主な有効成分は、「カヴァラクトン」といいます。
以下で詳しく説明します。

カヴァラクトン:鎮静作用、催眠作用、抗不安作用
これはカヴァカヴァの特有の有効成分で、高い鎮静作用が知られています。

  • 心と身体を落ち着かせてぐっすり眠る
  • 抗不安作用で、穏やかで落ち着いた気分になる
  • 更年期障害による気分の浮き沈みを緩和する
  • リラックス効果を持ちながら、五感の感度を高める

といった効果が期待できます。

カヴァラクトンのリラックス効果は、お酒に酔った時のような感覚ももたらします。

しかし本当のお酒の場合は酔いとともに感覚が鈍化する傾向にありますが、カヴァラクトンはリラックスとともに感覚が鋭くなります。

具体的には光を眩しく感じたり、周囲の声や音が大きく聞こえたりします。

カヴァカヴァティーの副作用について


カヴァカヴァの成分を凝縮したサプリメントによる、肝臓障害をはじめとした健康被害の報告が上がっています。

その為、肝臓病を患っている人および肝臓病予備軍の人は飲用を避けて下さい。

また、妊娠中や授乳中の女性も飲用することはできません。
子供の飲用も同様に避けて下さい。

それ以外の人も、念の為カヴァカヴァティーの飲用は適量に留めるようにします。
アルコールに似た作用を持つため、アルコールと併用することも危険です。

そして、もし体調に異変が現れた場合はすぐに飲用を中止して下さい。

カヴァカヴァティーの味と香りについて


カヴァカヴァティーは、苦味が強いです。
そしてカヴァカヴァティーを口に含むと、口の中が痺れるような感覚があります。

ということで、お世辞にも飲みやすいとは言えません。

さらにアルコール類を飲んだ時のように酔いが回ってきます。
ちなみに、アルコール自体は含まれていません。

苦い飲み物ですので、ちびちびと時間をかけて飲むというよりは
クイッと一気に飲み干すのが現地での定番スタイルです。

カヴァカヴァティーの作り方


カヴァカヴァティーの作り方をご紹介します。
とは言っても、正しい作り方をしても苦いものは苦いので、残念ながら美味しいとまでは言えないようです。

基本の作り方(伝統的な製法)

カヴァカヴァティーで使うのは、根の部分です。
まずは根を小さめにカットして乾燥させます。

それから細かく粉末状にして、水を加えて混ぜます。
あるいは粉末にはせずに、水でもみ出しをします。

これらをこして出来たものがカヴァカヴァティー(カヴァ茶)です。
出来上がりは何とも表現しづらい土のような泥のような色をしています。

このようにカヴァカヴァティーを作るには手間がかかる上に、そもそも日本でカヴァカヴァの根が販売されていません。

伝統的製法によるカヴァカヴァティーを飲むには、ポリネシアなど太平洋の島々を訪れる必要があるかもしれません。

現地の島々では、このカヴァカヴァティーは宗教的、社会的儀式で使われています。
カヴァを飲むことが、神や自然そして祖先とつながる神聖なものと信じられているのです。

近年でも伝統を守るという意味合いもあってこの儀式が継承されています。
またお客をもてなすため、観光客を迎えるためにも用いられます。

そして日常的には「カヴァ・バー」と言われるお店があり、そこで飲むことができます。

一方、ハワイでもカヴァティーを出すお店があるようです。
ハワイではカヴァのことを〝AWA〟(アヴァ)と呼んでいます。

ブレンドティーレシピ

上記の伝統的製法で作られたカヴァカヴァティーは、ココナッツミルクで割って飲まれることもあります。

カヴァカヴァティーに合うお菓子、食事


カヴァカヴァティーはかなりクセがあり苦味もあります。
そのため味わうというよりも一気に飲み干し、その後でできれば水を飲みましょう。

あるいはすぐに何か食べ始めた方が良さそうです。
オススメはスパイシーな肉料理などの味の濃いものですが、皆さんの好みに合うことが大切です。

ポリネシアなどの現地で飲まれるのであれば、出来るだけ食べ慣れたメニューを選び、早めに口直しができるようにしましょう。

カヴァカヴァティーのオススメ入手法と買い方

日本では厚生労働省により、カヴァカヴァの全草が「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)」に区分されています。
つまり、食品として取り扱うことができません。

その上、医薬品として認可された製品がない為、日本での入手はハードルが高いのが現状です。

カヴァカヴァティーを入手するにあたっては、個人的に利用する目的でアメリカなど海外から個人輸入します。

インターネットでの取り扱いを一例としてご紹介します。

Find Good USA
ヨギ カヴァ ストレスリリーフティー 内容量16ティーバッグ ¥660(税込)

こちらはカヴァの根をベースとして、数種類の原材料をブレンドしたお茶です。
口当たりの良いフレーバーも加えられていますので、比較的飲みやすくなっています。

さらにティーバッグタイプで手軽に楽しむことができるのも嬉しいですね。

作り方は一般的なお茶と同じです。
ティーバッグにお湯を注ぎ、5分〜10分蒸らして出来上がりです。

Amazonでも購入できます。

カヴァを含む製品は日本国内においては政府による販売監視が行われています。

このことをご理解の上、特に成分が凝縮されたサプリメント等は安易に購入されない方が賢明です。

まとめ


[box01 title=”カヴァカヴァティーの 要点 “]

  • 主要成分のカヴァラクトンは高い鎮静作用を持つ
  • 催眠作用、抗不安作用に優れている
  • リラックスだけでなく、五感の感度を高める作用も持つ
  • カヴァのサプリメントによる、肝臓障害その他の副作用がある
  • 強い苦味と、口の中が痺れるような感覚がある
  • アルコールのように酔いがまわる感覚がある
  • 伝統的製法では根の部分に水を加えて抽出する

[/box01]

今回はカヴァカヴァのサプリメントによる副作用についても記載しました。

ですが、現地の島々が古くから愛飲するカヴァカヴァティーには、そのような副作用が報告されていません。

何故なのか、そのメカニズムについては解明されていないことも多いようです。

有効成分だけを抽出しようとすると問題が出て、伝統的な作法に基づく飲み物には問題がないというのも不思議なものですね。

これも先人の知恵ということなのでしょうか。

現地を訪れることがありましたら、伝統文化としてのカヴァカヴァティーを味わってみるのも良いかもしれませんね。

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