チドメグサは、血を止めたり、熱を冷ます効果のあるハーブです。
チドメグサはウコギ科の植物で、水中でも育つ植物で繁殖力が強く、湿地などの水分の多い場所に自生しています。
チドメグサの葉の汁を傷口につけると血が止まることが名前の由来になっています。
チドメグサは、水洗いしたあとに乾燥させたものをお茶として使います。
独特な味で、ほんのりとした甘みと苦味が特徴です。
この記事では
- チドメグサ茶の効果・効能
- チドメグサ茶の正しい淹れ方やオススメ入手法
について詳しくご紹介します。
チドメグサ茶の効果・効能
チドメグサ茶は、止血作用や解熱作用のあるお茶です。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
サポニン | 殺菌・抗菌作用、抗炎症作用 |
クマリン | リラックス作用、抗酸化作用、抗殺菌作用、 |
タンニン | 抗酸化作用、収斂作用、整腸作用 |
クエルセチン(ケルセチン) | 抗酸化作用、抗炎症作用、血管弛緩作用 |
チドメグサ茶の効果や効能について、もう少し詳しく説明していきましょう。
サポニン
抗菌作用や咳、痰を抑える効果のある成分になります。
- 自律神経のバランスを整え、体調を整えてくれることから疲労回復する
- 細菌などの侵入、増殖を防ぎ、風邪を予防する
- 抗炎症作用があり、咳の炎症を抑えて咳を抑制する効果がある
などの効果があります。
クエルセチン(ケルセチン)
フラボノイドの一種であり玉ねぎ、ソバなど色々な植物に含まれる黄色い色素の成分です。
- 抗酸化作用があり、身体の老化を予防する作用がある
- 炎症に関与するいくつかの過程を抑制する抗炎症作用がある
- 血管を広げる作用があり、血圧を下げる作用がある
といった効果があります。
クマリン
バニラに似た香りがし、苦く刺激的な味がする成分です。
- 香りが脳刺激し、精神安定効果があるので、リラックスすることができます
- 活性酸素の働きを抑え老化を予防する抗酸化作用がある
- 細菌などの侵入、増殖を防ぐ作用がある
- 血液をサラサラにして、これにより代謝アップやむくみを解消する
- この香りには血圧を低下させる
このようにいろいろな効果があります。
タンニン
口にすると渋みを感じる成分でいろいろなお茶に含まれている成分です。
- 下痢の緩和や改善予防
- 活性酸素の働きを抑え老化を予防する抗酸化作用がある
- たんぱく質を変性させ、組織や血管を縮める収斂作用がある
- 殺菌消臭作用があり口臭などを予防する
などの効果があります。
チドメグサの成分は、研究中のため、まだわかっていないことが多いです。
止血作用は、ひとつの成分が持っているわけではありません。
タンニン、フラボノイドやアルカロイドなどの成分に収れん作用があることからこれらが総合して止血作用を示すと考えられています。
チドメグサ茶の副作用について
チドメグサ茶には、特にいわれている副作用はありません。
しかし、飲みすぎて不快感を持つこともあるようなので、適切な量を飲むようにしてください。
チドメグサ茶の味と香りについて
チドメグサ茶は、特徴的な香りはなく、ほんのりと甘さと苦味がありかなり独特な味のするお茶です。
冷めると苦味が増すので、苦いのが苦手な場合は温かいうちに飲むほうがよいです。
チドメグサ茶を美味しく飲む方法と作り方
チドメグサ茶を美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方
400mlの水にチドメグサを10~15g入れて、1/3になるまで煮出します。
オススメブレンドティー
チドメグサ茶とほうじ茶を混ぜて淹れます。
ほうじ茶がチドメグサ茶の独特な味わいを緩和してくれるので飲みやすくなります。
チドメグサ茶に合うお菓子、食事
チドメグサ茶は、独特な味のするお茶なので、薄い味のものよりは濃い味のお菓子や食事で味を紛らわせるほうがいいです。
アマゾンチドメグサをジュースにしたジュースもあるので、気になる方は一度試してみるといいです。
チドメグサ茶のオススメ入手法と買い方
残念ながら、チドメグサとして探すと観賞用の水草としての販売が多いものになります。
インターネットでも個人店が海外で手に入れたものがたまに出ることがありますが入手はかなり難しいものになります。
日本に分布している植物ではあるので自分で作る方法もありますが、似ている植物がかなり多いため素人が見分けて採取するのは難しいでしょう。
海外に行った時に探してみるか、インターネットでの個人店で販売されていないか確認し、入手するかしか今のところ入手方法はないです。
チドメグサ茶のまとめ
[box01 title=”チドメグサ茶の要点”]
- 細菌などの侵入、増殖を防ぎ、風邪を予防する
- 抗炎症作用があり、咳の炎症を抑えて咳を抑制する効果がある
- 下痢の緩和や改善予防
- 活性酸素の働きを抑え老化を予防する抗酸化作用がある
- たんぱく質を変性させ、組織や血管を縮める収斂作用がある
- のみ過ぎて不快感を持つこともある
- 特徴的な香りはなく、ほんのりと甘さと苦味がありかなり独特な味のする
- 冷めると苦味が増すので、苦いのが苦手な場合は温かいうちに飲むほうがよい
- ブレンドティーがおすすめ
[/box01]
怪我をしたときに止血する以外にもお茶にしてもチドメグサ茶には色々な効果があるんですね。
入手困難なのが残念ですが、手に入れる事ができたら試してみたいものです。
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