枇杷は薬王樹とも呼ばれる、バラ科ビワ属の常緑高木です。
中国中南部が原産で、の本では関東以西の暖地で栽培されています。
ビワの葉には健康効果があり、古来からインドや中国では、万病に効く治療薬として珍重されてきました。
夏バテや食あたり防止から、美肌やダイエットまで効果は様々だとされており、最近ではがん予防にも効果的だということが研究データなどで立証されています。
この記事では、
- びわ茶の効果・効能
- びわ茶の正しい作り方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
びわ茶の効果・効能
古来より万能薬として使われてきたびわ茶にはさまざまな効果や効能があります。ここからは、びわ茶の主な成分とその効果や効能についてご案内します。
成分名 | 効果効能 |
---|---|
アミグダリン | がん治療、鎮痛 |
タンニン | 抗酸化作用、整腸作用 |
サポニン | 解熱、血行改善、抗炎症作用 |
クエン酸 | 疲労回復、肝臓病予防 |
ビタミンB1 | 神経系を正常にする |
葉酸 | たんぱく質や細胞の生成、貧血予防 |
ブドウ糖 | 集中力アップ、イライラ解消 |
アミグダリン
アミグダリンは体内で分解されて青酸とベンツアルデヒドに変わります。
これらの成分にはがん細胞を攻撃するという働きがあります。
また、アミグダリンには鎮痛作用や、ターンオーバーという新陳代謝を高めて肌を常に新しく保つ作用があります。
タンニン
タンニンはポリフェノールの一種です。ポリフェノールには、高い抗酸化作用があり、細胞の老化を防止してくれます。
ですので、生活習慣病やがんの予防、アンチエイジングなどに効果的です。
また、タンニンには収れん作用という腸の粘膜を刺激する作用があります。
この働きは腸の働きを整えることにつながります。
サポニン
サポニンは苦み成分の一種です。
とはいえ、びわ茶は適度に煮出す程度であれば、苦みを感じることはあまりありません。
抗炎症作用や抗菌、抗アレルギー作用があるほか、血行を改善し、熱を下げてくれる作用もあります。
クエン酸
酸味成分の一種であるクエン酸ですが、ビワ茶には酸味もあまりありません。
食欲を増進させ、疲労を回復してくれる作用があるので、夏バテ対策に最適な成分です。また、肝臓病の予防をする働きもあります。
ビタミンB1
皮膚や粘膜の維持効果や、神経系を正常にしてくれる働きがあります。
また、ブドウ糖からエネルギーを生産するという働きがあります。
これが不足するとエネルギー不足から食欲不振や疲労などの症状が現れてしまいます。
葉酸
たんぱく質や細胞を作るのに重要な役割を果たします。
ビタミンB12と結合することで血液を作るので貧血の予防にも欠かせません。
とくに妊娠初期の女性にとっては、健康な赤ちゃんを産むのに葉酸は必要不可欠な成分です。
また、近年の研究では成人にとっても、脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を防ぐというデータが出ています。
ブドウ糖
これは脳のエネルギーのもとになる成分です。
脳に十分なエネルギーがあると、イライラを解消し集中力が高まります。
また、疲労回復や二日酔いにも効果的ですね。
その他の効果・効能
そのほかにもびわ茶には以下のような多くの効果や効能があるといわれています。
- アトピー性皮膚炎の予防
- 下痢止め
- 便秘改善
- むくみ改善
- 発熱性の風邪における鎮咳
- 湿疹、あせも
- コレステロールや中性脂肪の分解
便秘やむくみの改善などのデトックスでダイエット効果も期待できますね。
コレステロールや中性脂肪の分解によってメタボリックシンドロームの改善にもつながります。
湿疹やあせも、アトピー性の皮膚炎にも効果があることから美肌効果にもつながるので、美しくありたい女性の見方にもなってくれますね。
びわ茶の副作用について
びわ茶は心身ともに健康にしてくれる素敵なお茶です。
特に大きな副作用はありませんが、飲む量は1日2~3杯程度にとどめましょう。
なぜかというと、びわ茶に含まれるアミグダリンが体内で分解した後の青酸には毒性があるからです。
分解後の青酸はごく少量なので害はほとんどありません。
しかし、塵も積もれば山となるように飲みすぎればその毒が体を蝕み、めまいや頭痛を引き起こしてしまうことがあります。
また、体には悪い部分を治すために一度症状が悪化したようになる好転作用があります。
アトピー性の皮膚炎や湿疹などは場合によっては、一度ひどくなってしまうことがあります。
飲み続けると改善の兆しが見えますが、不安な場合は事前に良しに相談したうえで飲むようにしましょう。
びわ茶の味と香りについて
びわ茶はあまりクセがなく飲みやすいお茶のひとつです。
さっぱりとしていて、ほんのり甘みがあるので小さなお子様にも美味しく飲んでいただけます。
びわ茶を美味しく飲む方法と作り方
びわ茶は、採取したビワの葉を乾燥して作ります。
お茶として乾燥済みのものがティーバッグなどに入っている商品もあります。
ここでは、採取したものから茶葉を作る方法も含めて美味しい作り方をご紹介します。
びわ茶葉の作り方
- 新鮮できれいなビワの茶葉を用意します。採取時期は毎年7~8月がオススメです。
- 葉っぱを水洗いします。
この時、裏面の産毛をごしごしとこすって取り除きます。 - 水けをきって、ザルに上げ、天日干しで2~3日乾かします。
- 乾いたら揉むようにして葉を砕き、フライパンで乾煎りします。
香ばしい香りがしてきたら完成です。
基本の作り方
急須に茶葉大さじ1~2杯を入れ熱湯を注いで蒸らします。
このとき、蒸らしすぎてしまうと渋みや苦みが出てしまうので注意が必要です。
煮出す場合はやかんに水1Lと茶葉大さじ1~2杯を入れます。
沸騰したらそのままとろ火で7~8分に出せば完成です。
オススメブレンドティー
びわ茶自体がさっぱりとしているので、煎茶などとブレンドするとしっかりとコクが出て味わいに深みが増します。
また、薫り高い台湾烏龍茶などとのブレンドもより飲みやすくお勧めですよ。
びわ茶に合うお菓子、食事
ほんのりとした甘みのあるびわ茶には同じように少し甘めの和菓子などが合います。
なかでも、お団子や練り切りなどとの相性がいいですね。
びわ茶のオススメ入手法と買い方
びわ茶の茶葉は、前述のように自分で採取する方法もあります。
しかし、国内でも北海道や東北地方などでは気候の関係でビワがうまく育たないので、ドラッグストアやインターネットなどで購入するのが最適です。
ここでは、インターネットでも買えるびわ茶を何点かご紹介いたします。
2gのティーバッグが80包入っています。ホットでもアイスティーでも飲めるように作られています。
粉末タイプなので、お湯に溶かして簡単に飲むことができます。
まとめ
[box01 title=”びわ茶の要点”]
- ビワは昔から万能薬とされていた
- がんの治療に効果的
- ダイエット効果がある
- 肌を美しく若く保ってくれる作用がある
- 子どもにも飲みやすい
- 飲みすぎるとめまいや頭痛を引き起こす恐れがある
[/box01]
ガンをはじめとした様々な病気に効くとされているびわ茶は、ダイエットや美肌を保つのに効果的です。
いつまでも美しくいたい女性にとっては強い味方ですね。
簡単に淹れられるティーバッグや粉末のタイプも販売されていています。
忙しい毎日でも手軽に飲めるので、飲み続けやすいですね。
コメント