なた豆茶は、鼻炎や蓄膿(ちくのう)症、歯周病に役立つお茶です。
なた豆は東南アジア原産、マメ科ナタマメ属のツル性一年草。
あの「ジャックと豆の木」のモデルにもなったのだとか。
漢字では「刀豆」と書いて「ナタマメ」「トウズ」などと呼ばれ、品種により豆の色は赤・ピンク・白があります。
古くから「膿を出す」働きがあるとして、民間治療に用いられてきました。
鼻のグズグズやネバネバの切れを良くしてくれます。
ほんのりと甘みを含んだ香ばしいお茶ですので、鼻のトラブルでお悩みの方は一度お試しになってるのもいいですね。
この記事では、
- なた豆茶の効果・効能
- なた豆茶の正しい作り方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
なた豆茶の効果・効能
なた豆茶は鼻炎や蓄膿症、歯周病を改善し、口臭にも良く働きます。
主成分、効果について下記にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
カナバニン | 排膿作用、抗炎症作用、血行促進作用、免疫力アップ |
コンカナバリンA | 抗腫瘍作用、便秘改善、免疫改善 |
ウレアーゼ | 腎機能の活性化 |
カリウム | むくみ除去、高血圧予防 |
食物繊維 | 便秘改善 |
なた豆茶の効果・効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。
カナバニン
これはアミノ酸の一種で、なた豆の代表的な成分です。
- 排膿作用で蓄膿(ちくのう)症を改善する
- 歯肉炎や歯槽膿漏を緩和して、口臭を防ぐ
- 花粉症をはじめとする鼻炎を和らげる
- 血行促進、免疫力アップで体調を整える
といった効果が期待できます。
コンカナバリンA
これはレクチンと呼ばれるタンパク質で、なた豆特有の成分です。
抗腫瘍作用についての研究が進められています。
- ガンを予防する
- 便通を促す
などの効果が期待できます。
また花粉症などのアレルギー症状は、免疫の暴走により発症。
コンカナバリンAは、この免疫機能を改善する働きを持っています。
カナバニンの抗炎症作用との相乗効果で、花粉症の改善にも高い効果が期待できます。
ウレアーゼ
これは尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する働きを持つ酵素です。
- 腎臓の働きを活性化して解毒をうながす
- 腎臓系疾患の改善をサポート
といった効果が期待できます。
カリウム
これは体内のナトリウムを調節する働きを持つミネラルです。
- 塩分の摂りすぎによるむくみをスッキリ取り去る
- 高血圧を予防する
などの効果が期待できます。
食物繊維
これは人間には消化できない成分で、そのまま腸まで行って便通を促進。
便秘を改善するのでデトックスにつながります。
なた豆茶の副作用について
なた豆茶は適量を楽しむ分には、重大な副作用などの注意事項はありません。
さらにノンカフェインでもありますので、妊娠中や授乳中の方、お子さん、高齢の方にも安心です。
ただし体質によりお腹を壊したり、吐き気をもよおすことがあります。
吹き出物など肌荒れを引き起こすことも。
特に、「お腹を壊す・緩くなる」という口コミが多く見られます。
その場合は一旦飲用をストップし、症状が治まってから少量ずつ再開して様子を見られることをおすすめします。
どの健康茶にも言えることですが、量はほどほどを心がけましょう。
目安としては1日あたり2〜3杯までが適量です。
なた豆茶の味と香りについて
なた豆茶は香ばしく焙煎されていて、とても美味しいです。
その香ばしさは麦茶にも似ています。
ですが麦茶とは違って少しだけ独特のクセがあります。
さらに豆らしいふくよかな甘みも味わえますよ
なた豆茶を美味しく飲む方法と作り方
なた豆茶を美味しく飲む方法をご紹介します。
このお茶で使う部位はその名の通り「なた豆」の豆。
商品により、ツルやサヤなど豆以外の部位を使うものもあります。
これらを乾燥させ、香ばしく焙煎加工したものを使います。
基本の作り方
基本の作り方としては、ヤカンで煮出すのが一般的。
ティーバッグであれば麦茶と同じで簡単ですよ。
ヤカンに1リットル程度の水を入れ沸騰させます。
お湯が沸いたら、ティーバッグを1〜2個入れましょう。
ティーバッグの個数は、大きさにより調節して下さい。
とろ火で5分間、煮出したら出来上がりです。
そのままホットでも、冷やしてアイスでも。
あら熱が取れたら冷水筒に入れて冷蔵庫で保管しましょう。
ちなみにお湯で都度入れることも可能です。
急須にティーバッグを1つ入れて、熱湯を注ぐだけ。
好みの濃さになったら湯のみに注いでいただきます。
オススメブレンドティー
なた豆茶にオススメのブレンドをご紹介します。
黒豆茶 | お豆同士のブレンドでほんのりとした甘みが深まります。 黒豆はポリフェノールが豊富。美容と健康に役立ちますよ。/td> |
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ハトムギ茶 | ハトムギは香ばしいだけでなく、肌の調子を整える作用に優れています。 スーパーなどで手に入りやすいのもポイントです。 |
ドクダミ茶 | どくだみは体内の毒素を排出する作用に優れています。 なた豆にも血行促進作用や、腎機能の活性作用がありますので、高いデトックス効果が期待できるブレンドです。 |
なた豆茶に合うお菓子、食事
なた豆茶は香ばしく口当たりの優しいお茶ですので、和食全般によく合います。
今回は特に、青魚のサバを使った「しめさば」をおすすめします。
青魚に多く含まれるEPAとDHAには、アレルギー症状を和らげたり炎症を抑えたりする働きがあり、なた豆茶の効能をバックアップしてくれます。
さらに付け合わせには「大葉」をたくさん使いましょう。
大葉はシソとも言いますね。
口の中をさっぱりさせてくれるので、魚のお供にはぴったり。
そればかりか、大葉は抗アレルギー、抗炎症、抗菌作用を持つ成分が豊富に含まれているのです。
鼻炎でお悩みの方にはかなり嬉しい食材ですよ。
なた豆茶のオススメ入手法と買い方
なた豆茶は使い勝手の良いティーバッグタイプが多く販売されています。
煮出して作る際にも便利ですね。
国産のものは、栽培から収穫・製造までの品質管理について安心感のあるものが多いですが、少し値が張ってしまいます。
商品によって味も様々ですので、色々と飲み比べても良いですね。
なた豆茶のネット通販での取り扱いを、何点かご紹介致します。
まずは国産のものから。
こちらは中国産のなた豆茶です。
こんなブレンドティーもあります。
菊芋、玄米、六条麦茶が配合されて飲みやすさにこだわった一品。
なた豆茶のまとめ
[box01 title=”なた豆茶の要点”]
- 鼻炎や蓄膿症、歯周病に良い!口臭予防にもなる
- 花粉症の緩和にも効果的
- 腎臓を元気にし、デトックス作用にも優れる
- 体質により下痢、吐き気、肌荒れを引き起こすことがある
- 風味は香ばしく、甘みも含んでいて美味しい
- 黒豆、ハトムギ、ドクダミとのブレンドがおすすめ
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慢性的な鼻炎や、花粉症にお悩みの方は多いですね。
症状が軽めだから病院に行くほどではないし…という方はまず試してみる価値がありますね!
なた豆茶は香ばしくて飲みやすいのが嬉しいポイント。
水筒に入れてお仕事先で飲まれている方も多いですよ。
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