ローリエ茶(月桂樹茶)の味は?効果・効能、飲み方を解説!副作用や妊娠時の心配事は?

ハーブティー図鑑
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ローリエは月桂樹の葉を乾燥させたハーブです。
清涼感のある香りと、消化を促進させてくれる作用があります。
一般的には料理によく使われているので、知っている人も多いのではないでしょうか。

別名はローレル(英)、ロリエ(仏)など国によって呼び方が異なります。
昔から世界中で親しまれているという証拠ですね。

原産地は地中海沿岸で4~5月ごろに小さな淡黄色の花を咲かせます。
中には樹高が10mを超える気もあるのだとか。

常緑樹なので年中収穫することが出来ることが特徴で、ハーブティーにするには乾燥させてから使います。

この記事では、

  • ローリエ茶の効果・効能
  • ローリエ茶の正しい飲み方やおススメ入手法

について徹底解説していきます。

ローリエ茶の効果・効能


おなかって意外と繊細な体の部分ですよね。

緊張するとおなかが痛くなったり、ちょっと食べ過ぎるともたれたり、冷え性の方は便秘になりやすかったり、様々な面で悩んだ人も多いはず。

かくいう私もちょっとしたことでお腹を壊してしまうのが悩みです。
トイレのついていない急行電車は一駅が遠いので、もしお腹を壊してしまったらどうしようと不安になってしまいます…。

今回ご紹介するローリエ茶は消化を助けるだけでなく、抑うつ作用と血流をよくしてくれる働きがあるため、整腸と冷えの防止という一石二鳥の効果が期待できるのです。

そのため普段からおなかに関してのお悩みの方にはぴったりのハーブティーといえます。

ローリエ茶の主な有効成分と、その効果について表にまとめました。

成分名 効果・効能
リナロール 鎮静作用
シネオール 健胃作用・血流促進
ビタミンB 疲労回復
ピネン 炎症防止

ローリエ茶の効果・効能について、成分別に見ていきます。

リナロール

香り成分のひとつで、ローリエ特徴のすっきりした香りはリナロールによるものです。
この爽快感ある香りがストレスホルモンを低下させ、心を落ち着かせてくれます。

  • 安眠導入におすすめ
  • 抑うつ改善

シネオール

ローリエに含まれる精油成分のひとつです。
胃腸の調子を整えてくれる整腸作用と血行改善の効果が期待できます。

  • 風邪予防
  • 冷え性
  • 筋肉疲労

ビタミンB

月桂樹にはビタミンB1,B2が含まれており、それぞれ違う効果をもたらしてくれます。

B1は糖質の分解を助けることによって疲労回復を促します。
B2は細胞の再生にかかわり、健康な皮膚や粘膜の機能を維持してくれます。

  • 食欲促進
  • 肌荒れ防止

ピネン

ローリエに含まれる精油成分のひとつです。

炎症や痛みを和らげてくれる効果が期待できるため関節の痛みに有効とされていました。
生のローリエを叩いて潰して湿布代わりに患部に貼る、ということもしていたそうです。
昔から薬として親しまれてきた理由のひとつですね。

  • 生理痛
  • 神経痛

ローリエ茶の副作用について


ローリエ茶には特別に注意すべき副作用などはなく、適量であれば安心して楽しむことができます。

ですが一説によると月経を促す効果があるとされているため、妊娠中の方は摂取を控えた方がよいでしょう。

また、副作用がないと言っても大量に飲むことは避けた方がいいでしょう。
多量に飲めばより効果が得られるというわけではありません。

思わぬ副作用が出る可能性もあるので1日2~3杯くらいを目安にしましょう。

ローリエ茶の味と香りについて


ローリエ茶の味自体はあまりなく、ほんのわずかな苦みがあります。
香りがしっかりしているので、後味がスッキリするような爽快感が残るハーブティーです。

身体を温める作用があるので睡眠導入のために寝る前に飲むのがおすすめです。
ローリエ茶はなんといっても香りがメイン。

そのまま香りを楽しみながら飲むのもいいですが、味が控えめな分、色々ブレンドやアレンジをして好みの味を探すのも奥が深くて面白いですよ。

ローリエ茶を美味しく飲む方法と作り方


ローリエ茶を美味しく飲む方法についてお伝えします。

基本の作り方

ローリエの葉2~3枚を、より成分がでるようにハサミで切り込みをいれます。
カップ一杯分の200~300mlの水を沸騰させて鍋に入れて5~10分煮出します。
葉を取って、カップに移し替えて出来上がりです。
お好みで抽出時間を調節してみてくださいね。

ただ、ローリエは長時間煮込むとエグみや苦みが出てきますので注意してください。

もっと簡単に作りたい方は、ハサミで切り込みを入れたローリエの葉と沸騰したお湯200mlをカップに入れてフタをして5分ほど蒸らしてください。
こちらの方が味の抽出はしにくいですが、しっかり香りは楽しめます。

オススメブレンドティー

ローリエ茶はメインが香りのため、しっかりした味わいのお茶に合います。
また、スパイスにも使われるだけあってスパイス系とも相性がとても良いです。

ルイボスティー ルイボスティーはアフリカ産のハーブ。
風味は少し独特に感じるかもしれませんが味わいはスッキリとしているためローリエと相性はとてもいいです。
+黒コショウ+ショウガ 粗挽きコショウ2,3振りとほんの少しのおろしたショウガを入れて飲むとスパイシーなぴりっとした刺激がプラスされます。
腸の動きをよくしてくれるだけでなく、体の芯からとても温まるアレンジティーです。
セージ メントールのすっきりした香りが特徴で、香りをメインに楽しめるブレンド。どちらもほのかな苦みがあります。
レモングラス レモンに似たすっきりした香りが特徴。食欲がないときに飲むと効果があります。

この他にアレンジとして、はちみつとレモン果汁を加えてみるのがおすすめ。

ローリエの香りはしっかりしているのでほんのり甘いはちみつが香りと味それぞれを引き立ててくれますよ。
そこにレモン果汁をいれることで爽やかさが加わります。

ローリエ茶に合うお菓子、食事


ローリエ茶はシングルハーブティーだと繊細な風味になるため、チョコレートやキャラメルなど甘めのスイーツなどに負けてしまいます。

そこでおすすめなのが、アップルパイ、レモンパイなど程よいフルーツの甘みと酸っぱさが感じられるお菓子。
特にアップルパイにはシナモンが多く含まれているとより香りの相乗効果が期待できるんですよ。

また、ローリエに含まれている成分にはグルテンの消化を助ける効果もあるため、食前・食中に飲むことで栄養素の吸収しやすくしてくれます。

ローリエ茶を日常飲用することで胃の調子が改善され、日々の疲れの緩和も期待できますよ。

ローリエ茶のオススメ入手法と買い方


古代ギリシャでは月桂樹は神聖な樹として扱われており、勝利と栄光の象徴として月桂樹の冠が使われてきました。
オリンピックの勝者に与えられる風習はこれが由来と言われています。

そんな昔から存在しているハーブを今も飲めるってなんだか不思議ですよね。

ローリエは乾燥させた葉っぱの状態のままか、もしくは粉末状にしたもので売られています。
葉っぱだとハーブティー以外にも料理や、ポプリ、米びつに入れて害虫予防など様々な用途で使えるので、初めて買うなら葉状態のものをおすすめします。

ご参考としてネット通販での取り扱いをご紹介いたします。


ローリエ茶(月桂樹茶)のまとめ


[box01 title=”ローリエ茶(月桂樹茶)の要点”]

  • 地域によって名前が異なり、世界中で使用されている
  • 主にスパイスとして使用されることが多い
  • 整腸作用と血流促進作用が有り、冷え性と便秘に効果が期待できる
  • 香りが一番の特徴で爽快感がある
  • 生葉よりも乾燥させたローリエの方がポピュラー

[/box01]
スパイスとしての認知度が高いローリエですが、ハーブティーとしても活用できることをお伝えしました。

また、歴史的な側面でも植物という意味合い以上に大切なものだったとわかります。
こうして私たちは植物を象徴として、薬として、嗜好品として、昔から親しんできたのですね。

そんな歴史あるハーブに思いをはせながら、ローリエ茶を飲んでみてくださいね。

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