チャービルは繊細なレースのような細かい切れ込みが入った葉をしており、古代ローマ時代より幅広く料理に使用されていたハーブです。
パセリにも似た形で、別名はフランス語でセルフィール、和名は茴香芹(ウイキョウセリ)と呼ばれています。
特に“フレンチパセリ”と名前がつくほど、フランス料理には欠かせない存在です。
原産地はコーカサス地方で高さは20~60cmほどにもなりますが、手間が少なく収穫しやすいためベランダ菜園にオススメのハーブです。
基本的に食用ハーブとして栽培されていますが、カスミ草に似た白い可憐な花を咲かせ、繊細な葉も相まって近年ではフラワーアレンジメントにも使われ始めるなど注目されています。
この記事では、
- チャービルティーの効果・効能
- チャービルティーの正しい飲み方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
チャービルティーの効果・効能
なんとなく気だるくて食欲もあまりないな、と思うことはありませんか?
それってもしかしたら栄養素不足で身体が疲れているのかもしれません。
健康でいるためには様々な栄養素が必要ですが、毎日のことだと全てを摂取するのはなかなか難しいですよね。
ですが、多くの栄養素を含み、さらにデトックス効果が期待できるチャービルティーが注目されているのです。
チャービルとはスイーツや肉料理の上によく乗せられている葉っぱです。
ハーブティーでも疲労回復や気だるさを改善に役立つんですよ。
チャービルティーの主な有効成分と、その効果について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
ビタミンB | 疲労回復 |
アネトール | 疲労回復 |
ミネラル | 貧血防止 |
カロテン | 抗酸化作用 |
ビタミンB
糖質をエネルギーに変えてくれる、無くてはならない大切な成分です。
体内に取り込んだ炭水化物や脂質などの栄養素を円滑にエネルギーに変えられないと疲労感が出てきます。
つまり栄養素が利用しづらい、カロリーを消費しづらいということ。
そう、この状態を「代謝が悪い」と言うのです。
ビタミンBが不足すると太ったり、肌荒れがおこったり、疲れやすくなります。
- 疲労回復
- 低血圧改善
アネトール
チャービルの香りの主成分で、主に消化を促進する効果が期待できます。
また、消化を促すことにより、胃腸機能を活発にしてくれるため便秘の解消にもなります。
他にも腹痛や胃もたれ、消化不良など胃腸の調子を全体的に整えてくれる嬉しい成分ですね。
- 整腸効果
- 食欲促進
ミネラル
カルシウム、鉄分、亜鉛、カリウムなど体に必要な栄養素が多く含まれる成分の総称。
ミネラルは人間の体では作り出すことができないため、意識的に取る必要があるとても大事な成分なのです。
チャービルティーにしたとき、より効果が期待できるのは貧血対策です。
血行を促す働きがあるため血液循環が良くなり、貧血の症状緩和が期待できますよ。
カロテン
強い抗酸化作用が有り、肌トラブルや新陳代謝向上に期待できます。
抗酸化物質が老化を促進する活性酵素を抑制することで、体調や肌などのトラブルを軽減してくれます。
免疫力向上にも効果があるため、日々の健康維持にも重要な成分です。
- 肌荒れ
- アンチエイジング
チャービルティーの副作用について
チャービルには特別に注意すべき副作用などはなく、適量ならば安心してハーブティーとして楽しむことができます。
ですがチャービルにはアネトールという成分が含まれており、弱い抗菌作用があるため妊娠中・授乳中の方は飲料を控えましょう。
また、セリ科に属する植物ですのでセリ科アレルギーのある方は注意してください。
チャービルティーの味と香りについて
チャービルティーはほんのりとした甘みとパセリとミントを感じさせる爽やかな香りが特徴のハーブティーです。
風味自体はあまりないため、ハーブティーによく感じられるような渋みや苦み自体が好きでない方でも飲みやすいです。
また、主張しない味わいなのでブレンドやアレンジがしやすいですよ。
チャービルティーを美味しく飲む方法と作り方
チャービルティーを美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方
カップ1杯分のハーブティーに対して、ドライハーブを10gポットに入れます。
お湯をポットに注いで、フタをして2~3分蒸らします。
茶こしを通してカップに注いで出来上がりです。
お好みで抽出時間を調節してみてくださいね。
また、ハーブティーを作る際、生葉の方が香りが立つのでおすすめです。
生葉を使う場合は少し揉んでから多めに千切って入れてください。
オススメブレンド・アレンジティー
チャービルティーは爽やかな香りと淡い味わいなので、シングルティーで飲むよりもブレンドやアレンジをした方が風味が広がって飲みやすくなります。
+レモンバーム+スペアミント | すっきりとした香りが特徴のブレンドティーです。 爽快感溢れる後味ですので気分をリフレッシュしたいときおすすめですよ。 |
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+オリゴ糖 | 爽やかな香りにほんのちょっとのオリゴ糖をいれることで飲みやすくなります。 また、子供と一緒に飲めるので家族でのハーブティー飲料習慣になるかもしれませんね。 |
チャービルティーに合うお菓子、食事
チャービル自体が香り付けとして使われることが多いこともあり、チャービルティーは洋食との取り合わせが抜群です。
肉料理や魚料理だと後味を爽やかにしてくれますし、さっぱりしたサラダやオムレツ、スープなどだと一層香りが引き立ち食欲をそそります。
消化促進の効果が期待できるため、食後の飲用もおすすめです。
さっぱりした味わいのチャービルティーですので食後のひとときのお伴にぴったりですね。
チャービルティーのオススメ入手法と買い方
チャービルは「美食(グルメ)のパセリ」と称されるほど、フランス料理に使われているハーブです。
主に香り付けや彩りという立ち位置ですが、パセリより甘い香りで風味が繊細。
乾燥したり加熱したりすると途端に香りが急速に落ちてしまうので、ハーブティーにするならフレッシュな生葉の方がおすすめです。
葉も見ためが綺麗で緑だけでも華やかですし、比較的育てやすいハーブですのでお手軽に家庭菜園から始めてみるのもいいかもしれませんね。
ただ「ルートチャービル(根チャービル)」と呼ばれる種類があり、こちらは根っこを食べることが出来るのですが、葉には毒があるので注意が必要です。
次に種の紹介です。
チャービルティーのまとめ
[box01 title=”チャービルティーの要点”]
- 料理の彩りや香り付けに使われることが多い
- 人間に必要な栄養素を多く含み、その相乗効果でデトックスが期待できる
- 味わいが繊細なためアレンジ・ブレンドがしやすい
- 生葉の方が香りがいい
- 最近では花の部分がフラワーアレンジメントで注目されている
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ハーブは多くの有効成分をもち、それが健康につながることから植物療法として薬のような扱いとして使われています。
今だからこそ成分の効果・効能がわかり、どういった作用があるのかが解明されてきたというのに、昔の人と同じような使い方が今でも続いているってなんだか不思議な感じですね。
そんな想いにふけりながらハーブティーを飲んでみると、少し趣深いような気がしますね。
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