モロヘイヤ茶は、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防に役立つお茶です。
野菜の中でもトップクラスの栄養価を誇り、アンチエイジングにも最適。
モロヘイヤは北アフリカ原産、アオイ科ツナソ属(旧分類ではシナノキ科)の一年草です。
和名「シマツナソ(縞綱麻)」といいます。
しかし、野菜としてのモロヘイヤという名前の方が、知名度が高いかもしれませんね。
お料理ではいわゆる「ネバネバ系野菜」として、主におひたしや酢の物・汁物などに使われます。
モロヘイヤの葉を使ったモロヘイヤ茶は、香ばしく焙煎され清涼感のある飲み口。
その他に草っぽい風味でトロみの出るタイプもありますので、お好きな方をセレクトしてみて下さいね。
この記事では、
- モロヘイヤ茶の効果・効能
- モロヘイヤ茶の正しい作り方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
モロヘイヤ茶の効果・効能
モロヘイヤはとても栄養価の高い食材。
古代エジプトで、難病に苦しむ王様がモロヘイヤスープを飲んで良くなったことから「王様の野菜」とも言われています。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
ムチン | 糖尿病予防、健胃作用、血液サラサラ |
β-カロチン | 抗酸化作用、細胞の活性化、皮膚や粘膜の健康維持、免疫力アップ |
ビタミンB群 | 糖質・脂質の代謝サポート、貧血予防、動脈硬化予防 |
ビタミンC | 美肌・美白作用、血管や関節の健康維持、ストレス耐性アップ、抗酸化作用、免疫力アップ |
カルシウム | 骨や歯を強くする、運動能力の維持、骨粗しょう症予防、イライラ軽減 |
ケルセチン | 抗酸化作用、毛細血管の保護、血流や血圧の安定化 |
ムチン
これはモロヘイヤのネバネバ成分です。
- 血糖値の上昇を抑えて糖尿病予防
- 胃の粘膜を保護して胃炎などの不調を和らげる
- 血液サラサラ効果で高血圧や動脈硬化を予防する
といった効果が期待できます。
β-カロチン
これは緑黄色野菜に多く含まれる色素成分で、ビタミンAに変換されます。
- 抗酸化作用で、お肌や血管などあらゆる細胞をイキイキと活性化
- 皮膚をみずみずしく保ち美肌サポート
- 粘膜を保護して免疫力アップ、風邪などの感染症を撃退
などの効果が期待できます。
ビタミンB群
これは糖質や脂質といった主要栄養素の代謝を助けるビタミン群です。
また造血のビタミンと言われる葉酸もこの仲間です。
- 糖質からエネルギーを作り出す
- 糖質や脂質の代謝を促し、体の組織を作り出す
- 葉酸の働きで貧血予防、動脈硬化予防
といった効果が期待できます。
厄介者の過酸化脂質も抑えてくれるので、生活習慣病予防に役立ちます。
ビタミンC
これはアスコルビン酸とも呼ばれる成分で、コラーゲンの生成に関わるためお肌に良いことが知られています。
- コラーゲンの働きで血管や関節の健康維持
- 肌のメラニン色素を抑えてホワイトニング
- アドレナリンの生成を助けてストレス耐性を高める
などの効果が期待できます。
また抗酸化作用や免疫力アップの働きはβ-カロチンとの相乗効果もあり、風邪やインフルエンザに負けない強い体を作ります。
カルシウム
これは丈夫な骨や歯を作るための大切なミネラル。
意外ですが、筋肉を動かすという役割も担っています。
- 骨粗しょう症を予防する
- 精神を安定させてイライラをしずめる
などの効果が期待できます。
ケルセチン
これは抗酸化力を持つポリフェノールの一種です。
- 毛細血管を強くして血流を整える
- 血圧を安定させる
といった効果が期待できます。
モロヘイヤ茶の副作用について
副作用というほどではありませんが、モロヘイヤ茶に含まれるシュウ酸という成分は結石の原因となります。
ですが飲みすぎないように注意すれば、さほど神経質になることはありません。
モロヘイヤ茶はノンカフェインですので、妊娠中・授乳中の方やお子さんも飲むことができます。
野菜としてモリモリ食べられている食材ですから安心感もピカイチ。
何より栄養がとても豊富なので、是非おすすめしたい飲み物です。
ところでモロヘイヤの種子には強心作用のある強心配糖体という成分が含まれ、中毒性があるとされています。
野菜やお茶として使用される部分(葉・茎など)には一切含まれませんので安心ですが、畑から直接収穫されるような場合だけ注意が必要です。
種子が混入しないようにすること、そして小さなお子さんの誤飲にも十分に配慮しましょう。
モロヘイヤ茶の味と香りについて
現在市販されているモロヘイヤ茶には、2つのタイプがあります。
- 焙煎加工された茶葉を使って淹れるタイプ
- 粉砕して作られたパウダーをお湯で溶かすタイプ
まず1つ目の焙煎タイプは、香ばしくさっぱりと清涼感のある飲み口が特徴。
茶色く澄んでいて、苦みもなくまろやかです。
いわゆる「お茶」のイメージと言えば、こちらのタイプですね。
続いて2つ目のパウダータイプはトロみがあり、青汁のような緑色。
キュウリにも似た草っぽい風味で、モロヘイヤ本来の味・香り・食感が生かされています。
モロヘイヤの成分を余す所なく取り入れたい方にはこちらがおすすめです。
モロヘイヤ茶を美味しく飲む方法と作り方
モロヘイヤ茶を美味しく飲む方法をご紹介します。
基本の作り方(焙煎茶葉タイプ)
焙煎茶葉の商品はティーバッグでの販売が多く、作り方も簡単。
ここでは一般的な作り方をご紹介します。
抽出時間を1〜2分と短めにするのがポイントです。
あわせてそれぞれの商品に記載の作り方も参照してみて下さいね。
カップ1杯分のティーバッグの場合
この場合はカップに直接ティーバッグ1袋を入れて作りましょう。
熱湯を注いだら待つこと1〜2分程度。
お好みの濃さになったらいただきます。
煮出し可能なティーバッグの場合
少し大きめのティーバッグは急須で淹れたり煮出したりも可能とされています。
煮出すと沢山作ることができて嬉しいですね。
まずヤカンに1リットルの水を沸かし、沸騰したらティーバッグを1つポン。
1〜2分程度煮出したら出来上がりです。
すぐに飲まない分はウォーターポットに入れて冷蔵庫で保管し、アイスで飲むのもおすすめです。
基本の作り方(粉末タイプ)
粉末タイプのモロヘイヤ茶の作り方もとっても簡単。
カップにティースプーン1杯程度の粉末を入れて、お湯を注ぎます。
付属のスプーンがある場合はそれを使って計りましょう。
しっかりかき混ぜて溶かしたら出来上がりです。
オススメブレンドティー
モロヘイヤ茶を楽しむブレンドティーレシピをご紹介します。
焙煎茶葉タイプには・・・紅茶とのブレンド
すっきりと香ばしい焙煎タイプは、色々な健康茶とのブレンドが可能です。
ポピュラーな紅茶とも相性ぴったり。
紅茶をベースにして、モロヘイヤ茶をお好みで混ぜてみましょう。
レモンスライスを浮かべてどうぞ。
粉末タイプには・・・クリーミーなスープで
粉末タイプのモロヘイヤ茶をアレンジする際は、お茶としてよりもスープ仕立てがおすすめ。
コーンクリームスープやじゃがいもを使ったポタージュなど、クリーミーなものと良く合います。
インスタントの粉末カップスープであれば、一緒にモロヘイヤパウダーも少々加えてからお湯で溶くだけ。
牛乳を加えて作るスープの場合は、牛乳と一緒にモロヘイヤパウダーも入れて加熱しましょう。
いずれも最初は様子を見ながら少しずつ足すようにすると、失敗が少ないです。
モロヘイヤ茶に合うお菓子、食事
モロヘイヤをお料理で使う時の定番は、さっぱりとしたお浸し。
お出汁につけたり、かつお節をまぶしたり。
同じように、モロヘイヤをお茶にした場合もやはり和食とよく合います。
ビタミン豊富な豚肉との相性もぴったりですので、豚肉を使った冷しゃぶなどはいかがでしょうか。
たっぷり野菜の上に豚しゃぶを乗せ、大根おろしやポン酢でさっぱりと。
ゴマだれも美味しいですよね。
モロヘイヤ茶のオススメ入手法と買い方
モロヘイヤ茶は商品としての流通はあまり多くありませんが、幸いネット通販で入手することができます。
こちらに何点かご紹介しておきます。
次にご紹介するのは粉末タイプです。
パウダーを溶かしてモロヘイヤの健康成分を丸ごと体内へ。
飲み口はモロヘイヤ本来の味わいに近くなりますので、お好きな方をどうぞ。
モロヘイヤ茶のまとめ
[box01 title=”モロヘイヤ茶の要点”]
- 糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防に
- 栄養価がとても高く、アンチエイジングにも効果的
- ノンカフェインなので妊娠中・授乳中の方やお子さんも安心
- 焙煎茶葉のタイプは香ばしく清涼感のある飲み口
- こちらは紅茶とのブレンドがおすすめ
- パウダータイプは草っぽい風味でトロみがある
- パウダータイプはスープにしても美味しい
[/box01]
「モロヘイヤはお浸しにすると、あのネバネバがどうも…」
どうしても味の好みは分かれますよね。
それに、生鮮野菜は旬の収穫時期というものがあります。
その点、お茶であれば年中楽しめますし、焙煎茶葉のタイプであればネバネバも気になりません。
「モロヘイヤはお茶で!」が断然おすすめです。
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