ハーブティーを作る上で重要な「ハーブ選び」。
効能も大切ですが、出来れば苦くなくて飲みやすい味の物を選びたいものですね。
よって今回はハーブ選びに失敗しないよう、苦いハーブと苦くないハーブの違いと、代表的なハーブをそれぞれ3つご紹介します。
また、万が一苦いハーブを選んでしまった場合の対処法や使い道までお伝えするのでご安心ください。
この記事では、
- 苦いハーブ、苦くないハーブの違い
- 苦いハーブ、苦くないハーブのうち代表的な3ハーブ
- 苦いハーブを選んでしまった場合の活用方法
について詳しくご紹介します。
ハーブが苦いワケ、苦くないワケには秘密があった!
数えきれないほど多くの種類があるハーブ。
味も千差万別で、強烈に苦いものもあれば、苦味は全くなく甘いものもあります。
では、苦いハーブと苦くないハーブでは一体何が違うのでしょうか。
その違いは、含まれている成分にありました。
苦いハーブには、
- タンニン
- フラボノイド
- アルカロイド等の苦味質
といった、苦み成分が多く含まれているのです。
当然、この苦み成分が含まれている量が多ければ多いほど、苦みも強くなります。
これだけ聞くと避けたくなってしまう苦み成分。
しかし実は、抗酸化作用や抗炎症作用など、体の健康に大きな効果を発揮する優れた効能も持っています。
つまり、苦いハーブティーは「良薬は口に苦し」という言葉通りの働きが期待できるのです。
苦いハーブを代表する3つのハーブはこれ!
苦いハーブには、優れた効能を持つ苦み成分が含まれていることが分かりました。
では苦いハーブの中で、代表的なものにはどのようなハーブがあるのでしょうか。
今回は、特に苦みの強いハーブを3つご紹介します。
ドクダミ
日本人にはかなり馴染み深いドクダミ。
そのお茶であるドクダミ茶は、苦いことでよく知られています。
その苦みの元になっているのはドクダミに多く含まれているフラボノイド類。
生活習慣病予防やアレルギー症状緩和など、ドクダミの優れた効能の多くはフラボノイド類によるものです。
センブリ
こちらも日本人に馴染みのあるハーブです。
テレビの罰ゲームなどで、センブリ茶を飲んでいるところをよく見かけますね。
数多くの苦み成分が含まれているセンブリ。
中でも「アマロスウェリン」という一際強烈な苦みを持つ成分が含まれている為、ハーブの苦さもトップクラスです。
効能としては、健胃作用や抜け毛予防・育毛促進が期待出来ます。
ヤロウ
和名では「セイヨウノコギリソウ」というヤロウ。
ヨーロッパでは紀元前から利用されている、歴史あるハーブです。
そんなヤロウにはタンニンやフラボノイドが含まれているため、苦みも強め。
しかし、それら苦み成分の働きにより、消化機能の不調を改善する効果が期待出来ます。
この他にもギムネマ、ホワイトウィロウ、スカルキャップなども苦みが強いハーブとして知られています。
苦くないハーブを代表する3つのハーブはこれ!
では、苦くないハーブにはどのようなものがあるのでしょうか。
苦くないと一言で言っても、その味は「甘い」「香ばしい」「すっきり」と種類は様々。
今回はその中でも、甘味を持つハーブとして代表的なものを3つご紹介します。
ステビア
天然の甘味料として利用されるステビアは、強い甘みを持ったハーブです。
甘味の正体は、砂糖の200~300倍もの甘みがある「ステビオール配糖体」という成分です。
低カロリーかつ糖分の摂取を抑えられる為、ダイエットに最適。
また、糖尿病の予防・進行を抑える効果も期待出来ます。
リコリス
和名で「甘草」とも呼ばれるリコリスは、古くから利用されてきた伝統的なハーブです。
リコリスの甘味の元になっているのは、根に含まれる「グリチルリチン」という成分。
砂糖の約150倍もの甘さを持っています。
美容効果や免疫力アップ効果、胃腸の機能改善効果などが期待出来ます。
リンデンフラワー
「千の用途を持つ木」として、ヨーロッパで広く愛されてきたリンデンフラワー。
特徴である優しく甘い花の香りは、精油成分である「ファルネソール」の働きによるもの。
その香りによるリラックス効果の他、抗酸化作用などの働きも持っているハーブです。
苦いハーブを選んでしまったら?飲みやすくする方法や活用方法をご紹介!
「苦いと知らずに買ってしまった」
「効能が自分にぴったりだったから飲んでみたい」
などの理由で、苦いハーブを選んでしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
我慢して飲まなければならないかと思いがちですが、そんなことはありません。
実は苦いハーブティーでも、少しの工夫をすることで簡単に飲みやすく出来る方法があるんです。
またどうしても飲めないという場合におすすめの、ハーブティー以外の活用方法もご紹介しますよ。
ブレンドティーで飲みやすく!
苦いハーブを使ったハーブティーはクセがあり、中にはハーブティー好きな方でも飲みにくく感じるものも。
そんな時は、少しの工夫を加えるだけで飲みやすい味に変えることが出来ます。
まず苦みを和らげたい場合は、はちみつをプラスしてみてください。
砂糖よりもはちみつの方が栄養価は高く、健康にも効果的なのでおすすめです。
味も香りもダメという場合は、他のハーブとブレンドしてブレンドティーにしてみましょう。
ブレンドする種類が多ければ多いほど、苦手なハーブのクセが弱まり飲みやすくなります。
ブレンドに向いているハーブは上記でご紹介した甘みの強いハーブや、お気に入りのハーブなど。
他にも、すっきりしたハト麦茶や香ばしい玄米茶と合わせるのもおすすめですよ。
その他の活用方法
もし、どうしても飲めないという場合は我慢して飲む必要はありません。
そんな時は捨てるのではなく、是非ハーブティー以外の用途で利用してみましょう。
ハーブは、ハーブティー以外にもお風呂の入浴剤としても使うことが出来ます。
ハーブを使った入浴剤はリラックスできたり、血行が良くなったりと効果も抜群。
作り方は簡単で、綿製の布でハーブを包むだけ。
いらなくなった巾着やハンカチを使うだけで、手作り入浴剤の完成です。
百均などで売っているお茶パックの袋でも代用が効きますよ。
その他には、消臭剤代わりとして靴箱に入れたり、玄関に置くことも出来ます。
香りが好みであれば、クローゼットに入れるのもgood。
更に、防虫効果のあるハーブなら一石二鳥の効果が得られますよ。
ちなみに入浴剤や芳香剤にするハーブは、ポットに残った出がらしを乾燥させたものでもOKです。
最後まで無駄なく利用してみましょう。
まとめ
今回の記事についてまとめます。
苦いハーブも苦くないハーブも、それぞれ健康に役立つ自然の力強いパワーを秘めています。
特に苦いハーブは同時に優れた効能を持ってもいます。
避けるのではなく、はちみつをプラスしたり、ブレンドティーにしたりと工夫して飲んでみるといいですね。
どうしても飲めないという場合は、入浴剤や芳香剤で体の外から効果を得られるようにしてみてください。
様々なハーブを取り入れて、生活を豊かにしてみましょう。
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