ゴールデンシールは粘膜強壮剤としての効果が期待できるハーブです。
米国各地に生息していましたが、その効果から乱獲されて絶滅危惧種となりました。
現在は山岳地帯で栽培されたものが市場に出ていて、とても貴重なハーブとなっています。
昔からアメリカの原住民が皮膚病、潰瘍、淋病などの様々な病気に使われてきました。
キンポウゲ科に属しており、手のひら型の葉に一つ一つ小さな花をさかせる植物です。
ゴールデンシールの根は黄色く、この根と根茎がお茶として主に使われます。
この記事では、
- ゴールデンシールティーの効果・効能
- ゴールデンシールの正しい作り方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
ゴールデンシールティーの効果・効能
ゴールデンシールは粘膜を刺激することで食欲増進や消化を助ける働きをすることがわかっています。
また、鼻や喉の粘膜にも効果があるそうです。
一年中鼻炎で悩んでいる人には、嬉しい効果のあるお茶です。
また、おなかの調子が悪い人にはぴったりです。
ゴールデンシールティーのおもな有効成分と効果効能について説明していきます。
成分 | 効果効能 |
---|---|
アルカロイド(ベルベリン・ヒドラスチン) | 免疫増強、整腸・緩下作用、抗炎症作用、抗菌作用、止血作用 |
ベルベリン・ヒドラスチンなどが重要な有効成分であるとされていますが、今のところ研究中である部分も多く詳しいことはわかっていません。
ゴールデンシールティーの効果や効能について、もう少し詳しく説明していきましょう。
アルカロイド(ベルベリン・ヒドラスチン)
これがゴールデンシールティーの粘膜強壮作用のある成分になります。
粘膜を刺激して起こす作用としては以下のものがあります。
- 喉や鼻などの粘液分泌コントロールして粘膜を適切な状態に保つ
- 胃腸粘膜や胆嚢を刺激し、おなかの調子を整えてくれる
- 粘膜機能の強化により身体の外からの感染症を予防をする
- IgAの分泌(本来人間がもっている免疫)を高め、細菌、カビ、寄生虫などの感染症に有効である
- 慢性胃炎、慢性腸炎、胃潰瘍などの回復を早める
などの嬉しい効果があります。
また、ベルベリンには殺菌作用もあります。
ベルベリンは菌と接触して効果をだすものなので、皮膚の感染症の際に患部に直接貼って使用することで効果を発揮します。
その他の効果効能について
- 解熱作用
- 鎮静作用
- 収れん作用
などがあるとされていますが、研究中なのでどのように作用するかわかっていない部分も多いです。
ゴールデンシールティーの副作用について
ゴールデンシールティーは、たくさん飲むと胃腸機能を弱らせてしまいます。
吐き気や嘔吐などの副作用があるので、がぶ飲みなどはせずに適切な量を飲みましょう。
また、子宮収縮、新生児黄疸、血栓予防薬との相互作用などがゴールデンシールティーにあるため、以下に当てはまる方は飲まないようにしましょう。
- 妊娠中や授乳中の方
- 幼児や小児
- 心臓病、痙攣性疾患、血液凝固障害のある人
ゴールデンシールティーの味と香りについて
ゴールデンシールティーは、上品な草の心地よい香りのする苦味のあるお茶です。
慣れるとちょっと癖になる苦味があります。
苦手な場合、ハチミツをいれて甘みを足すか、他の甘みのあるハーブティーとブレンドしてのむと飲みやすくなります。
ゴールデンシールティーを美味しく飲む方法と作り方
基本的な作り方
煮出す場合は、水500mlに対して小さじ1杯分を入れて、3分程煮出します。
もしくは、ティーカップ1杯(150~180ml)のお湯に対してティースプン1半杯ほどを入れて3分ほど蒸らしてから飲みます。
オススメブレンドティー
+ハチミツ | 苦味が苦手な方は甘みをつけるのにハチミツをいれると苦味が緩和されて飲みやすくなります。 |
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+ルイボスティー | ほのかな甘みのあるルイボスティーにブレンドしてのむと苦味もうすまり、美味しく飲むことができます。 |
ゴールデンシールティーに合うお菓子、食事
苦味のあるゴールデンシールティーには和菓子などがおすすめです。
あんこの入ったお饅頭や練りきりなどがおすすめですね。
あんこのやさしい甘みがゴールデンシールティーの苦味を緩和してくれます。
ゴールデンシールティーのオススメ入手法と買い方
ゴールデンシールは根や根茎を乾燥させたものをお茶として飲みます。
ゴールデンシールティーは残念ながら、取引はできる状態であるとはいえ、絶滅危惧種であることから入手は難しく扱うお店は国内では少ないようです。
ネット通販で購入できる場合もあります。
まとめ
[box01 title=”ゴールデンシールティーの要点”]
- 粘膜強壮効果があり、喉や鼻、胃腸粘膜の調子を整えてくれる
- 独特な苦味があるが、ハチミツなど甘みをたすと飲みやすい
- ルイボスティーなど甘みのあるハーブティーとのブレンドがおすすめ
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飲むだけでおなかの調子を整えてくれるなんて、ハーブの力は本当にすごいですね。
甘みのあるお茶とブレンドすることで、グッと飲みやすくなるお茶です。
大変貴重なハーブとなっています。
機会があれば飲んでみたいですね。
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