ローマンカモミールティーの気になる味は?効果・効能、飲み方を解説!副作用や妊娠時の心配事は?

ハーブティー図鑑
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ローマンカモミールティーはリラックス効果に優れ、ストレスからくる胃の不調や不眠に役立つハーブティーです。

ローマンカモミールとはヨーロッパ原産、キク科カマエメルム属の多年草。
ハーブティーの代表格としてよく知られる近縁種のジャーマンカモミールとは、黄色に白い花びらを持つ花などの見た目はそっくりです。

優しい味わいのジャーマン種に対して、ローマンカモミールの方はティーにするとやや苦みがあるのが特徴。
その代わり精油にするとフルーティーで甘い香りが際立つため、アロマテラピーでの出番が多くなっています。

しかしローマンカモミールには、精油だけでは発揮できないスゴイ働きが!
それは…「抗糖化力」。
あまり聞き慣れないかもしれませんね。

そこで今回はあえてハーブティーとしてのローマンカモミールティーにスポットを当て、その魅力についてひも解いていきます。

この記事では、

  • ローマンカモミールティーの効果・効能
  • ローマンカモミールティーの正しい作り方やおススメ入手法

について詳しくご紹介します。

ローマンカモミールティーの効果・効能


ローマンカモミールティーはこれまでによく知られていた鎮静作用のほか、抗糖化作用を持ちアンチエイジングに良いことが分かってきています。

主な有効成分と、その効果について表にまとめました。

成分名 効果・効能
アピゲニン 鎮静作用、抗酸化作用、抗アレルギー作用、抗ガン作用
カマメロサイド ここに説明文を入力してください。
エステル 抗糖化作用
項目名 鎮静作用、健胃作用、PMSの緩和

ローマンカモミールティーの効果・効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。

アピゲニン

これはフラボノイド系のポリフェノール成分で、フルーティーな香りがあります。

  • 神経の高ぶりを抑えて気持ちを落ち着かせる(鎮静作用)
  • 筋肉の緊張も解きほぐしてリラックス
  • 肌を老化させる活性酸素を抑えてアンチエイジング

といった効果が期待できます。

その他にも花粉症などのアレルギー軽減やがん予防にも効果的です。

カマメロサイド

これはポリフェノールの一種で、この成分が持つ「抗糖化作用」が注目を浴びています。
糖化とは、体の中でたんぱく質が余分な糖と結合してAGEs(最終糖化生成物)と呼ばれる厄介者へと変わっていくこと。
カマメロサイドはこの糖化反応=たんぱく質の劣化を食い止めてくれるのです。

  • お肌のアンチエイジング
  • 体内の老化によって引き起こされる生活習慣病などのトラブル予防

などの効果が期待できます。

アピゲニンの抗酸化作用と、カマメロサイドの抗糖化作用との相乗効果により、体の内からも外からも細胞を若々しく活性化してくれるというわけです。

エステル

これはローマンカモミールの精油に含まれる芳香成分です。
脂溶性物質ではありますが、熱湯で淹れることによりハーブティーにも微量含まれます。

  • 鎮静作用で緊張やイライラを鎮める
  • リラックスしてスヤスヤと安眠
  • ストレスからくる食欲不振などの胃の不調を和らげる
  • 女性のPMS(月経前症候群)を楽にする

といった効果が期待できます。

ローマンカモミールティーの副作用について


ローマンカモミールティーは、キク科アレルギーの方には深刻なアレルギー症状を引き起こすことがあります。
そのためキク科アレルギーの方は使用を避けるようにして下さい。

またローマンカモミールティーはノンカフェインである上、リラックス作用にも優れているため妊娠中にも良さそうですよね。
しかし!実は妊娠中の使用はいけないとされているのです。

ローマンカモミールは子宮刺激(収縮)作用があり、流産につながるおそれもありますので妊娠中の使用は避けるように注意喚起がされています。

さらに授乳中の安全性に対しても十分なデータがありませんので、使用を避けるようにしましょう。

ローマンカモミールティーの味と香りについて


ローマンカモミールティーにも、ジャーマンカモミールティーと同様にリンゴのような爽やかな香りがあります。
しかしジャーマン種の優しくソフトな飲み口に対して、ローマン種の方はもう少し力強い印象。

これは成分の含有量が多いためで、その分クセが強めになります。
苦みも出てくるため、甘みを足してあげると飲みやすくなりますよ。

ローマンカモミールティーを美味しく飲む方法と作り方


ローマンカモミールティーを美味しく飲む方法をご紹介します。

基本の作り方

まずは少し苦いですが基本の作り方です。
ローマンカモミールのドライハーブを使います。

ティーポットにドライハーブを小さじ1杯分を入れます。
沸騰した熱湯を注ぎいれたら、フタをして約3分蒸らします。

その後茶こしを通してカップに注いで出来上がりです。

オススメブレンドティー

ローマンカモミールティーを飲みやすくする、おすすめのブレンドをご紹介。

+ミルク 基本のカモミールティーに、お好みでミルクを加えます。
まろやかな風味になって飲みやすくなります。
おやすみ前の一杯にもおすすめ。
+ステビア ローマンカモミールにステビアを少量ブレンドしてから淹れます。
甘みが広がって美味しくなります。
ステビアの代わりにはちみつもおすすめです。
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ローマンカモミールティーに合うお菓子、食事


ほのかな甘みとともに苦みもしっかりしているローマンカモミールティー。
甘いスイーツと一緒にティータイムで楽しむのがおすすめです。

スイーツは手軽にバタークッキーなどをつまむのも良いですが、もう少し豪華にしたい場合はシュークリームやエクレアもおすすめ。

あっさりした皮の中に、トロンとしたクリームが美味しいですよね。
甘いものを控えているという方は、小ぶりなシュークリームでどうぞ。

ローマンカモミールティーのオススメ入手法と買い方


ローマンカモミールティーの入手にあたっては、

  • ローマンカモミールの種や苗から育てる
  • ドライハーブを購入する

の2通りの方法があります。

種や苗から育てる

ローマンカモミールは種や苗から育てることができ、難易度は中レベル。
庭植えでもプランターでも栽培が可能なので、マンション住まいでもチャレンジすることができます。

ローマンカモミールは元気に育つと横に広がっていきます。
プランターで育てる場合は一回り余裕のある大きさを確保しましょう。

ハーブとして使う花の開花期は5〜6月。
栽培1年目は花がつかないことも多いので、気長に待つ必要はありそうです。

その他ローマンカモミール栽培のポイントは以下の通りです。

  • 日当たりの良い場所を好む
  • 土は市販のハーブ用培養土が便利
  • 種まきや植え付けは3〜4月か9〜10月がベスト
  • 肥料は基本的に少量でOK
  • 土が乾いている時間も確保しながら葉水をする
  • 高温多湿と強い直射日光に弱いので、場所により遮光する
  • 開花して収穫を終えたら、高さ10cm位に刈り込んで蒸れを防ぐ

苗からの栽培の方が種からよりも簡単ですので、ここでは苗の販売をご紹介しておきます。


ドライハーブを購入する

ローマンカモミールはハーブ専門店などで、ハーブティー用にドライ加工されたものが販売されています。
ネット通販での取り扱いを何点かご紹介致します。


ローマンカモミールティーのまとめ


[box01 title=”ローマンカモミールティーの要点”]

  • 鎮静作用がありリラックス効果に優れている
  • ストレスからくる胃の不調や不眠に役立つ
  • 抗糖化作用といってアンチエイジングにも効果的
  • キク科アレルギーの方は使用を避ける
  • 妊娠中、授乳中の方も使用を避ける
  • リンゴのような香りとクセのある苦みが特徴
  • ミルクティーにするとまろやかになる
  • ステビアやはちみつで甘みを足すと良い

[/box01]

数年前に親戚から「カモミールが体に良いらしい」と言われたことがあります。
普段は日本茶党だったその人から「カモミール」と言う単語が飛び出したので、その時は正直驚きでした(笑)。

聞くとNHKのTV番組でカモミールの抗糖化作用について紹介されたとのこと。
実は私もそこで初めてこの作用について教えてもらったのです。

そしてそれは多くの人々に一気に知名度を急上昇させる、テレビの凄さについても実感させられた出来事でありました。

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