ルイボスティーはアフリカ産の『ルイボス』というマメ科の植物からできているお茶。
アフリカでは『不老長寿のお茶』として古くから親しまれています。
ノンカフェインだし体にいいとは聞いたことがあるけど、具体的にどのような効果があるのでしょうか?
今回はルイボスティはワキガや体臭予防に効果があるという噂について徹底的に解説していきます。
ワキガや体臭、そもそもなぜ臭うの?!
ルイボスティーの体臭抑制効果を調べる前に、そもそもなぜ汗が臭うのか?
その仕組みを知っておきましょう!
人間の体には2種類の汗腺があります。
エクリン汗腺と、アポクリン汗腺の2種類です。
エクリン汗腺
まずエクリン汗腺。
このエクリン汗腺からはエクリン汗が分泌されています。
エクリン汗腺は体のほぼすべてに分布していて、人種によって汗腺の量が異なります。
日本人の場合、約350万本と言われています。そう言われてもどのくらいかわかりにくいですよね。
1㎠あたり約200~300本のエクリン汗腺があるという計算になります。
汗腺の穴の大きさは60~80ミクロンほどで、当たり前ですが私たちの目には見えません。
エクリン腺からの汗は、約1.5~2リットルも分泌されています。
その役割は、体温の調節や皮膚表面の殺菌など。
エクリン汗自体は無臭です。
アポクリン汗腺
そしてもう一つがアポクリン汗腺です。
アポクリン汗腺からはアポクリン汗と呼ばれる汗が分泌されています。
この汗腺は人間のワキや陰部の毛のつけ根・おへそ・乳首・肛門・耳に存在します。
エクリン腺のように身体中にある訳ではないんですね!
アポクリン汗腺の穴は、エクリン汗腺の約10倍!!
なんと肉眼で見ることができるほど大きな穴だそうです。
アポクリン汗の成分は、脂肪・タンパク質・鉄分などで、汗といっても粘り気のある液体です。
分泌された直後の汗はほぼ無臭です。
匂いの秘密は常在菌!
エクリン腺とアポクリン腺、どちらからも汗が分泌されていますが、発汗した直後はどちらも無臭だということがわかりました。
それではなぜ、汗は臭うのでしょう?
実は皮膚にいる常在菌がニオイの素なんです!
特にアポクリン汗腺のあるワキや陰部などは皮膚の常在菌以外の雑菌も繁殖しやすい場所ですよね。
汗が出た後、細菌と接触することによってワキガ臭や体臭が発生するのです。
1953年にシエリーという学者が行った実験があります。
彼はアポクリン汗腺から分泌された汗を2つの状態で試験管に保存しました。
- 分泌直後のアポクリン汗を試験管に入れて2時間放置
- 試験管をあらかじめ殺菌しておくか、あるいは制菌剤を加えておく
すると1の試験管は2時間後、強いワキガ臭が観察されました。
2の試験管は2時間たっても無臭のままだったそうです。
細菌が悪臭発生の原因の一つであることが立証された訳ですね。
じゃあルイボスティーがなぜワキガや体臭に効くの?!
ワキガや体臭が発生する仕組みがわかりました。
それではなぜ、ルイボスティーに体臭抑制効果があるのでしょうか?
ルイボスティーの成分に秘密があります。
ケルセチン
ルイボスティーにはケルセチンというポリフェノールの一種が含まれています。
ケルセチンは抗酸化作用が非常に強い成分です。
またアポクリン腺はストレスがかかると働きが活発になります。ケルセチンにはその働きを抑える働きがあるのです!
そしてケルセチンは排泄物のニオイの軽減にも効果が期待できます。
便の臭いの原因は、
- 腸の悪玉菌が善玉菌より多い
- 便秘など、溜まった便の腐敗臭
だと言われています。
ケルセチンは腸内環境を整える働きがあるので、汗だけでなく便の臭い防止にも効果が期待できるんです!!
SOD
ルイボスティーに含まれているSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)という成分も、非常に高い抗酸化作用やデトックス効果があります。
汗は絶えず分泌されているので、臭いを防止するために「こまめに拭き取りたい!」と思ってもなかなか完全に拭き取るのは難しいですよね。
そのため、そもそも汗に含まれる脂質を減らすことがワキガ対策として有効な方法と言われています。
そこで注目なのがSODの持つ高い抗酸化作用。
抗酸化力が高い食品を摂ることで、汗に含まれる脂質の量が減少します。
ルイボスティーは飲むだけで効くの?!
ルイボスティーの成分が、体臭抑制に効果がありそうだということがわかりました。
それでは具体的にどのようにルイボスティーを活用すればいいのでしょうか。
とにかく飲む!!
当たり前ですが、まずは毎日のお茶をルイボスティーに変えてみるのがおすすめ!
ビタミンやミネラル、ポリフェノールがたっぷり入っていて、体臭抑制効果だけではなく、健康効果は抜群!
アトピーの改善・貧血予防・便秘・下痢防止など腸内環境を整える…などなど嬉しい効果がたくさんです。
体臭を抑制するためには毎日のお茶をルイボスティーに変え、積極的に抗酸化作用のある食品を取ることも心がけてみてください。
抗酸化作用のある食品とは、ビタミンCが豊富な食品(ほうれん草・アボカドなど)、ポリフェノールが含まれる食品(プルーン・赤ワインなど)、色の濃い食品(パプリカ・トマトなど)などです。
お薬ではないので即効性という点では劣るかもしれませんが、抗酸化作用のある成分はバッチリなので少なくても3ヶ月ほど飲み続けてみてくださいね!
ルイボスティーパック
次に私がおすすめしたいのは「ルイボスティー パック」。
汗の臭いが気になる部分に飲んだ後のルイボスティー 茶葉を塗ってパックしてみましょう!
ルイボスティーの茶葉はかなり細かいので、しっかりパックできますよ。
気になるところに塗って、10分ぐらいで洗い流しましょう。
ワキやデリケートゾーン専用の石鹸なども売っていますが、少し高価ですよね。
ルイボスティーなら飲み終わった後の茶殻でいいので気軽にケアができます。
殺菌作用、抗酸化作用は抜群なので続けることで体臭抑制効果が期待できそうです!
ルイボスティーの効果的な飲み方とは?!
ルイボスティーはホットでもアイスでも効果が変わらず飲めます。
クセもなくノンカフェインなので、老若男女すべての世代の方、妊娠中・授乳中・お子様でもOK。
基本的には市販のティーパックに書いてある通りに作るだけ。
嬉しいのはパックを入れっぱなしにしても渋みが出ないことです。
ルイボスティーの効果を最大限に感じたい場合は、朝にホットで飲むとよいでしょう。
朝の温かい飲み物は体の働きを活発にします。
また朝は1日の中で一番栄養の吸収がいい時間なので、ルイボスティーに含まれる栄養素をより多く吸収することができますよ。
朝の一杯だけ意識的に飲むようにして、あとは水分補給のタイミングでルイボスティーを飲み続けることで徐々に効果を感じることができると思います!
この他にも、ルイボスティーはお料理やおかし作りにも使えますよ!
お肉を濃いめの味付けで煮るときには、お水の代わりにルイボスティーを使うことで臭みも取れてさっぱりした後味になります。
紅茶の代わりとして、ゼリーやマフィンなどに使ってもOKです!!
色々なやり方で、日常生活の中にルイボスティーを取り入れてみましょう!
まとめ
- ルイボスティーの抗酸化作用はワキガや体臭に効果が期待できそう!
- 飲むのはもちろん、気になるところには茶葉パック!
- ルイボスティーはホットでもアイスでも、お料理に使ってもOK!
- 一番効果的なのは朝一番に飲むこと!
気になるワキの臭い、ルイボスティーで美味しく予防することができたら一石二鳥。
あなたの生活にぜひルイボスティーを取り入れてみてください!
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