ハーブティー図鑑

アケビティーの気になる味は?効果・効能、飲み方を解説!副作用や妊娠時の心配事は?


アケビとは、アケビ科アケビ属のつる性落葉低木です。
日本の本州から九州にかけての山に広く自生しています。

薄紫色をしていて、成熟するとパカっと2つに割れる果実をよくご存知の方も多いのではないでしょうか。

アケビは日本薬局方にも入っており、生薬としての顔も持っています。
生薬名は「木通(もくつう)」、部位はつる性の茎の部分です。

木通は主に利尿作用、消炎作用を持つとされ、泌尿器系のトラブルに用いられています。

アケビのお茶として楽しむ場合は基本的に手作りです。
甘くて香ばしい自家製アケビティーは格別。

この記事では、

  • アケビティーの効果・効能
  • アケビティーの正しい淹れ方やおススメ入手法

について書いていきます。

アケビティーの効果・効能


アケビティーは泌尿器系のトラブルに役立つお茶です。

主な有効成分と、その効果について表にまとめました。

成分名効果・効能
トリテルペノイドサポニン利尿作用、消炎作用、抗酸化作用
カリウム血圧を下げる、むくみ解消
ヘデラゲニン抗うつ作用
オレアノール酸抗炎症作用、アンチエイジング

アケビティーの効果・効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。

トリテルペノイドサポニン

サポニンには多くの種類がありますが、アケビのつるにはアケボシドというサポニンが含まれています。
この成分は利尿作用、消炎作用を持つことが知られています。

  • 膀胱炎や尿道炎を改善する
  • むくみを解消する
  • 抗酸化作用で、身体の老化や生活習慣病を予防する

といった効果が期待できます。

カリウム

これはミネラルの一種で、体の中の余分なナトリウムを排出してくれます。

  • 塩分取りすぎによる高血圧を抑える
  • むくみを緩和する

などの効果が期待できます。

ヘデラゲニン

これはトリテルペン類に属する成分です。
近年の中国における研究で、アケビに含まれるヘデラゲニンに抗うつ効果があることが報告されています。

オレアノール酸

こちらも前のヘデラゲニンと同じく、トリテルペンの仲間です。
抗炎症作用やアンチエイジングに効果が期待できます。
機能性トリテルペンとして実用化に向けて研究が進められています。

アケビティーの副作用について


アケビティーは妊娠中や授乳中の方は飲用に注意して下さい。

アケビ(木通)には通経作用があるとされるためです。
生理不順の改善に用いられるなど女性ホルモンに影響します。

また、中国で木通と称する生薬は日本で言うところの木通とは異なり、多くの種類があります。

特に関木通と言われるウマノスズクサ科キダチウマノスズクサに含まれるアリストロキア酸は腎臓障害を引き起こすことが分かっています。

日本薬局方にもとづく木通であれば、そのような副作用は無いので安心です。

アケビティーの味と香りについて


アケビティーは甘い香りと香ばしさがあります。
そして味の方には苦味があります。

しかしキツすぎないさわやかな苦味で、ほんのりとした甘みも持っているので比較的飲みやすいです。

他の健康茶とのブレンドで楽しむのもまたオススメです。

アケビティーを美味しく飲む方法と作り方


アケビティーを美味しく飲む方法をご紹介します。
お茶として使うのは、アケビのつるの部分です。

収穫したつるを蒸して天日干しをし、炒ったものを茶葉として使います。
詳しく見てみましょう。

基本の作り方

収穫したアケビのつるを、手で束ねながら茶葉に適した大きさにハサミでカットしていきます。
目安としては1〜2cm幅、葉はくっついたままでOKです。

そしてしっかり洗ってザルに取り、水を切ります。

次に、フライパンや中華鍋に入れて火にかけます。
中〜弱火でかき混ぜながら、蒸し焼きのイメージで加熱していきます。

つるから蒸気が出てしなっと小さくなったら火から下ろします。

これを干し網に広げて、天日干しします。
数日経ってパリッパリに乾燥したら出来上がりです。

しっかり天日干しができるように、週間天気予報で3日先まで晴れが続きそうな日を狙うのがコツですね。

さらに数日分の飲む量を少しずつ炒ってから使うようにします。
香ばしさと甘さがよく引き出されて美味しくなります。

お茶を淹れる際は、まず急須かティーポットに茶葉を入れます。
分量はカップ1杯のお茶に対して、茶葉大さじ山盛り1杯と気持ち多めです。

そこに沸騰したての熱湯を注ぎ入れます。
蒸らし時間は30秒です。

茶こしを通してカップに注げば出来上がりです。

利尿消炎の煎じ薬として

膀胱炎、尿道炎、腎炎への薬効を重視した淹れ方です。

アケビ(木通)10〜15gと水400gを小鍋に入れて煮詰めます。
水の量が約半量になったらこして出来上がりです。

これを1日3回に分けて服用します。

オススメブレンドティー

アケビティーにオススメのブレンドをご紹介します。

ウツボグサウツボグサ(夏枯草)にも利尿作用があり、むくみ改善に相乗効果が期待できるブレンドです。

ウツボグサには苦味やピリッとした辛味があります。
そのためアケビの方をベースに、煮出したウツボグサをアクセントにブレンドしてみて下さい。

+ほうじ茶ほうじ茶は、言わずと知れた「香ばしい飲み口」が自慢のお茶です。
アケビティーの持つ香ばしさとの相性もぴったり。淹れ方としては両方の茶葉を急須やティーポットに入れて熱湯を注ぐだけと、カンタンなのも嬉しいですね。

アケビティーに合うお菓子、食事


身体の水分をうまく排出できずに、めぐりが滞ってしまうことを漢方では「水滞(すいたい)」と言います。

この水滞を改善し、水分の代謝をうながす食材として「生姜(しょうが)」がオススメです。
アケビティーの利尿作用をサポートしてくれますよ。

生姜といえば生姜焼きが有名ですが、ここでは生姜の炊き込みご飯レシピをご紹介します。

生姜の炊き込みご飯

  1. 生姜1かけを千切りにしておく
  2. お米3合をとぐ
  3. そこにお酒と醤油を大さじ1程度加える
  4. 塩をひとつまみ振る
  5. そこに水を分量通りに加える
  6. 生姜も乗せて炊飯器で炊く

生姜の香りでご飯がすすむ、大人向けのレシピです。

アケビティーのオススメ入手法と買い方


アケビティーを入手するにあたっては、

  • 山に行ってアケビのつるを収穫する
  • 生薬としての木通を購入する

のいずれかの方法をオススメします。

山に行ってアケビのつるを収穫する

アケビは春に新芽が出てきます。
そしてつるが成長し伸びてきた頃が、収穫するには絶好のタイミングです。

山際のフェンスにもたれかかっているものが収穫しやすいですが、車道の脇のものは衛生面が気になりますので避けた方が無難です。

今年生えた柔らかそうなつるを見つけたら、収穫していきます。
手で簡単に折って採ることができますよ。

生薬としての木通を購入する

アケビティーの茶葉は残念ながら商品としては流通していないようです。
基本的には前述のように自家製で作ることになります。

しかしお住まいの地域や様々な事情で、アケビの収穫ができない方もいらっしゃいますね。

そのような場合は、漢方薬局で販売されている木通を使う方法もあります。
こちらに木通のネット通販での取り扱いをいくつかご紹介します。



まとめ

アケビティ―の要点
  • 利尿、消炎作用を持ち、生薬としても利用されている
  • 膀胱炎や尿道炎を改善する
  • むくみ解消も期待できる
  • 高血圧や生活習慣病を予防する働きもある
  • 通経作用があるため妊娠中や授乳中の方は要注意
  • 甘い香りと香ばしい風味が特徴で、苦味もある
  • ウツボグサやほうじ茶とのブレンドがオススメ

今回はアケビティーを日頃の健康維持に役立つお茶としてご紹介しました。
ですがアケビ(木通)は日本薬局方にもある生薬です。

泌尿器系の疾患などでお困りの方には漢方薬としての利用がより有効です。
薬剤師や登録販売者にご相談の上、用法用量を守って正しく使いましょう。

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