ラフマ葉茶の気になる味は?効果・効能,飲み方を解説!副作用や妊娠時の心配事は?

ハーブティー図鑑
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画像引用元:http://www.bishoujyunkan.co.jp/newpage3.htm

ラフマ葉茶は近年研究が進み、抗不安や血圧を正常化、アンチエイジング効果があるとして静かに注目を集めているハーブです。

ラフマ(羅布麻)は中国の吉林省以南から西モンゴルまで広域に自生するキョウチクトウ科バシンクルモン属の野生植物です。
別名「紅麻(コウマ)」として呼ばれ、日本では「燕龍茶(ヤンロンティー)」という生活習慣病予防の健康茶として飲まれてきました。

不眠により精神的な不安を抱えている方や血圧に不安を抱える方にオススメの作用が期待できます。

この記事では

  • ラフマ葉茶の効果・効能について
  • ラフマ葉茶の正しい淹れ方やオススメ入手法

についてご紹介します。

ラフマ葉茶の効果・効能について

主な有効成分について、表にまとめてみました。

成分名 効果・効能
フラボノイド
(ハイペロサイド、イソクエルシトリン)
抗うつ作用、抗不安作用、安眠作用
血圧上昇抑制作用、脂質過酸化抑制作用、
肝臓保護作用、免疫力向上作用、抗酸化作用
アポシニン 抗酸化作用、抗炎症作用
その他マグネシウム、カルシウム、鉄分

ラフマ葉茶の効果・効能について、成分別に見ていきます。

フラボノイド

ポリフェノール類の中の、もう一つ小さなグループの化合物の総称です。

ラフマ茶に含まれるフラボノイドはハイペロサイドとイソクエルシトリンを合わせた成分で、

  • 抗うつ作用
  • 抗不安作用
  • 安眠作用
  • 女性ホルモン調整作用
  • 血圧上昇抑制作用
  • 脂質過酸化抑制作用、
  • 肝臓保護作用
  • 免疫力向上作用
  • 抗酸化作用(アンチエイジング)

などの効果があるとされています。

これまでは血圧によい健康茶として飲まれてきましたが、

近年の研究では、興奮や緊張物質であるノルアドレナリンやドーパミンの過剰分泌を抑えることがわかっています。

◇参照:https://www.tokiwaph.co.jp/herbs/2015/03/luobuma.htmlラフマ葉茶の生理活性機能について(株式会社常盤植物化学研究所サイトより)

そのため、ラフマ葉茶は、精神安定作用がある脳内伝達物質セロトニンが不足した際に※1飲むとよいとされています。

※1 セロトニン不足の際に起こる症状
イライラする、慢性疲労、血行不良、冷え性、不眠、PMS、偏頭痛など

さらに、抗不安作用によりストレスが緩和されることで自律神経のバランスが整い

それに伴い女性ホルモンのバランスが安定することも期待できると言われています。

アポシニン

ストレスなどにより生じる活性酵素の発生を抑制する成分です。

また、最新の研究では、加齢とともに低下するコラーゲンタンパク質の維持にアポシニンが有効であることが2019年4月のNature(総合学術雑誌)に掲載されています。

◇参照:https://www.afpbb.com/articles/-/3219246https://www.afpbb.com/articles/-/3219246「若さ」を保つ鍵となるタンパク質を発見、東京医科歯科大の研究者ら

そのため

  • 抗酸化作用(アンチエイジング)
  • 抗炎症作用

があります。

その他に期待される効果・効能

このほかラフマ葉茶には、マグネシウム、カルシウム、鉄分といった栄養素も含まれています。

マグネシウムや鉄分はカルシウムと一緒に取ることで、カルシウムの吸収をよくします。

そのため

  • 骨を形成する効果
  • 筋肉の働きを調整する効果
  • 高血圧防止効果
  • 神経の興奮を抑える(イライラ改善)効果

があるとされています。

なお、ラフマ葉茶は中国では数百年前から飲用され、1970年代には唯一薬効の認められているお茶として『中華人民共和国薬典』に掲載されています

その中でラフマ葉茶は「肝臓を鎮め、精神安定、 解熱、利尿、高血圧、めまい、動悸、不眠」に用いると記載されています。

日本でも2017年春ダイドードリンコより、血圧が高めの方におすすめの特定保健用食品※2として「さら茶」の名称で販売され、

1日1本で気軽にできる血圧対策としてうたわれています。

※2 特定保健用食品(トクホ)
有効性、安全性などの科学的根拠を示して、国の審査のもとに消費者庁の許可を受けた食品のことです。

ラフマ葉茶の副作用

ラフマ葉茶は中国では薬として扱われています。
ノンカフェインで、特に副作用はありません。

医薬品との相互作用もないので、常飲薬がある方や妊娠中や授乳中の方も安心して飲用できます。

なお、ラフマの「根」には毒があるため、食用・飲用できません。

飲用する場合はラフマ「葉」茶をお選びください。

ネムリス

ラフマ葉茶の味と香り

ラフマ葉茶は、茶色で、他の健康茶に比べると飲みやすく、紅茶のような風味。

烏龍茶や緑茶と比べて渋味成分が少なく、スッキリと飲みやすいです。
しかし、濃く煮出した場合は、渋みも出るのでご注意くださいね。

ラフマ葉茶を美味しく飲む方法と淹れ方

基本の淹れ方

ティーポット(350~500ml)につき、2~3gのラフマ葉茶を使います。

お湯を注いで3~5分蒸らせば完成です。

やかんで煮出す場合は1ℓの水に大さじ1~2杯のラフマ葉茶をいれ、5~8分煮出します。

煮出しすぎると味や渋みが濃く出ますので注意してください。

オススメブレンドティー

セントジョーンズワート
(西洋オトギリソウ)
抗うつ作用、
消炎作用、鎮痛作用
バレリアン
(西洋カノコソウ)
不眠改善作用、鎮静作用、
鎮痙作用
不安や緊張を和らげる作用
クワンソウ茶 睡眠促進作用、
肉体疲労回復作用、美肌作用
ストレス軽減作用、鎮静作用
ホーソン 心筋の収縮力の増強作用(陽性変力作用)、
高血圧や低血圧の改善効果、
高血圧に伴う動悸、息切れ改善効果

ラフマ葉茶にあうお菓子、食事

ラフマ葉茶は、紅茶に似た風味のため、あまり合わない料理はないです。
リラックスし安眠するために飲む場合は、就寝される30分前頃に飲むのが良いです。

その際には同じく鎮静作用や安眠作用のあるセントジョーンズワートバレリアンクワンソウ茶と一緒に飲むことをオススメします。

また、血圧が気になる方には、世界各地の伝統医療で「心臓を守るハーブ」として知られているホーソンと一緒に飲むと良いです。
ホーソンは作用が穏やかなので、日常のお茶としてラフマ葉茶とともに長期にわたって飲み続けることができます。

また、血圧が気になる方は、1日の塩分量に気を付け、魚卵や加工食品などを避けた食事をすることをオススメします。

ラフマ葉茶の入手法と買い方

ラフマ葉茶は健康茶ですが、スーパーやドラッグストアでは売っていません。
中国茶などのオンラインショップにてネット通販で購入するのが一番簡単です

まとめ

画像引用元:http://tea-healthy.com/variety/rafuma-cha/

  • ラフマ葉茶は安眠や抗不安、血圧を正常化する効果がある
  • 妊娠中・授乳中も安心して飲用できる
  • ラフマ葉茶は茶色で、紅茶のような風味がある
  • 期待する効果により様々なハーブとブレンドできる
  • ラフマ葉茶は味や香りにクセがないため合わせにくい料理はないが、期待する効果によって合わせて飲みたいハーブや気をつけたい料理が異なってくる

ラフマ葉茶は中国で「薬」と認定された唯一のお茶。
かつ、日本においても消費者庁から「特定保健用食品」の許可がされているほど薬効が証明されています。

まさに血圧が気になる人のための健康茶です。

また、カフェインがはいっておらず、長期にわたって健康茶として飲み続けられるため、日頃から不眠で悩まれている方やリラックスしたい方などに日常的に飲むことをオススメ。

ラフマ(羅布麻)葉茶について調べる場合は、『ラフマ茶』または『ヤンロン茶』で検索すると情報が多く出てきて良いです。

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