ディルは、アメリカやヨーロッパ、西アジアが原産です。
日本には江戸時代に渡ってきたとされていて、和名はイノンドです。
現在の日本では、千葉、三重、長野、北海道、群馬などで生産されています。
ディルはほとんどの部分が食用になり、茎はスープ、葉はサラダに、と余すところなく利用できるので、無駄のないハーブといえますね。
今回は
- ディルティーの効果・効能や味について
- 正しい飲み方、オススメ入手法
について徹底的に解説いたします。
ディルティーの効果・効能
ディルの主成分は以下のとおりです。名前と主な効果を表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
リモネン | 不眠解消。 |
カルボン | 健胃作用。 |
揮発油 | 自律神経、ホルモン系、免疫系の調節。 |
ビタミンB | 代謝を上げる。 |
キサントン | 抗酸化作用。 |
作用の補足説明は以下のとおりです。
・抗酸化作用…ニキビの炎症を抑える効果も期待される。
リモネン
リモネンは、赤ちゃんの不眠にも効果があるといわれている成分です。
・リラックス効果
・イライラ解消
・不眠解消
などの作用・効果が期待されています。
カルボン
カルボンは、胃の健康を保つ効果のある成分です。
- 健胃作用
- 胃もたれ解消
- お腹の張りの解消
- 消化促進
などの作用・効果が期待されています。
揮発油
揮発油は、精油、エッセンシャルオイルとも呼ばれます。ハーブの香り成分オイルのことです。揮発油の成分は、脳にも体内にも届くので、精神面・身体面両方の悩みを改善できるのが特徴です。
- 自律神経の調節
- ホルモン系の調節
- 免疫系の調節
などの作用・効果が期待されています。
ビタミンB
エネルギーの供給や、体の代謝に働く成分です。
ビタミンBが欠けると疲れやすくなります。
キサントン
キサントンは、野菜や果物に含まれる化学物質のひとつです。
- 抗疲労
- 抗不安
- めまいの軽減
- 抗炎症
- 抗酸化
などの作用・効果が期待されています。
ディルティーの副作用について
通常摂取する量に関しては問題ありません。
また、アレルギー物質も含んでいないので、アレルギー体質の方も安心してお飲みいただけます。
ただし、妊娠中のお母さん、子供の場合は大量に摂取するのは避けてください。
ディルティーの味と香りについて
ディルティーは、スパイスやスープにも利用されるように、独特かつ爽やかでスパイシーな香りを持っています。
味わいに関しては、レモンに似たすっきりしたフレーバーと、ややピリッとするスパイシーさが特徴です。
こういった特徴から、口臭が気になるときに飲むと、それを軽減してくれます。
ディルティーを美味しく飲む方法と作り方
ディルティーを美味しく飲むための方法についてお話します。
ディルティーの基本の作り方
大さじ1杯程度のディルをマグカップのフィルターの中に入れます。
沸かしたお湯を注いで蓋をします。
約5分程度蒸らし、好みの濃さになるまで待ちます。
蓋を取りハーブの入ったフィルターを外したら出来上がりです。
フレッシュディルティーの作り方
摘みたての葉でフレッシュハーブティーを作る場合、分量は一掴み程度で大丈夫です。
水洗いをしたものを、水気を切って使います。
ポットにディルを入れ、ひたひたになるまでお湯を注ぎます。
フタをして3~5分ほど蒸らしたら、カップに注いで出来上がりです。
オススメブレンドティー
ディル:ゴーツルー:フェンネルシード=1:1:1 | 胃の調子を整えてくれる効果の期待できるブレンドです。コリアンダーやジンジャーもまた、消化促進の効果やお腹のガスなどを排出する効果があります。胃の調子がよくないときにお勧めのブレンドティーです。 |
---|---|
ディル:ダンデライオン:ミルクシスル=1:1:1 | 母乳が出ないという悩みを持つ女性におすすめのブレンドです。ディルの他、ダンデライオン、ミルクシスルにより母乳の出を良くしてくれるといわれているハーブブレンドです。母乳の出に悩んでいるお母さんは一度試してみてください。 |
ディル×はちみつ | 子供におすすめのアレンジティーです。ディルは薄く抽出して、はちみつを多めに加えたアレンジです。ディルのクセのあるスパイシーさを軽減して、飲みやすくなっています。子供さんの他、ディルの成分を取りたいけど、味わいが苦手という方におすすめです。 |
ディルティーに合うお菓子、食事
ディルは、スモークサーモンのマリネなどの魚介のマリネや、ホワイトシチューなどのクリーム系の料理、焼いた魚や肉料理などにトッピングされることが多いです。
ディルの爽やかでスパイシーな風味を増幅させることができるので、こういった料理とディルティーを合わせて飲むと、口の中がさっぱりして良いでしょう。
ディルのオススメ入手法と買い方
実は、ディルはお家でも比較的簡単に栽培できます。
プランターがあれば、そちらを使うと良いですね。
冒頭でもお話ししたように、ディルはハーブティー以外にも、サラダやスープ、料理などに使えます。
余すところなく利用できるハーブなので、お家で育てて色々なものに利用するのも良いですね。
とはいえ、大半の方は一から育てるのは面倒だと思われるかもしれません。
そういった場合は、スーパーマーケットなどでも袋入りで売られていたりしますので、それを利用しても良いですね。
また、ティーバッグなどで気軽に試したい場合は、Amazonさんや楽天さんで購入すると楽です。
まとめ
[box01 title=” ディルティーの要点”]
- お母さんの乳の出の悩みに効果がある。
- 子供や、妊娠中の女性は大量摂取を避ける。アレルギーはない。
- ディルはハーブティーの他、多くの料理に利用できる。
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ディルティーは非常に高い健康効果が期待できるハーブティーです。
味わいや香りも爽やかで、それこそ体に良いことが実感できるようなフレーバーになっています。
そのフレーバーを余すことなく、料理などにも応用するとさらに良いですね。
アレルギーなどもないので、飲みすぎだけには注意して、積極的に摂取しましょう。
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