マルベリーは、糖の吸収を抑える効果が期待できるハーブです。
和名は「桑」です。和名であれば、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
マルベリーは日本および中国原産、クワ科の落葉高木です。
ホワイトマルベリーと呼ぶこともあります。
大きいものだと高さ10メートルにも達します。
桑というと、カイコが食べる葉っぱとして知られています。
カイコは絹糸を沢山繰り出して、真っ白いマユを作りますね。
桑の葉に含まれる乳白色の汁が、この絹糸に良いのだそうです。
この記事では、
- マルベリーティーの効果・効能
- マルベリーティーの正しい作り方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
マルベリーティーの効果・効能
現代の食生活は、脂肪分や糖分など特定の栄養が偏りがち。
私も若いうちはあまり気になりませんでした。
しかし年齢を重ねるにつれて、健康診断でヒヤヒヤ(汗)
マルベリーは、なんと「糖の吸収を抑える」という効果効能を持っているのです。
これは嬉しすぎるではありませんか。
生活習慣病予防の救世主になり得るかもしれません。
マルベリーティーの主な有効成分と、その効果について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
デオキシノジリマイシン(DNJ) | 糖の吸収抑制 |
食物繊維 | 整腸・緩下作用、コレステロール降下 |
鉄 | 鉄欠乏性貧血の予防 |
カルシウム | 骨や歯の形成、骨粗しょう症予防、精神安定作用 |
亜鉛 | 新しい細胞を作る |
GABA(ギャバ) | リラックス、血圧調整作用 |
マルベリーティーの効果・効能について、成分別に見ていきます。
デオキシノジリマイシン(DNJ)
これこそが、糖の吸収を抑えてくれる成分です。
- 血糖値の上昇を抑える
- 糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防
- ダイエットを助ける
といった働きがあります。
注意点としては、「食前にハーブティーを飲む」ということが大切です。
食物繊維
これは食べても人間には消化できない成分で、そのまま腸に行って働きます。
野菜類や海藻、キノコ等に多く含まれています。
- 腸内をお掃除してくれる
- コレステロールを低下させる
などのうれしい効果が期待できます。
さらに前項のデオキシノジリマイシン(DNJ)の作用で吸収されなかった糖分が、腸内細菌のエサとなります。
そして腸のぜん動運動を活発にしてくれるので、相乗効果で
- 便通を良くする
- 腸内環境を整える
といった高い効果が期待できます。
鉄
血液中のヘモグロビンの元になります。
ヘモグロビンは身体中に酸素を送り届けています。
特に女性は不足しやすく、積極的に摂りたい成分です。
- 鉄欠乏性貧血を予防する
- だるい、息切れなどの貧血から来る症状を改善する
といった効果が期待できます。
カルシウム
丈夫な骨を作る為に欠かせないミネラルです。
筋肉の運動にも関わっていますが、現代ではどうしても不足しがちです。
- 骨や歯を強くし、丈夫な身体をつくる
- 骨粗しょう症を予防する
- イライラを軽減する
などの効果が期待できます。
亜鉛
これもミネラルの一種で、体内での様々な生体反応に関与しています。
たんぱく質の合成やDNAの合成に関わり、新しい細胞を作るのに欠かせません。
- 味覚を正常に保つ
- 新陳代謝を促す
といった大切な働きがあります。
GABA(ギャバ)
これはアミノ酸の一種です。
- 副交感神経を優位にし、リラックスする
- 腎臓を元気にし、塩分排出効果で血圧を整える
などの効果が分かってきています。
マルベリーティーの副作用について
マルベリーには、特別に注意すべき副作用などはありません。
適量のハーブティーであれば安心して楽しむことができます。
ただし、ハーブとは薬草とも言えるものです。
様々な作用を持つ成分がたくさん含まれています。
ですから、単独のハーブのみを多量に使ってハーブティーをガブ飲みするのは避けた方が無難です。
特に以下に当てはまる方はご注意下さい。
- 妊娠中や授乳中の方
- 治療中の病気がある方
- 慢性的な病気のある方
マルベリーティーの味と香りについて
マルベリーは、一見すると青臭いかのように思えますが、実際はそうでもありません。
実はクセが少なくて飲みやすい方です。
日本人に親しまれる緑茶に似た味わいです。
日本では昔から「桑茶」という呼び名で、健康茶として存在していたようです。
日本人には馴染みやすい味わいと言うことができますね。
マルベリーティーを美味しく飲む方法と作り方
マルベリーティーを美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方
カップ1杯分のハーブティーに対して、ドライハーブ小さじ大盛り1杯をティーポットに入れます。
お湯を注ぎ入れたら、フタをして蒸らします。
蒸らし時間は好みもありますが、3分〜7分位です。
ほんのりとしたライト感覚をお好みの方は、蒸らし時間を短めに。
薬効を重視したい方は、長めに抽出します。
茶こしを通してカップに注いで出来上がりです。
緑茶の作り方とほぼ同じですね。
ブレンドティーレシピ
マルベリーティーは緑茶っぽい味わいゆえ、ハーブと言うよりいわゆる「お茶系」のものとブレンドされることが多いようです。
紅茶+マルベリー | 紅茶とマルベリーを混ぜた茶葉を使って淹れます。2つのお茶が交わってまろやかになります。 |
---|---|
ルイボス+マルベリー+リコリス | ルイボスティーも、どちらかと言うと「お茶系」です。栄養豊富なお茶として、だんだん知名度が上がって来ています。独特な香りがありますが、渋み苦みは強くありません。赤っぽい色合いもキレイです。それぞれを単独で飲むよりも、ブレンドすることによって飲みやすくなります。さらにリコリスを少量プラスして、甘みを足してあげましょう。 |
マルベリーティーに合うお菓子、食事
マルベリーティーは、緑茶に合いそうな和食や和菓子ならば何でも合います。
「糖の吸収を抑える」と言う効能から考えて、是非とも日常の食事の前に取り入れたいところです。
一口に糖と言っても、甘い糖分だけではありません。
米やパン、麺類などの炭水化物も含まれるためです。
「ご飯とお味噌汁」とベースとした定食系の食事に合わせるのが最もオススメとなります。
食前だけでなく食事中、食後にも飲むとさっぱりしますよ。
マルベリーティーのオススメ入手法と買い方
かつて日本で養蚕業が盛んだった頃は、各地で桑畑を見ることができました。
時代が変わり、あまり見かけなくなりましたね。
マルベリー(桑)は、葉を収穫し乾燥させたものをハーブ専門店で入手することができます。
ご参考としてネット通販での取り扱いを何点かご紹介しておきます。
まとめ
[box01 title=”マルベリーティーの要点”]
- 最大の特徴は、糖の吸収を抑えてくれること
- 注意点は食前に飲むということ
- 食物繊維やミネラルが豊富で身体の調子を整える
- リラックス効果や、血圧調整作用もある
- 緑茶に似た味わいでクセがなく飲みやすい
- 紅茶やルイボスとのブレンドがおすすめ
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このように見てみますと、植物の恵みというのは本当に素晴らしいものだなあと改めて感じます。
野菜として食べなくても、ハーブティーにして飲むだけというのも嬉しいポイントですね。
スナック菓子ばかり食べている場合ではないなと反省する今日この頃です。
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