ナスタチウムティーの気になる味は?効果・効能、飲み方を解説!副作用や妊娠時の心配事は?

ハーブティー図鑑
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ナスタチウムは、ベルーやコロンビア、ブラジルなど南米の熱帯高地を原産とするノウゼンハレン科の一年草です。
25度を超える暑さには弱く、湿度が高い場所や寒い場所も得意ではありません。
湿度が高く、冬場は南米ほど暖かくない日本では、夏場よりも秋から冬にかけて屋内で栽培されることが多いですね。

ノウゼンカズラによく似た黄色やオレンジ、赤などの花をつけることと、ハスに似た葉をつけることから「ノウゼンハレン」と呼ばれています。
その姿から、中国では「金蓮花」とも呼ばれ、花茶などにも利用されてきました。

食べることができる花や、クレソンを思わせる辛みを持つ葉はサラダやサンドイッチなどに使われます。

種は塩漬けしてケッパーの代用品として使われたり、酢漬けしてピクルスにするなど、全草を食用に使うことができる植物のひとつです。

この記事では、

  • ナスタチウムティーの効果・効能
  • ナスタチウムティーの正しい淹れ方やおススメ入手法

について詳しくご紹介します。

ナスタチウムティーの効果・効能


ナスタチウムティーには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
どんなものが含まれるのか主な成分とその効果や効能について詳しく見ていきましょう。

成分名 効果効能
鉄分 貧血予防
ビタミンC 美肌効果、壊血病予防、抗酸化作用

鉄分

鉄分は、ミネラルの一種です。
体内で吸収された鉄は、酸化されてタンパク質と結合し、血液を通って体内に運ばれます。

  • ヘモグロビンとして酸素を運ぶ
  • 貧血予防になる

特に女性は、貧血になりやすいといわれているので、より多く鉄分を摂取することが必要とされています。

ビタミンC

これは、ビタミンの一種です。

  • 骨や腱をなどの結合タンパク質でもあるコラーゲンを作る
  • 血管がもろくなって出血を起こす壊血病を防ぐ
  • 皮膚のメラニン色素の生成を抑えて日焼けを防止する
  • ストレスや風邪などのウイルスに対する免疫を高める
  • 細胞の酸化を防いで老化やガンなどを予防してくれる抗酸化作用

などが期待されています。

その他の効果・効能

上記の他にも、ナスタチウムティーには抗菌作用や強壮作用や利尿作用、むくみ解消効果などが期待されています。
とくに抗菌作用は、ビタミンCの効果のひとつでもある風邪やインフルエンザなどの予防効果を補助してくれるので、免疫力をより高めることにもつながりますね。

また、ナスタチウムの実を乾燥させて煎じたものには、気管支炎やのどの痛みを抑える効果があるといわれています。
ナスタチウムティーと合わせて作ってみるのもありですね。

ナスタチウムティーの副作用について


ナスタチウムティーは、カフェインの入っていないお茶です。
特に、大きな副作用もなく、妊娠中や授乳中の飲用についても危険性は確認されていません。
むしろ、貧血予防やコラーゲンの生成など、いいことづくめのお茶と言ってもですね。

とはいえ、妊娠中や授乳中の飲用については、安全性の確認もされていません。
長期的に飲用する場合は、念のため医師に相談の上、飲むようにするのが一番安全ですね。

ナスタチウムティーの味と香りについて


ナスタチウムティーに使われるナスタチウムの葉は、生で食べるとクレソンのような辛みがあるものです。
しかし、煎じてお茶にすると、香りは甘くてやわらかく、味にもほのかな甘みがあります。
あまり長く抽出し続けると苦みが出てきますので、注意が必要です。

ナスタチウムティーと美味しく飲む方法と作り方


ナスタチウムティーは、基本的には、ナスタチウムの葉を乾燥させ、煮出して作ります。ここでは少し詳しい作り方をご紹介しますね。

基本の作り方

採取したナスタチウムの葉をよく洗い、天日干しで乾燥させます。
乾燥した葉は細かく刻んでよく揉みます。
これが茶葉となります。

ナスタチウムの茶葉を急須に入れ、熱湯を注ぎます。
お好みで3~5分蒸らせばナスタチウムティーの完成です。

オススメブレンドティー

ほのかな甘みのあるナスタチウムティーには、すっきりとしたハーブのブレンドがオススメです。
とくに、レモンバームペパーミントとの相性がよく、すっきりとリフレッシュできるブレンドティーに仕上がりますよ。

また、ハーブ以外では紅茶や黒茶などしっかりとコクがあるものとブレンドすることでお互いの味や香りを損ねることなく飲むことができます。

ナスタチウムティーに合うお菓子、食事


ナスタチウムティーは、すっきりさっぱりとした味のものと相性がいいです。
なので、レモンケーキやチーズケーキなどと合わせるのがいいでしょう。

午後のティータイムに、さっぱりしたケーキとほんのり甘いナスタチウムティーなんて素敵ですね。
レモンにはナスタチウムと同じくビタミンCが含まれています。

美容に良いですし、チーズケーキに含まれるたんぱく質はビタミンCと合わさってコラーゲンになるんです。
そのため、どちらも美肌効果を高めるのに効果的です。

ナスタチウムティーのオススメ入手法と買い方


ナスタチウムティーはティーバッグなどでの販売はあまりないため、ハーブ専門店などで購入するか、自分で育てたものを採取して作るのが一般的です。

ここでは、インターネット上で入手できるナスタチウムの葉や種をいくつかご紹介させていただきますね。



金蓮花茶として販売されているものの中には、ブレンドして工芸茶として売られているものなどもあります。

まとめ


[box01 title=”ナスタチウムの要点”]

  • ナスタチウムは南米熱帯高地が原産の一年草
  • その姿から、金蓮花やノウゼンハレンなどと呼ばれる
  • 鉄分が豊富で貧血予防に効果的
  • ビタミンCが豊富で美肌効果がある
  • 利尿作用やむくみ解消効果がある
  • 葉は生食だとクレソンのような辛みがあるが、お茶にすると甘い
  • すっきりしたハーブや紅茶などとのブレンド相性がいい

[/box01]
ナスタチウムティーは、葉を採取して作るのが一般的なので少し手間がかかります。
しかし、美肌効果や貧血予防、利尿作用もむくみ解消やデトックス効果につながるなど女性にとってうれしい効果がたくさん。

お花や種までもサラダやピクルスにして食べることができるので、家で育てて毎日の食卓を彩るために使うのもオススメですよ。

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