フィーバーフューとは西アジアやバルカン半島を原産地とするキク科ヨモギギク属の多年草です。
別名をマトリカリアと言います。和名はナツシロギク(夏白菊)と言い、春から夏にかけて白い花を咲かせるのが特徴です。
「奇跡のアスピリン」と呼ばれており、古くから民間医薬の鎮痛剤として使われていました。
フィーバーフューは爽やかな香りでやや苦味のあるハーブティーです。
今回は、
- フィーバーフューティーの効果・効能や味について
- 正しい飲み方・オススメ入手法
について徹底的に解説致します。
フィーバーフューティーの効果・効能
フィーバーフューの主成分は以下の3つです。名前と主な効果を下にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
パルテノライド | 鎮静作用、鎮痛作用、抗炎症作用、血管拡張作用、血液凝固抑制作用、セロトニン放出抑制作用 |
タンニン | 抗酸化作用、殺菌作用、消臭作用、収れん作用 |
ボルネオール | 殺菌作用、抗ウイルス作用、鎮静作用、鎮痛作用、去痰作用、消化促進作用 |
パルテノライド
この成分は、キク科の植物に含まれる健康成分です。
- セロトニンの放出を抑制し、偏頭痛の痛みを軽減・予防する
- 生理活性物質のバランス調整をし、偏頭痛の激しい痛みに伴う吐き気、光過敏症などを鎮める
- 血液が凝固するのを抑制する作用があり血液の流れをスムーズにする
- プロスタグランジンの生成を抑える働きがあるため関節炎やリウマチの緩和を助ける
などの作用があります。
タンニン
この成分は、ポリフェノールの一種です。
- 腸の粘膜の痙攣を抑え、下痢の緩和や改善・予防に効果がある
- 抗酸化作用による生活習慣病の予防
- 殺菌作用、消臭作用による虫歯や口臭・体臭を予防する
などの作用があります。
ボルネオール
この成分は、キク科の精油中に存在する成分です。
- 痰を切るのに優れている為に喉の不快感や気管支炎に効果がある
- 消化器を刺激することで、消化を促進させる働きがある
- 抗炎症作用と共に、解熱作用もあるので発熱を伴う風邪に効果がある
などの作用があります。
その他の効果効能について
フィーバーフューティーの全体的な効能としては、
- 鎮静作用
- 鎮痛作用
- 抗炎症作用
- 消炎作用
- 血管拡張作用
- 血液凝固抑制作用
- 消化促進作用
- 子宮刺激
があります。
他にもアレルギー反応を起こすヒスタミンを抑制する働きがあり、喘息や花粉症などの症状を緩和する働きがあることから「天然の抗ヒスタミン」と呼ばれています。
偏頭痛や光過敏症、吐き気、消化不良、生理痛、花粉症や喘息のアレルギー症状に効果があると言われています。
フィーバーフューティーの副作用について
キク科植物にアレルギーのある方は摂取を控えて下さい。
また、血液凝固材との併用も危険ですので摂取される際は医師との相談の上で使用の判断をして下さい。
子宮収縮の恐れがあるので妊娠中の方の摂取も控えるのと同時に、乳幼児への影響もまだしっかりと解明されていないので、授乳中の方や乳幼児も摂取を控えて下さい。
フィーバーフューティーの味と香りについて
フィーバーフューティーは、さっぱりとした香りですが少し薬のような香りもします。
やや苦味のあるので、単体で飲むよりは他のハーブとブレンドした方が飲みやすいハーブです。
フィーバーフューティーを美味しく飲む方法と作り方
フィーバーフューティーを美味しく飲むための方法についてお話します。
基本の作り方
ティーポットにティースプーン1杯のフィーバーフューティーを入れ、熱湯を注ぎ3分~5分程蒸らせば完成です。
*長く蒸らすと苦味がきつくなるので、蒸らす時間は好みで調節して下さい。
単体で飲む際に飲みにくければ「はちみつ」を足すと飲みやすくなります。
オススメブレンドティー
+カモミールティー | カモミールティーにはリラックス効果や鎮静効果があります。また、貧血や冷え性を改善する効果があります。フィーバーフューティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「偏頭痛」の時や「気分を落ち着かせたい」時にオススメです。 |
---|---|
+ペパーミント | ペパーミントには腹痛や胸焼け、胃痙攣などの症状を緩和する作用があります。また鎮静効果があり、精神的なストレスを緩和しリラックスする作用もあります。フィーバーフューティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「消化不良」の際にオススメです。 |
+オレンジピール | オレンジピールには柑橘系の香りで気分を落ち着かせリラックスさせる効果やリフレッシュさせる効果があります。また消化器系にも働く作用があるので、消化不良や便秘、軽い下痢などにも効果があります。フィーバーフューティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「消化不良」や「月経痛」の際にオススメです。 |
+ルイボスティー | ルイボスティーには抗酸化作用により皮膚の炎症を抑え、アレルギーによるアトピー性皮膚炎を改善する効果があります。また活性酸素を減らす働きもあるので、花粉症や喘息などのアレルギー症状を緩和する働きもあります。フィーバーフューティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「花粉症」や「軽い喘息」のある方にオススメです。 *まれにアレルギー症状が悪化する場合があるので重度アレルギー症の方の場合、医師に相談してからご利用下さい。 |
フィーバーフューティーに合うお菓子・食事
フィーバーフューティーは苦味のあるハーブティーなので、和菓子のような甘みのあるお菓子がオススメです。
和菓子の甘みをフィーバーフューティーの苦味が抑え、フィーバーフューティーの苦味は和菓子の甘みが抑えてくれて調度良い味わいになります。
食事の際は偏頭痛に効果があると言われている食材を組み合わせた料理、例えば「サーモンとトマトのカルパッチョ」などと一緒に飲むのがオススメです。
食事と合わせてフィーバーフューティーを飲むことで頭痛により効果的になります。
そのまま飲んでも、ブレンドしてもいただけるフィーバーフューティーですが、ここではフィーバーフューティーを使ったレシピを紹介していきます。
フィーバーフューを使ったサンドイッチ
(手順)
- クリームチーズにはちみつを混ぜて好みの甘さに味を調整する
- パンにクリームチーズとはちみつを混ぜたものを塗り、刻んだフィーバーフューの葉をのせる
- もう1枚のパンで挟み、半分に切って完成です
フィーバーフューティーのオススメ入手法と買い方
フィーバーフューティーはハーブティーの専門店で買うことをオススメします。
また、「コリコリ・ズキズキほぐしたい時に」というブレンドティーがおすすめです。
ブレンドされているハーブの種類としては、ローズマリー・ジンジャー・レモンバーム・レモンバーベナ・ホワイトウィロウ・フィーバーフューです。
少量から購入したい場合は「生活の木」を、単体で飲むのは勇気がいるという場合は「enherb」のブレンドティーをオススメします。
まとめ
[box01 title=”フィーバーフューティーの要点”]
- 血液が凝固するのを抑制し、流れをスムーズにするので頭痛を緩和する働きがある。
- アレルギーの原因であるヒスタミンを抑制する働きがある。
- 炎症の原因物質の生成を阻害する効果があるので、関節炎やリウマチの緩和に効く働きがある。
- さっぱりとした香りだが、ややクセがあり苦味のある味なので単体で飲むよりブレンドして飲むほうが飲みやすい。
- キク科アレルギーのある方、血液凝固材を服用している方、妊娠中の方、授乳中の方、乳幼児の方は摂取を控えた方が良い。
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単体では苦味があり飲みにくいハーブティーなので、自分の飲みやすいブレンドを見つけるのも楽しいですよね。
個人的には、フィーバーフューティーとレモンバームのブレンドティーがオススメです。
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