シジュウムは花粉症対策に役立つハーブです。
フトモモ科サイジュウム属に属し、南米の熱帯地方が原産。
葉の部分に多くの効果や効能を持つことから「医者いらず」とも言われています。
シジュウム茶を検索すると、必ずと言っていいほど「グァバ茶」や「シジュウム・グァバ」などがヒットしてきます。
しかし、シジュウム茶の「シジュウム」とこれらは全くの別ものです。
この記事では、
- シジュウム茶の効果・効能
- シジュウム茶の正しい淹れ方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
シジュウム茶の効果・効能
「医者いらず」と言われているシジュウム茶には、具体的にどんな効果や効能があるのでしょうか?
シジュウム茶の主な成分は以下の通りです。
成分名 | 効果効能 |
---|---|
タンニン | 抗酸化作用、抗アレルギー作用 |
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする |
たんぱく質 | 筋肉や臓器などを構成する、代謝の調節 |
食物繊維 | 便秘解消 |
タンニン
ポリフェノールの一種であるタンニンには抗酸化作用があります。
細胞の酸化を防ぐことで、老化防止(アンチエイジング)や生活習慣病の予防や改善につながります。
また、タンニンには抗アレルギー効果があります。
花粉症への対策効果が高いのは、このタンニンのおかげ。
ほかにも、アレルギー疾患やアレルギー性鼻炎の緩和やアトピー性皮膚炎の緩和にも効果を発揮します。
カルシウム
これは、骨や歯を構成する成分のひとつです。
そのほかにも、細胞の分裂や分化、筋肉の収縮、神経を落ち着ける、血液を凝固させるなどの効果があります。
カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなります。
骨が弱くもろくなることで、歩行はもちろん体を動かすことや日常生活にもマイナスの影響が出できてしまいますね。
カルシウムをしっかり摂ることで、これらを防ぐことができます。また、イライラの解消などにもカルシウムは効果的ですね。
たんぱく質
これは、筋肉や臓器を構成する物質のひとつです。
酵素やホルモンなど、体の機能を調節する役割を担っています。
不足すると、免疫機能が低下して病気にかかりやすくなったり、健康な筋肉が作られずに筋力が低下するなど、体の不調につながります。
食物繊維
食物繊維は、腸の中で水分を吸って膨れ上がります。
これによって、腸が刺激されて排便を促してくれます。
便秘の解消やそれに伴うデトックス効果やダイエット効果なども期待できますね。
その他効果・効能
シジュウム茶には、上記以外にもいろいろな効果や効能があります。
- 炎症を引き起こす物質・ヒスタミンの発生を抑える
- かゆみを増やす成分であるロイコトルエンの働きを抑える
- 滅菌作用
- 抗体が血管内に流れる量を調整し、血管内の抗体バランスを整える
- 可能の原因である黄色ブドウ球菌や溶結連鎖球菌を殺菌
- ニキビの原因であるプロビオバクテリウム・アクネス菌に抗う
特に、ヒスタミン発生を抑えるなどの抗アレルギー作用に関しては、日本大学薬学部や東邦大学薬学部、アレルギー学会などでも専門の研究や有効性の証明などがなされています。
花粉症対策で飲む場合は、花粉が飛散する1ヶ月以上前から飲み始めることで花粉症を防いだり和らげたりしてくれます。春の花粉が飛散するのはだいたい2月頃からなので、年明けころから飲み始めるのがいいですね。
[box05 title=”シジュウムとグァバについて”]グァバの学名が「シジュウム・グァバ」なので混同してしまいがちです。
フトモモ科サイジュウム属であるシジュウムに対して、グァバはフトモモ科バンジロウ属に属しているいわば遠い親戚です。
効果や効能も全くと言っていいほど違うので、お茶を購入する際は注意が必要ですね。[/box05]
シジュウム茶の副作用について
シジュウム茶には、血圧を下げる働きがあります。
増血剤を飲まれている方は、薬の作用に影響が出てしまわないように薬の服用前後2時間は、シジュウム茶の飲用を控えるほうがよいでしょう。
また、低血圧や妊娠中の方も体調が悪化してしまうのをさけるためにも、飲むのを控えたほうがいいですね。
乳児をはじめとした小学生以下のお子様は、未熟な体で血圧の影響を受けてしまわないよう、少し希釈したものを飲むのがよいでしょう。
シジュウム茶の味と香りについて
シジュウム茶は、正直に言って、お茶としてはあまりおいしくないです。
どちらかというと、ほかのお茶などとブレンドして飲むほうが無理なく続けられますよ。
シジュウム茶と美味しく飲む方法と作り方
シジュウム茶はティーバッグになっているお茶を使って淹れるほうが一般的です。
基本的な作り方を以下でご紹介いたしますね。
基本の作り方
ティーバッグ1包をポットに入れてお湯を注ぎます。
2~3分蒸らして完成です。
ティーバッグの中身は乾燥したシジュウムの葉で、1包当たり3g程が一般的です。
オススメブレンドティー
シジュウム茶単体では、少し飲みづらいので、ほかのお茶とブレンドして飲むのがオススメです。
中でもオススメなのが、同じく花粉症対策で有名な甜茶です。
甜茶は甘みのあるお茶なのでシジュウム茶とブレンドすることでぐっと飲みやすくなりますよ。
シジュウム茶に合うお菓子、食事
シジュウム茶自体はあまりおいしくないので、食事やお菓子と合わせる場合はすっきりとしたフルーツなどがよいでしょう。
ドライフルーツ、特にリンゴやレモン、オレンジなどはすっきりさっぱりとしていてオススメですよ。
シジュウム茶のオススメ入手法と買い方
シジュウム茶は、一部の薬局や健康茶専門店などで購入できます。
ここでは、インターネットでも購入できる商品をいくつか紹介いたしますね。
ほかにも、いくつか商品がありますが、シジュウムなのかシジュウム・グァバなのか不透明なものもあるのでしっかりと確認して購入するようにしましょうね。
シジュウム茶のまとめ
[box01 title=”シジュウム茶の要点”]
- シジュウムはフトモモ科サイジュウム属の植物
- 南米大陸の熱帯地方が原産
- 「シジュウム・グァバ」とは別の植物
- 花粉症に効果的
- 体の組織を健康に保つ働きがある
- 妊娠中や授乳中、お子様の飲用は控えたほうがいい
- 増血剤を服用中の場合は、服用の前後2時間は飲用を控えたほうがいい
- ティーバッグタイプでの販売が多い
- 購入の際は「シジュウム・グァバ茶」との混同に気を付ける
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似ている名前で効果が全く違うお茶があるのはややこしいですよね。
花粉症に効果を発揮するシジュウム茶に対して、グァバ茶はダイエットに効果的とされていますので、購入の際は説明文や原材料欄をしっかりと見たほうがいいかもしれませんね。
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