ヨモギは、「血液をサラサラにし、貧血や冷え性を改善する」効果が期待できるハーブです。
モチグサなどと呼ばれることもあります。
ヨモギは、北アジア原産のキク科の多年草植物です。
繁殖力が強く、日本全土に分布している為、近くの草むらなどで見かけることも多いのではないでしょうか。
貧血や冷え性だけでなく、消化不良や食あたり、切り傷などにも効果があるとされ、日本では昔から万能薬として用いられてきました。
その万能さから「ハーブの女王」とも呼ばれます。
薬用だけでなく、草餅など食用としても馴染みがある植物ですね。
ヨモギティーは、草餅と同じヨモギ独特の香りに少し苦みがあるのが特徴です。
この記事では、
- ヨモギティーの効果・効能
- ヨモギティーの正しい淹れ方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
ヨモギティーの効果・効能
現代では、貧血や冷え性に悩まされている方は多いと言われています。
実際、私もその中の一人です……。
主な原因は、栄養が偏り気味な食生活や自律神経のバランスの崩れなど、生活習慣にあると考えられます。
ヨモギは、「血液をサラサラにして、貧血や冷え性を改善する」効果を持っています。
辛い貧血や冷え性の悩みを解決してくれるかもしれません。
特に女性は積極的に飲んでおきたいハーブティーなんですよ。
ヨモギティーの主な有効成分と、その効果について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
クロロフィル | 血液をサラサラにする、冷え性や貧血の予防・改善 |
ビタミン類 | 老化予防、生活習慣病やがん予防 |
鉄 | 鉄欠乏性貧血の予防・改善 |
食物繊維 | 腸内環境改善、便秘解消 |
シネオール | 体を温める、リラックス効果 |
ヨモギティーの効果・効能について、成分別に見ていきます。
クロロフィル
いわゆる葉緑素のことで、植物の緑色の元になる天然の色素です。
大きさは食物繊維の5000分の1ととても小さい為、小腸のひだ部分に入り込んでダイオキシンや鉛、水銀などの有害物質を取り除いてくれます。
- 血液をサラサラにして、血の巡りをよくする
- 冷え性を治す
- 貧血を予防する
- 血中コレステロール値を下げる
- アレルギー症状の緩和・改善
- 新陳代謝を上げる
- 体臭、口臭予防になる
といった効果が期待出来ます。
ビタミン類
ヨモギティーには、β-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEなどビタミン類が豊富に含まれています。
ビタミン類は高い抗酸化作用を持っている為、美容と健康に効果があります。
- 細胞の老化を防ぎ、肌を若々しいまま保つ
- 高血圧などの生活習慣病を予防する
- がんを予防する
- 風邪やインフルエンザを予防する
などの効果が期待出来ます。
鉄
鉄は体中に酸素を運ぶ、血液中のヘモグロビンの元になっています。
前述のクロロフィル(葉緑素)との相乗効果で貧血改善に大きな効果を発揮します。
- 鉄欠乏性貧血を治す
- めまいや耳鳴りなど貧血が原因の症状を予防する
という効果が期待出来ます。
食物繊維
ヨモギティーに含まれている食物繊維はほうれん草の約3倍も含まれています。
- 腸内環境を改善し、便秘を治す
- 有害物質を体内から排出し、大腸がんなど病気の予防をする
などの効果が期待出来ます。
シネオール
これはヨモギの独特な香りのもとになっている成分です。
交感神経と副交感神経のバランスを取り、自律神経を整える働きがあります。
- 体を温める
- 心身をリラックスさせ、気持ちを落ち着かせる
- 眠りにつきやすくする
などの効果が期待出来ます。
ヨモギティーの副作用について
ヨモギティーには、基本的に注意すべき副作用などはありません。
度を超えた量を飲んだ場合は、便秘になる、またはお腹を壊す可能性がありますが、適量であれば安全に楽しめます。
ただし、キク科植物にアレルギーがある方は摂取を控えるようにしましょう。
また以下の方は注意してください。
- 妊娠中、授乳中の方
- 治療中の病気があり、薬を服用中の方
ヨモギティーの味と香りについて
ヨモギティーは、ヨモギ独特の香りと少し苦みのある味が特徴です。
香りは馴染み深い草餅そのものの香りと言えます。
味わいは少し草の苦みが感じられますが、すっきりとして飲みやすいです。
ヨモギティーを美味しく飲む方法と作り方
ヨモギティーを美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方
急須に小さじ約1杯分のヨモギを入れます。
お湯を注ぎ入れたら、フタをして蒸らします。
蒸らし時間は3分~5分程度です。
苦みのあるお茶が苦手な方は、蒸らし時間を短めに。
薬効を重視したい方は、長めに抽出しましょう。
茶こしを通して、湯呑みに注いで出来上がりです。
はちみつで甘さをプラスしてみてもいいでしょう。
オススメブレンドティー
ヨモギティーは、どちらかというとハーブ系のものより「お茶系」のものとブレンドされることが多いようです。
ハト麦 | 優しい味わいのハト麦茶とのブレンド。 ヨモギティーの苦みが、ハト麦とブレンドすることで弱まり、すっきりと飲みやすくなります。 ヨモギの貧血冷え性改善効果の他に、ハト麦茶のむくみ改善効果も期待出来ます。 |
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ハブ | エビスグサの種子を乾燥させたもので淹れるハブ茶とのブレンド。
麦茶に似た香ばしい味のハブ茶とブレンドすることで、飲みやすくなります。 |
ヨモギティーの効果と合わせて、眼の疲れを取る効果や便秘解消、肝臓の働きを上げる効果が期待出来ます。
ヨモギティーに合うお菓子、食事
ヨモギは草餅や天ぷらにされるなど、和食に使われることが多い植物です。
その為ヨモギティーも、特に和菓子や和食に合うと言えます。
ただそこまでクセが強いわけではないので、洋食にも合わせることは出来ます。
貧血や冷え性で悩んでいる方は、日々の食事と合わせて積極的に取り入れていきたいですね。
ヨモギティーのおススメ入手法と買い方
ヨモギは日本全土に生えています。
しかしヨモギティー自体は、スーパーなどで見かけることは滅多にありません。
ヨモギティーの元になる、ヨモギの葉を乾燥させたものが入手できるのは、漢方専門店やドラッグストアなどになります。
今回は、ご参考までにネット通販での取り扱いをご紹介しておきます。
まとめ
[box01 title=”ヨモギティーの要点”]
- 最大の特徴は、冷え性や貧血を改善すること
- 生活習慣病予防やアレルギー症状の改善も期待できる
- 適量であれば安全に楽しめる
- キク科植物にアレルギーがある方は飲用を控える
- 草餅でお馴染みのヨモギの香りに、少し草の苦みがある味
- ハト麦茶やハブ茶などお茶系のものとのブレンドがおすすめ
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ヨモギティーには貧血や冷え性改善だけでなく、生活習慣病やアレルギー症状にも効果があることが分かりました。
万能薬と言われるのも納得ですね。
そしてこれだけの効果効能があるにも関わらず、それほど飲みにくくない味わいであることも嬉しいポイントです。
またヨモギは、お風呂の入浴剤としても利用できます。
ヨモギのパワーで体を内側からも外側からも温めて、貧血や冷え性とおさらばし、毎日を元気に過ごしていきたいですね。
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