ドクダミとは日本や東南アジアを原産地とするドクダミ科ドクダミ属の多年草です。
別名は「毒溜め(ドクダメ)」や「魚腥草(ギョセイソウ)」と言い、日本全国の道端など半日陰で目にすることが多く、雑草の類として扱われることもあります。
5月~6月にかけて花を咲かせるのが特徴ですが、花に見える白い部分は「苞(ホウ)」という葉が変化したものです。
本来の花は中心にある黄色い棒状の部分となっています。
ドクダミの生薬名は「十薬」、「重薬」と言い、「ゲンノショウコ」や「センブリ」と一緒に「日本三大薬草」に数えられるほど体に良い有効成分が含まれています。
ドクダミ茶は独特なクセのある和ハーブティーですが、慣れてくると美味しく飲めます。
今回は、
- ドクダミ茶の効果・効能について
- 正しい飲み方・オススメ入手法
について徹底的に解説致します。
ドクダミ茶の効果・効能
ドクダミの主成分は以下の5つです。名前と主な効果を下にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
イソクエルシトリン | 利尿作用、抗炎症作用、抗酸化作用、消炎作用 |
クエルシトリン | 利尿作用、緩下作用、抗炎症作用 |
デカノアセトアルデヒド | 殺菌作用、抗菌作用 |
カリウム | 利尿作用 |
ケルセチン | 抗酸化作用、抗炎症作用 |
イソクエルシトリン
この成分は、フラボノイドの一種です。
- むくみの解消
- 腎臓の働きを強化する
- 腎炎の症状の改善
- 肝機能の向上
- 便秘改善
- 胃腸の働きを活発化させる
- 脂質の酸化防止
- コレステロール値を下げる
- 生活習慣病の予防
という効果が期待されています。
クエルシトリン
この成分は、フラボノイドの一種です。
- 便秘の改善
- 高血圧症の防止
- デトックス効果
- アンチエイジング効果
- 毛細血管を強化する
という効果が期待されています。
デカノアセトアルデヒド
この成分は、ドクダミが持つ独特な香り成分の一つです。
- 食中毒や傷口の化膿の原因となる黄色ブドウ球菌を抑制する
- 水虫などの原因の糸状菌を抑制する
という効果が期待されています。
カリウム
この成分は、ミネラルの一種です。
- ナトリウムを排出させる
- 血圧を下げて正常に保つ
- むくみを軽くする
- 筋肉の動きを正常に保つ
- 体内の毒性物質や老廃物を体外に出す
という効果が期待されています。
ケルセチン
この成分は、フラボノイドの一種です。
- 血流をよくする
- コレステロール値を下げる
- 血糖値が増えるのを防ぐ
- 血圧があがるのを抑制する
- 動脈硬化の予防
- 関節炎の症状を緩和する
- 脂肪の吸収を抑える
という効果が期待されています。
ドクダミ茶の副作用について
ドクダミ茶にはカリウムが高濃度に含まれているので、腎機能が低下しがちな高齢者の方や腎機能に疾患がある方は摂取しないで下さい。
緩下作用があるので、お腹が緩い人は下痢になる可能性もあるので摂取量には気を付けて下さい。
子宮を収縮させる恐れがあるので、妊娠中の方は摂取をしないで下さい。
ドクダミ茶の味と香りについて
ドクダミ茶は草のような独特なクセのある香りがします。
味はほんのりとした甘味とまろやかな味わいです。
慣れるまでは独特な味わいが苦手な方も多いかもしれませんが、他のお茶やハーブとブレンドすることにより飲みやすくなります。
ドクダミ茶を美味しく飲む方法と作り方
ドクダミ茶を美味しく飲むための方法についてお話します。
基本の作り方
温めたティーポットに大さじ1杯のドクダミ茶を入れ、熱湯を注ぎ5分程蒸らせば完成です。
好みの濃さにするには蒸らす時間を調節して下さい。
ドクダミ茶の作り方
- ドクダミの全草を採取する
- 混ざった雑草や弱っているドクダミを取り除く
- 流水でよく洗い、風通しの良い場所でカラカラに乾燥させる
- 完全に乾燥したら使いやすいサイズに切る
- フライパンで弱火にかけて乾煎りする
- 清潔な瓶や缶に入れて保存する
*農薬や除草剤、動物の糞尿などがかかっていない衛生的な場所に生えているものを採取して下さい。
オススメブレンドティー
+柿の葉茶 | 柿の葉茶の香ばしい香りがし、ドクダミ茶のほのかな甘味がするので飲みやすいです。 「老化防止」や「血流の改善」、「動脈硬化予防」に効果が期待されています。 |
---|---|
+スギナ茶 | スギナ茶は香り味共に薄めなので、ブレンドするとドクダミ茶の味が少し和らぎます。 「血行促進」や「デトックス」、「整腸作用」に効果が期待されています。 |
+ヨモギ茶 | ヨモギ茶の爽やかな香りと甘味が加わり、ブレンドすると優しい味になり飲みやすくなります。 「便秘の改善」や「胃腸の働きの改善」、「老化の抑制」に効果が期待されています。 |
+黒豆茶 | 黒豆茶特有の香ばしい香りと甘味が加わり、ブレンドすると飲みやすくなります。 「動脈硬化の予防」や「高血圧の予防」、「便秘の改善」に効果が期待されています。 |
+なた豆茶 | ブレンドするとふんわりとした香ばしい香りとまろやかな甘味のある味になります。 「肝臓の機能のサポート」や「腎機能のサポート」、「むくみの改善」に効果が期待されています。 |
+杜仲茶 | 杜仲茶も独特の甘味があるお茶なので、ブレンドして飲みにくい際はハチミツを加えると飲みやすくなります。 「生活習慣病予防」や「むくみの解消」、「血流の改善」に効果が期待されています。 |
ドクダミ茶に合うお菓子・食事
ドクダミ茶と一緒に食べるお菓子は「リンゴ」がオススメです。
リンゴにも不要な毒素を体外へ出す効果があり、一緒に飲むことで「デトックス」につながります。
食事の際は「玉ねぎのサラダ」と一緒に飲むのがオススメです。
胃の働きを活発にしたり、血流を改善する効果があります。
ドクダミ茶を使った寒天
(手順)
- ドクダミ茶を好みの濃さに煮出す
- 好みの濃さに煮出したドクダミ茶に寒天と砂糖を加えて溶かす
- 粗熱がとれたらバットに入れ、固まるまで冷蔵庫で冷やす
- 固まったら食べやすいサイズに切る
- お好みできな粉や黒蜜をかければ完成です
ドクダミ茶のオススメ入手法と買い方
ドクダミ茶は薬局やお茶の専門店で購入することをオススメします。
粉末タイプやティーパックタイプ、ブレンドティーと様々なドクダミ茶が販売されているので、好みのドクダミ茶を購入してみて下さい。
まとめ
[box01 title=”ドクダミ茶の要点 “]
- 体内の毒素や老廃物を体外に排出する
- 便秘の解消
- 基礎代謝のアップ
- 血流を改善する
- 高血圧の予防
- むくみの予防・改善
- 毛細血管を強化し、動脈硬化を予防する
- 生活習慣病の予防
- 肝臓機能の向上
- 腎機能を強化する
- アンチエイジング
- 下痢になる可能性があるので、お腹が緩い人は摂取量に気を付ける
- 子宮を収縮させる恐れがあるので妊娠中の方は摂取をしない
- 腎機能が低下しがちな高齢者の方や、腎疾患を患っている方は摂取をしない
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ドクダミ茶は独特な草の香りにほんのりとした甘味のある和ハーブティーです。
単体で飲むよりはブレンドして飲む方が飲みやすいです。
個人的にはドクダミ茶にシナモンとハチミツを加えて飲むのが、香りも味もクセが抑えられて飲みやすいのでオススメです。
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