アロエは、胃腸の調子を整えるのに役立つハーブです。
ツルボラン亜科アロエ属の多年草。
多肉植物で、南アフリカからアラビア半島まで広く分布しています。
その歴史は古く、古代オリエントや古代ローマ、古代ギリシアでは薬用に栽培されていました。
日本では鎌倉時代に初めて伝えられ、江戸時代には今のキダチアロエが栽培されるようになりました。
栽培は、九州や瀬戸内海を中心に温暖な気候の土地で行われていることが多いですね。
この記事では、
- アロエ茶の効果・効能
- アロエ茶の正しい淹れ方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
アロエ茶の効果・効能
アロエは胃腸の調子をよくしていくことで有名ですが、アロエ茶にも同じ効果があります。
それ以外にもアロエにはいろいろな効果や効能が期待されているのです。
アロエに含まれる主な成分とその効果や効能を詳しく見ていきましょう。
アロイン | 健胃効果、殺菌効果 |
---|---|
アロエエモジン | 緩下作用、子宮収縮作用 |
アロエマンナン | 抗炎症作用 |
アロエボラン | 新陳代謝促進 |
バルバロイン | 下剤効果、便秘解消 |
ミネラル類 | 血圧のバランスを整える |
アロイン
これには、健胃効果や殺菌効果が期待されます。
また、大腸を刺激して腸の働きを盛んにしてくれるので、便秘の解消などにも効果的です。
アロエエモジン
これには、緩下作用や胃の調子を整える作用があります。
しかし、子宮を収縮させてしまう働きもあり、妊娠中の摂取はあまり推奨されていません。
アロエマンナン
これには抗炎症作用があります。
外用薬として、擦り傷や切り傷、軽いやけどなどに使われるのはこの効果があるためです。
アロエボラン
新陳代謝を促進する効果があります。
代謝が促進されることで、肥満の改善や美肌効果が期待できます。
バルバロイン
これは下剤効果のある成分です。
便秘の改善に効果的ですが、摂取しすぎたり、体質によっては胃炎を引き起こす恐れがあります。
ミネラル類
アロエ茶にはカリウムやカルシウムといったミネラル類が含まれます。
カリウムにはナトリウムの吸収を調整する働きがあります。
ナトリウムが多いと高血圧になるのですが、カリウムがこの量を調節することで血圧のバランスを保つのです。
カルシウムは骨や歯を作る必須栄養素のひとつです。
神経の働きにも作用し、精神の安定に効果的です。
アロエ茶の副作用について
アロエ茶に含まれるアロエエモジンには、子宮収縮作用があります。
なので、妊娠中の利用はあまりお勧めできません。
また、少し強い下剤効果があるため、12才以下のお子様の飲用や授乳中のママさんの利用、月経中や胃の調子が悪い時などの利用も控えたほうがいいでしょう。
アロエ茶の味と香りについて
アロエゼリーやアロエヨーグルトのようにほのかな甘みを想像する方もいると思いますが、アロエ茶には苦みがあります。
とくに、しっかりと抽出されているお茶ほど苦みが強くなるので、濃さはお好みで調整するのがいいかもしれませんね。
アロエ茶と美味しく飲む方法と作り方
アロエ茶は、アロエを細かく刻んで乾燥させたものを煎じて作ります。詳しい作り方をご紹介いたしますね。
基本の作り方
アロエの葉を用意します。葉についているトゲには、刺激成分であるシュウ酸カルシウムが多いので、トゲがあるようであればすべて取り除きます。
薄くスライスして、天日干しで乾かします。
2日ほどで乾いてきますが、完全に乾くまでには1~2週間ほど置いたほうがよいでしょう。
乾燥したアロエはティースプーン1杯ほどを急須に入れて、熱湯で蒸らせば完成です。
オススメブレンドティー
アロエ茶には苦みがあるので、ブレンドティーがオススメです。
特に、しっかりとした味わいの紅茶やウーロン茶などと合わせることで苦みを少し抑えることができます。
アロエ茶に合うお菓子、食事
アロエ茶には苦みがあるので、少し苦みのある柑橘系のものと合わせることでその独特の苦みを軽減することができます。
特におすすめなのは、グレープフルーツゼリー。
グレープフルーツの香りには食欲を抑える効果があるのでダイエットにもおすすめですよ。
アロエ茶のオススメ入手法と買い方
アロエ茶は、健康茶専門店やドラッグストアなどでも販売されています。
ここでは、インターネットでも購入できるアロエ茶の商品をいくつかご紹介いたしますね。
高知県四万十川産のアロエ40gを使ったリーフタイプのアロエ茶です。
好みで濃さを変えられるのがリーフティーの強みですね。
アロエ茶のまとめ
[box01 title=”アロエ茶の要点”]
- アロエは古くから薬用として使われてきた。
- 便秘の解消に効果的
- 美容効果もある
- 子宮収縮する作用があるので妊娠中は控えたほうがいい
- 苦みがあるので紅茶やウーロン茶とのブレンドがオススメ
[/box01]
昔から美容や健康にいいとされているアロエですが、その効果の強さや成分から胃の不調時や妊娠中などの利用は控えたほうがいいのですね。
とはいえ、体調に問題がなければ、便秘の解消や美肌、健康のために少しずつでも飲んでいきたいものです。
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