紅茶にはダージリン、アッサム、アールグレイなど数多くの種類があります。
ただ、名前やパッケージだけでは特徴や違いが分かりにくいもの。
お店でパッケージを手に、悩んでしまったことがある方も多いのではないでしょうか。
[chat face=”otya1.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”] どうせなら自分の好みに合った紅茶を選びたいですよね。 [/chat]
[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]紅茶選びで迷わないように、紅茶の種類とその特徴について徹底解説します! [/chat]
紅茶の効果効能や副作用については以下の記事でご紹介しています。
紅茶はクラシック、フレーバー、ブレンドの3つに分類される!
始めに、紅茶は大きく分けてクラシック、フレーバー、ブレンドの3つに分類することが出来ます。
クラシック
ある特定の地域で生産された茶葉のみを使ったもの。
銘柄=産地名になっており、「エリアティー」とも呼ばれます。
代表的なものに、ダージリン、アッサム、ウバなどがあります。
[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]産地だけでなく農園や生産者まで明確で、「一つの農園で収穫された茶葉だけを使った紅茶」をシングルオリジンといいます。 [/chat]
フレーバー
クラシックの茶葉に、香料で香りを付けたもの。
ベルガモットの香りを付けたアールグレイ、リンゴの香りを付けたアップルティーなどが有名です。
ブレンド
異なる産地の茶葉を混ぜて作られたもの。
各メーカーが独自のブレンド紅茶を出しています。
イングリッシュ・ブレックファストやロイヤルブレンドなどが有名。
[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]このほかに紅茶には茶葉のサイズや形を示す「等級」というものがあります。
紅茶のパッケージに書いてある「BOP」や「OP」などの表示がそれ。
OPは、細長く撚れた大きめの茶葉。大きさは7~11mm程度。
BOPは、OPの茶葉を揉む際にカットしたもの。茶葉の大きさは2~4mm。市販品のほとんどはこのタイプ。 [/chat]
生産地別紅茶の種類まとめ!特徴や味について徹底解説
生産地別に紅茶の種類をまとめました。
それぞれの特徴や味についても詳しくご紹介します。
インド
紅茶生産量世界一位を誇るインド。
インドの紅茶というと、スパイスが入ったミルクティー「チャイ」が最も有名ですね。
インドは紅茶消費量も世界一位のため、輸出はそれほど多くありません。
そのため、日本で買えるインド産紅茶は高級品です。
紅茶の種類 | 味・香り | 水色 | 茶葉の特徴 | おすすめの飲み方 |
ダージリン | 香り高く爽やか、すっきりとした渋みがある | 薄いオレンジ色 | OPタイプ | ストレート |
アッサム | 濃厚な香り、甘み・コクが強い | 濃い赤褐色 | 黒褐色で整った形 | ミルクティー |
ニルギリ | クセのないやわらかな風味 | 明るく鮮やかな紅色 | 若い茶葉、よく撚れている | ミルク、レモン、アイスなど幅広く楽しめる |
ダージリン
世界三大紅茶の一つで、「紅茶のシャンパン」とも言われるほど香り高いダージリン。
東ヒマラヤ山麓に位置する、インド北東部ダージリン地方で生産されています。
ダージリンは、シーズンごとに味や香りが大きく異なるのも特徴的です。
- ファーストフラッシュ(3月~4月)……緑茶のような緑色の茶葉が特徴。水色は黄色がかったオレンジ色で、爽やかでフレッシュな風味。
- セカンドフラッシュ(5月~6月)……1年の中で最も品質が高い最高級品。水色は濃いオレンジ色で、「マスカット・フレーバー」と呼ばれる爽やかで甘い香りがあり、味には渋みとコクが加わる。
- オータムナル(10月~11月)……水色は赤みがかったオレンジ色で、渋みが増した味わい。
アッサム
北東インドのブラマプトラ河両岸に広がるアッサム平原は、世界最大の紅茶生産地。
そこで生産されるアッサムティーは、濃い赤褐色の水色、濃厚な香りと甘み・コクの強い味わいが特徴。
味も香りも濃いアッサムは、ミルクティーにして飲むのがオススメです。
ニルギリ
南インドの高地に位置するニルギリ地方で生産される紅茶。
水色は鮮やかな紅色、優雅な香りとやわらかですっきりとしたクセのない味わい。
ミルク、レモンとの相性も良く、アイスティーにも向いています。
ケニア
20世紀になってから紅茶の生産が始まったケニア。
お茶の栽培に理想的な自然環境が整っていたため、紅茶生産業が急速に発展していきました。
現在の紅茶生産量は、インドに続く世界第2位となっています。
ケニア紅茶はほとんどがCTC製法(丸い粒状の茶葉)で作られているのも特徴です。
紅茶の種類 | 味・香り | 水色 | 茶葉の特徴 | オススメの飲み方 |
ケニア | フレッシュでクセがない風味 | 明るく濃い紅色 | CTC(細かい粒状) | ストレート、ミルク、レモン、ブレンド、何でもOK |
ケニア
ケニア紅茶は、主にケニア山麓のケリチョ、ニエリ、ナンディ、ソティック地区で生産されています。
フレッシュな香りとクセがなく飲みやすい味わいが特徴。
ストレートはもちろん、ミルクやレモンを加えても、ブレンドにしてもOK。様々な楽しみ方が出来ます。
スリランカ
紅茶生産量第3位のスリランカ。
紅茶としてよく名前が挙がる「セイロン」は、スリランカの昔の国名。
銘柄ではなく、スリランカ産の紅茶を総称して「セイロンティー」と呼んでいます。
平均して水色、味、香りのバランスが良いことが特徴です。
紅茶の種類 | 味・香り | 水色 | 茶葉の特徴 | おすすめの飲み方 |
ウバ | バラに似た甘い香り、爽やかな渋みがある刺激的な味わい | 赤みが強いオレンジ色 | 赤褐色でBOPタイプ | ストレート、ミルクティー |
ヌワラエリア | 花のような優雅な香り、緑茶に似た渋み | 淡いオレンジ色 | 緑がかった赤褐色 | ストレート |
ディンブラ | クセがないマイルドな風味 | 鮮紅色 | 茶褐色でBOPタイプ | ストレート、ミルク、レモン、ブレンドと幅広く楽しめる |
[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]スリランカでは、製茶工場の標高によって、お茶の品質が決められています。
ハイグロウン(高地産)、ミディアムグロウン(中地産)、ローグロウン(低地産)の3つに分けられ、ハイグロウンが高級品となります。
ウバ、ヌワラエリア、ディンブラは三大ハイグロウンティーとして知られています。 [/chat]
ウバ
世界三大紅茶の一つ。
スリランカ南東部ウバ地区の高地で生産される紅茶。
水色は赤みの強いオレンジ色で、「ウバ・フレーバー」と呼ばれるバラに似た甘い香りときりっとした刺激的な味わいが特徴。
カップの内側に黄金の輪が広がる、「ゴールデンリング」が楽しめます。
ヌワラエリア
スリランカ中央部山岳地帯の最高地ヌワラエリアで生産される紅茶。
水色は淡いオレンジ色で、花のような繊細で優雅な香りと、緑茶に似た渋みがある。
日本茶に似た感覚で楽しめる紅茶です。
ディンブラ
スリランカ中央部山岳地帯の南西斜面で生産される紅茶。
水色は鮮やかな紅色で、クセのない万人に愛される味わいです。
インドネシア
インド、スリランカと並ぶ生産量を誇っていたものの、第二次世界大戦により茶園が荒廃してしまった歴史があるインドネシア。
その後ジャワ島やスマトラ島を中心に再び生産量が増え、現在は生産量・輸出量ともに世界第4位にまで回復しました。
インドネシア産紅茶はスリランカ産紅茶と風味が似ているのが特徴です。
紅茶の種類 | 味・香り | 水色 | 茶葉の特徴 | おすすめの飲み方 |
ジャワ | 若く爽やかな香り、渋みが少なくマイルドな味わい | 明るく透明感がある | BOPタイプ | ストレート、アイス |
ジャワ
ジャワ島西部で生産されるジャワティー。
透明感ある明るい水色で、青く爽やかな香りと渋みの少ないマイルドですっきりとした味わい。
コクも少なめのため、主にブレンドティーに用いられます。
中国
紅茶発祥の地である中国。
国内の消費は緑茶がメインのため、生産した紅茶のほとんどを輸出しています。
紅茶の種類 | 味・香り | 水色 | 茶葉の特徴 | おすすめの飲み方 |
キーモン | スモーキーな独特の香り、まろやかな味わい | 透明感ある黄色がかったオレンジ色 | 黒褐色で針状 | ストレート |
キーモン
世界三大紅茶の一つ。
安徽(あんき)省祁門県で生産されるキーモン紅茶は、中国の伝統的な製法で作られています。
茶葉を収穫できる時期が短く生産量が少ないため、紅茶の中でも価格が高くなっています。
スモーキーな香りがあり、最高級品は蘭やバラのような香りを放つのが特徴。
味わいは甘くまろやか。
日本
日本茶のイメージが強い日本ですが、実は紅茶も生産されています。
和紅茶は、滋納(じな)、清廉、望欄の3つに分類されます。
- 滋納……緑茶用の品種を発酵させて、旨みを引き出したもの
- 清廉……すっきり華やかな香りを楽しむもの
- 望欄……鮮やかな色、濃厚な味わいで海外産紅茶に近い味わいのもの
多くの種類がある和紅茶の中から、おすすめのものを3つご紹介します。
丸子紅茶
和紅茶発祥の地、静岡県駿河区丸子で作られる紅茶。
渋みが少ないまろやかな味わいながら、紅茶の美味しさを十分に楽しめるのが丸子紅茶の魅力。
ミルクティーでも美味しくいただけます。
嬉野紅茶
佐賀県嬉野市で作られる紅茶。
爽やかで上品な香りと、ほのかに甘みのある優しい味わいが特徴。
和食との相性も抜群です。
伊勢紅茶
三重県で生産される紅茶。
和紅茶の中では珍しい、渋みの強い味わいが特徴で、セイロンティーに似ています。
濃厚な口当たりは、ミルクティーにもぴったり。
紅茶の種類まとめ
[box01 title=”紅茶の種類まとめ”]
紅茶は
- 特定の地域で生産された茶葉のみで作られる「クラシック」
- クラシックの茶葉に香りを付けた「フレーバー」
- 異なる産地の茶葉を混ぜ合わせた「ブレンド」
に分類される。
産地別紅茶の種類は、
- インドの「ダージリン」「アッサム」「ニルギリ」
- ケニアの「ケニア」
- スリランカの「ウバ」「ヌワラエリア」「ディンブラ」
- インドネシアの「ジャワ」
- 中国の「キーモン」
- 日本の「丸子紅茶」「嬉野紅茶」「伊勢紅茶」
など
[/box01]
紅茶は、産地が違うだけで全く違った特色を持つことが分かりました。
「産地=銘柄」で覚えやすいのも特徴の一つですね。
[chat face=”otya1.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”] 色々な種類の紅茶を飲み比べてみたいですね。和紅茶にも興味があります! [/chat]
[chat face=”chap2.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]たくさんの種類の中からお気に入りの一つを見つけてみてください![/chat]
コメント