ジュニパーベリーは、浄化作用に優れたハーブです。
ヨーロッパを中心とした北半球に自生するヒノキ科の西洋杜松(セイヨウネズ)の実を指します。
ジュニパーベリーは歴史が古く、古代ギリシャでは魔除けなどの宗教的な儀式で使われてきました。
香りが強く、お酒や料理の香りづけとしても使われています。
スッキリとした香り、爽やかな味わいが特徴です。
この記事では、
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- ジュニパーベリーティーの効果、効能
- ジュニパーベリーティーの正しい作り方やオススメの入手法
について詳しくご紹介します。
ジュニパーベリーティーの効果・効能
浄化のハーブであるジュニパーベリーには、体内の毒素を排出したり、気持ちを落ち着けてくれるなどの効果があります。
ジュニパーベリーの主な有効成分は以下の通りです。
成分名 | 効果効能 |
---|---|
フラボノイド | 抗酸化作用、免疫力向上 |
タンニン | 抗酸化作用、整腸作用 |
ビタミンC | 貧血予防、日焼け予防 |
ピネン | 抗酸化作用、がん予防、血流改善 |
カリオフィレン | ホルモンバランス安定、血行促進、ストレス解消 |
ボルネオ―ル | 熱痙攣改善、喉の痛み改善 |
フラボノイド
ポリフェノールの一種であるフラボノイドには、抗酸化作用があります。
これは、老化やシミ、しわ、動脈硬化などの原因となる活性酸素を除去してくれる働きです。
また、フラボノイドは免疫力を高めて、がんの予防をしてくれるともいわれているんです。
タンニン
こちらもポリフェノールの一種です。
タンニンには、体内粘膜のタンパク質と結合して変性する“収れん作用”という作用があります。この収れん作用が腸内で起こると、炎症を起こした腸への刺激が緩和されるので、整腸剤として使われることがあるんです。
ビタミンC
よく耳にするビタミンCですが、その大きな効果は壊血病の予防です。
壊血病は、昔、十分な栄養を取れなかった船乗りたちがよくかかっていた病気です。
血管がもろくなって出血したり、イライラ、貧血、心臓障害、呼吸困難などを引き起こします。
しかし、ビタミンCをしっかりと摂取することで、こういった症状は防ぐことができます。
他にも、ビタミンCにはストレスや風邪などへの抵抗力を高める働きや、皮膚のメラニン色素の生成を抑えて日焼けを予防する作用があると知られています。
ピネン
これは抗酸化作用に優れた栄養素です。
フラボノイドのように活性酸素を除去してくれる働きがあります。
他にも、胃液の分泌を促進したり、血流をよくしてくれるという効果もあり、近年注目されている栄養素の一つなんですよ。
カリオフィレン
これは、イランイランやマージョラムなどのエッセンシャルオイルに含まれる香り成分の一つです。
この香りは、PMS(月経前症候群)や月経不順、月経困難症に効果があります。
また、アドレナリンを抑制して、気持ちをリラックスさせてくれるという効果もあります。
ボルネオール
これは、ボルネオなどの熱帯アジアで生育する“リュウノウジュ”という樹からとれる成分です。
リュウノウジュの樹脂を加工したものは、竜脳という生薬として、意識障害や熱性の痙攣、喉や歯の痛みに効果を発揮します。
ボルネオールにも同じ効果があります。
その他の効果、効能
浄化のハーブであるジュニパーベリーには前述の他に以下の効果が期待できます。
- 利尿作用
- 発汗作用
- 消化促進
- ニキビ対策
- 感染症対策
腎臓や泌尿器系、消化器系など様々な部分で、老廃物や毒素を排出するのを助けるデトックスの働きをしていることがわかりますね。
ジュニパーベリーティーの副作用について
妊娠中や授乳中の方
ジュニパーベリーに含まれるカリオフィレンは、月経不順や月経困難症などに効果的と述べましたが、これは子宮を刺激することで起こる効果です。
この子宮への刺激は、妊娠初期の女性には悪影響を及ぼします。
また、乳児への影響も安全が保障されているものではないので、初期にかかわらず妊娠中や授乳中の摂取も控えたほうがいいでしょう。
腎臓に疾患のある方
ジュニパーベリーの利尿作用はダイエットやむくみの予防には効果的ですが、腎臓に疾患のある方にとっては体の負担になります。
腎臓疾患で通院している方や、腎臓の機能があまり強くない方の摂取もあまりお勧めできません。
どうしても、という場合は必ず医師に相談の上、飲むようにしましょう。
ジュニパーベリーティーの味と香りについて
ジュニパーベリーは、ジンの香りづけに使われるハーブです。
その実をつぶして作られるジュニパーベリーティーも、ジンのようにウッディーな香りをしています。
そのすっきりとした香りは男性にも人気なんですよ。
味は、スーッとした爽快感のある味わいです。
ベリーというストロベリーやクランベリーのような甘みと酸味を連想しがちですが、ジュニパーベリーにはあまり甘みや酸味はないんですね。
ジュニパーベリーティーを美味しく飲む方法と作り方
ジュニパーベリーティーを美味しく飲む方法をご紹介します。
基本の作り方
ジュニパーベリーの実は一杯(150ml)当たり、2~3g(10~15粒)です。
入れる前にスプーンなどで実をしっかりとつぶすのが美味しく作るポイント。
こうすることで、ジュニパーベリーの味と香りがより深く楽しめるんですよ。
お湯は熱湯を注ぎます。
5~7分蒸らせば、美味しいジュニパーベリーティーの完成です。
オススメブレンドティー
スーッとした味わいでデトックスに効果的なジュニパーベリーティーには、同じようなデトックス効果やリラックス効果のあるハーブや柑橘系の香りを持ったハーブのブレンドがオススメです。
【デトックス用のブレンド】 フェンネル レモングラス |
フェンネルには、腸内のガスを排出して消化を助ける働きがあり、ジュニパーベリーのようにむくみなどの解消に効果的なんです。 スパイシーな香りが特徴のハーブです。レモングラスの爽やかな香りはジュニパーベリーとフェンネルのブレンドに相性ピッタリなんです。 |
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【代謝アップ用のブレンド】 ジンジャー |
ジンジャーには体を温め、代謝をアップさせる効果があります。 ここに体の毒素を排出するジュニパーベリーの効果が合わさると、ダイエットに効果的なんです。 |
ジュニパーベリーティーに合うお菓子、食事
香りも味もスーッとした爽快感のあるジュニパーベリーティーには、スパイシーな料理が合います。
発汗作用もあるジュニパーベリーティーにスパイシーな料理が加わることで、よりデトックスの効果を高められますね。
また、ドライフルーツとの相性も良いのでティータイムのお供には、レモンピールなどの柑橘系をはじめとしたドライフルーツを選んでもいいですね。
ジュニパーベリーティーのオススメ入手法と買い方
ジュニパーベリーは日本でも関東以南で、挿し木をして栽培することが可能です。
実をつけたばかりのジュニパーベリーは緑色で、ハーブティーに使われるような黒い実に熟するまで3年ほどの時間を要します。
ですので、ハーブ専門店などで購入するほうが簡単に手に入るので、お勧めです。
参考までにネット通販での取り扱いがあるものを何点かご紹介いたします。
まとめ
[box01 title=”ジュニパーベリーティーの要点”]
- 儀式などにも使われた浄化のハーブ
- ジンの香りづけにも使われる
- 抗酸化作用に優れ、がんや生活習慣病の予防に適している
- デトックス効果に優れている
- 妊娠中や授乳中にはお勧めできない
- 男性にも人気のウッディーな香り
- スパイシーな料理やドライフルーツにオススメ
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浄化のハーブというだけあって、体の毒素や老廃物を排出する力が強いです。
デトックスに効果的なジュニパーベリーティーはダイエットのお供に最適だと思います。
ストレスを解消する働きもあるので、ストレス発散でついついやけ食いしてしまう方には特におすすめですよ。
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