クミスクチンとは、インド〜東南アジア原産、シソ科オルトシフォン属の多年草です。
日本では沖縄で栽培され、ウコン茶、グァバ茶と並んで「沖縄三大薬草」とされています。
クミスクチンは、利尿作用が特に優れています。
むくみやすい、尿の出が悪いといったトラブルに役立ちます。
クミスクチンという名前を聞くと何か特別な味のするお茶のようですが、意外とあっさりしていて飲みやすいです。
この記事では、
- クミスクチンティーの効果・効能
- クミスクチンティーの正しい淹れ方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
クミスクチンティーの効果・効能
クミスクチンティーは、むくみや排尿トラブル、ぼうこう炎などの炎症に役立つお茶です。
主な有効成分と、その効果について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
カリウム | 高血圧予防、むくみ改善 |
ロスマリン酸 | 脳の健康維持、抗菌作用、抗炎症作用、血糖値の抑制 |
オルソシフォニン | 利尿作用 |
セスキテルペン類 | 抗炎症作用、抗アレルギー作用 |
クミスクチンティーの効果・効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。
カリウム
これはミネラルの一種で、比較的多くの食品に含まれています。
- 体内のナトリウムを排出するので高血圧を予防する
- それだけでなく余分な窒素や老廃物も尿とともに排出する
- 塩分の摂りすぎによるむくみを緩和する
といった効果が期待できます。
ロスマリン酸
これはシソ科の植物が多く含んでいる成分で、ポリフェノールの仲間。
- 脳を活発にして、認知症を防ぐ
- 抗菌、抗炎症作用で細菌感染やアレルギーによる炎症トラブルを抑える
- 血糖値を抑制し、糖尿病を予防する
などの効果が期待できます。
さらに顔のテカリを抑える美肌効果がTVでも紹介されて、女性からの注目が集まっています。
オルソシフォニン
これは配糖体の一種で、クミスクチン特有の成分です。
まだ研究が進められている途上ですが、利尿作用があると考えられています。
セスキテルペン類
これは精油成分で、さらに何千もの種類に分けられます。
共通する作用として、抗炎症・抗アレルギー作用が挙げられます。
- 炎症による痛みをしずめる
- アレルギーによる鼻炎やかゆみなどの症状を和らげる
といった効果が期待できます。
以上にご紹介した成分をはじめとする多くの有効成分により、相乗効果が得られると考えられています。
利尿作用や抗炎症作用に優れ、むくみ解消のほか腎炎やぼうこう炎にも効果的とされています。
クミスクチンティーの副作用について
クミスクチンは基本的には利尿作用による腎臓の負担も少なく、副作用がないので安心です。
そのため、ドイツをはじめとするヨーロッパ各国でも利尿を促す医薬品として活用されています。
ただし、いくら身体に良いといっても飲み過ぎは禁物。
例えばカリウムは腎臓が排出しきれないと、高カリウム血症を引き起こす可能性があるのです。
特に腎臓系の疾患で薬を服用している方はご注意下さい。
そしてクミスクチンの飲用については医師に申告するようにしましょう。
クミスクチンティーの味と香りについて
クミスクチンティーは少々苦味があります。
ですがそれも口の中をさっぱりさせてくれる程度のものです。
香りの方もあまり強くありませんが、草木を思わせる清々しい香りが少しあります。
独特のクセがないので、さっぱりと飲みやすいお茶と言えます。
冬はホットで、夏は冷たくすると一層美味しいです。
クミスクチンティーを美味しく飲む方法と作り方
クミスクチンティーを美味しく飲む方法をご紹介します。
使用する部位はクミスクチンの葉あるいは全草です。
お茶用に刻み・乾燥加工したものを使います。
基本の作り方
急須に小さじ1杯の茶葉を入れて、カップ1杯分のお湯を注ぎ入れます。
お湯は沸騰したての熱湯を使いましょう。
数分間蒸らしたら、茶こしを通してカップに注ぎ出して出来上がりです。
煎茶の要領とほぼ同じですね。
そして、クミスクチンティーは煮出すことも可能です。
その場合はティーバッグのタイプを使うと便利です。
水の量はティーバッグの大きさにもよりますが、概ね0.5〜1リットルの水に対してティーバッグ1包です。
お湯が沸騰したらティーバッグを投入し、弱火で数分煮出せば出来上がりです。
最初は煮出し時間を短めにし、お好みで濃さを調節していくと良いでしょう。
利尿、消炎のための煎じ薬として
利尿、消炎の薬効を重視した、煎じ薬の作り方です。
まず鍋にクミスクチン6~8gと800ccの水を入れ、温めます。
沸騰したら弱火にしてじっくり煮出します。
量が半分位になるまで煮詰めたら、漉して出来上がりです。
これを1日3回、食間に服用します。
オススメブレンドティー
むくみやすい体質の方、お顔をすっきり小顔にしたい方にぴったりのブレンドレシピをご紹介します。
- クミスクチン 小さじ1
- ジュニパーベリー 小さじ1/2
ジュニパーベリーは、あらかじめスプーンの背などで軽くつぶします。
これらをティーポットに入れ、カップ1杯の熱湯を注ぎます。
蒸らし時間は、長めに10分位とります。
その後茶こしを通してカップに注いで出来上がりです。
ジュニパーベリーにも利尿作用があり、毒素や余計な水分を排出してくれます。
そのため水太りにも良いとされています。
あっさりと飲みやすく、むくみが気になる女性にオススメのブレンドです。
クミスクチンティーに合うお菓子、食事
クミスクチンティーは普段の食事のお供にもよく合います。
そしてデザートタイムに合わせる場合は、あずきを使った和のデザートがオススメです。
あずきは解毒作用や消炎作用が期待される食材です。
美容と健康にも良く、身体に優しい優秀スイーツなのです。
あずきを使ったデザートといえば、ぜんざい、あんみつ、どら焼き、あずきアイスなど色々ありますね。
特にオススメは水ようかんです。
あっさりとした口当たりと、適度な甘みがクミスクチンティーとの相性もぴったりです。
クミスクチンティーのオススメ入手法と買い方
クミスクチンティーは健康茶やハーブの専門店、ドラッグストアなどで市販されています。
あるいは、沖縄の特産品となっているため沖縄の健康食品店でも大々的に扱っています。
とはいえ沖縄まで簡単に行くことができる人も少ないですよね。
やはりここはネット通販が便利です。
クミスクチンティーのネット通販での取り扱いをいくつかご紹介します。
今回はバラ売りのタイプと、ティーバッグのタイプを両方ご紹介しました。
皆さんのお好みでセレクトしてみて下さいね。
まとめ
[box01 title=”クミスクチンティーの要点”]
- 一番の特徴は、高い利尿作用
- むくみやすい、尿の出が悪いといったトラブルに役立つ
- 腎炎やぼうこう炎にも効果的
- 腎臓系の疾患で薬を服用している方は飲用に注意する
- 草木を思わせる香りと、若干の苦味がある
- ジュニパーベリーとのブレンドがオススメ
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クミスクチンティーは独特のクセがなく、さっぱりと飲みやすいというのが嬉しいですね。
寝起きの1杯や夕方に一息つきたい時など、むくみやすい時間帯に飲むのもオススメですよ。
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