ブルーマロウティーの効果・効能や味は?正しい作り方やオススメ入手法

ハーブティー図鑑
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ブルーマロウティーはお茶の色が青から徐々に変化するハーブティーです。
レモン汁を加えるとピンク色に変化することもあり、「夜明けのハーブティー」とも言われています。
ブルーマロウティーは、別名コモンマロウティーとも呼ばれています。

ブルーマロウは、別名ウスベニアオイというヨーロッパやアジアが原産の多年草です。
初夏から夏にかけて、きれいなうす紫色の花を咲かせます。
日本でも咲いているのを見かけることがあります。

この記事では、

  • ブルーマロウティーの効果、効能
  • ブルーマロウティーの正しい作り方やおすすめの入手法

について詳しくご紹介していきます。

ブルーマロウティーの効果・効能


ブルーマロウに含まれる主な成分は以下の3つです。

成分名 効果効能
アントシアニン(ディルフィニジン) 抗酸化作用、眼精疲労回復
ペクチン  抗酸化作用、整腸作用
タンニン 抗酸化作用、整腸作用

なかでも、ペクチンには体にいい様々な効果が期待できるんです。

アントシアニン

これはポリフェノールの一種です。

  • 眼精疲労回復
  • 視力改善作用
  • 抗酸化作用
  • コラーゲン安定作用

などの効果のほか、青い色素としての働きもあります。

アントシアニンは、アルカリ性だと緑、中性では紫、酸性だとピンクといったようにpHによって色が変化します。
酸性のレモンを入れるとピンクに変わるのはこのアントシアニンの影響です。

ペクチン

これには、水を吸って、細胞をつなぎ合わせる役割があります。

  • 粘液質によるのどの痛みや気管支炎の緩和
  • 血糖値、血圧の上昇抑制
  • 便秘や下痢の改善、解消
  • 整腸作用
  • 腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える

というような働きがあります。

タンニン

これもポリフェノールの一種です。

  • 抗酸化作用
  • 殺菌
  • 消臭
  • 肌の引き締め、美肌効果

といった働きがあります。
抗酸化作用によって、動脈硬化や心筋梗塞、くも膜下出血などの生活習慣病の予防にも効果的です。

ブルーマロウティーの副作用


ブルーマロウティーは現時点で、特に目立った副作用などは報告されていません。
しかし、以下の点に注意が必要です。

妊娠中や授乳期の方はブルーマロウが母体や胎児に与える影響などは確認されていません。
安全性の確立もされていませんので、医師に確認しましょう。

薬を服用中の方も注意が必要です。
ブルーマロウに含まれるペクチンの粘液質は、薬の吸収を遅らせてしまいます。
もし、ブルーマロウティーを飲むのであれば、タイミングは薬を飲んだ1時間から数時間後にしましょう。

ブルーマロウティーの味や香り

ブルーマロウティーはほのかな甘みはありますが、ほとんど味がしません。
香りもごくわずかな花の香りが残る程度です。

少し物足りない、という方は蜂蜜やレモンを加えて味をつけてみましょう。

また、香りや味のある他のハーブとのブレンドもおすすめですよ。

ブルーマロウティーの美味しい作り方


ブルーマロウティーは熱湯で入れても美味しく仕上がります。
しかし、ブルーマロウティーの大きな特徴であるきれいな青色は熱湯ではあまり持続しません。
ここでは以下の3つの方法について詳しく説明していきます。

  • お湯出し
  • 水出し
  • 氷出し

お湯出し

お湯の温度は若干低めの70℃~90℃くらいがオススメです。
ハーブの量は1人分あたり、1g程度が目安です。
ポットにハーブとお湯を入れて、3~5分ほど蒸らします。
ティーバッグを使う場合はお湯を注ぐときに、ティーバッグに当たらないようにすると色が持続しやすいですよ。

水出し

水500mlに対してハーブの量は3~5gくらいが目安です。
ハーブティーの水出しは一晩くらい時間がかかるものもありますが、ブルーマロウティーは1~2時間で出来上がります。
お湯出しをするよりも青色が持続するので色の変化をゆっくり楽しみたい方にもおすすめですね。

氷出し

ブルーマロウティーは氷を使ってゆっくりと氷出しするのもオススメです。
ハーブは少し多めに3~5g程度を用意します。
そこに氷を100gほど加え、上から熱湯を少し加えます。
あとは氷が溶けていくのを色の変化とともに見守るだけです。

オススメブレンドティー

単体ではあまり味のしないブルーマロウティーは、ブレンドがオススメです。
いろいろなハーブや紅茶などとブレンドするという方も多いんですよ。

カモミール 安眠、リラックス効果、疲労回復。リラックスタイムに最適です。
レモングラス リフレッシュ、消化促進
レモンバーム 頭痛改善、ストレス解消
ラベンダー 気分が落ち着く、リラックス

紅茶 セイロン・キャンディやニルギリ紅茶などといった少しフルーティーなものとの相性は抜群です。
香りのついた紅茶だと、アールグレイなど柑橘系の香りのものが合うようですね。

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色の変化を楽しみたい


レモンを加えるとピンクに変化するブルーマロウティーは、輪切りにしたレモンを浮かべてレモンティーとして飲むのもいいですよね。

レモンと同じ酸性のものでブレンドにおすすめなのがカルピスです。
ピンクに変わったブルーマロウティーとカルピスの白がきれいな色を出してくれるんです。
甘みもプラスされるので飲みやすくお子様にもオススメですよ。

ブルーマロウティーにあうお菓子


ブルーマロウティーはほとんど味がありません。
ですので、味の濃いものよりは、ほのかに甘みや酸味のあるものがオススメです。

オススメはレモンケーキや砂糖漬けのレモンピール。
ケーキや砂糖の甘みとレモンの酸味がブルーマロウティーにぴったりです。

ブルーマロウティーのオススメ入手方法


ブルーマロウティーは、ハーブ専門店やオンラインショップなどでも手に入れることができます。
ハーブの状態で売っているものやすでにティーバックになっているタイプ、ブレンドされているものなど販売形態は様々です。
そのなかでも、オンラインでも買えるものをいくつかをご紹介いたします。

ハーブ専門店などでは袋入りで単体の販売をしています。

また、ティーバックなどでの販売もしています。
手軽に淹れられるティーバッグは贈り物などにも喜ばれますね。色が変わるお茶のプレゼントなんて素敵ですね。

まとめ


[box01 title=”ブルーマロウティーの要点”]

  • 色が変化する「夜明けのハーブ」
  • 咳やのどの痛みの改善に効果あり
  • 腸内環境の改善にも期待できる
  • 水出しや氷出しで青色が持続する
  • ほかのハーブとのブレンドもオススメ
  • カルピスとの相性が抜群

[/box01]

ブルーマロウティーは色の変化を楽しむだけでなく、体調を崩しているときに飲むことでのどの痛みや腸内環境の改善にも役立ってくれます。
キレイな色の変化を眺めながら、身も心もリフレッシュできるのはとても癒されるのでいいですね。

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