リンデンティーの効果・効能や味とは?正しい作り方やオススメ入手法も徹底解説!

ハーブティー図鑑
この記事は約10分で読めます。

リンデンとはヨーロッパを原産地とするシナノキ科の落葉高木です。
和名はセイヨウボダイジュまたはセイヨウナシノキと言い、ハートの形をした葉が特徴でヨーロッパでは街路樹としてよく見掛けられます。

ハーブ、彫刻、楽器の材料、芳香浴など様々な用途に利用できることから「千の用途をもつ木」とも言われています。

リンデンティーは薬効が異なる花葉を乾燥させた「リンデンフラワー」と、木部を乾燥させた「リンデンウッド」に分けられて使われます。

ふんわりと甘い花の香りがし、あまりクセがないので飲みやすく、ブレンドにも適しています。

今回は、

  • リンデンティーの効果・効能や味について
  • 正しい飲み方・オススメ入手法

について徹底的に解説致します。

リンデンティーの効果・効能


リンデンの主成分は以下の4つです。名前と主な効果を下にまとめました。

成分名 効果・効能
タンニン 肌のひきしめ・美白、下痢の緩和や改善、老化・生活習慣病予防、殺菌・消臭作用
フラボノイド 抗酸化作用、免疫力を高める、アンチエイジング、ストレス緩和、血液をさらさらに
サポニン 肥満予防、免疫力を高める
ファルネソール 自律神経の調整、ホルモンバランスの調整

タンニン

この成分は、ポリフェノールの一種です。

  • タンパク質を変性させ、組織や血管を縮め、肌をひきしめるのを助ける
  • メラニンを産生する細胞の増殖を抑制することによる美白作用
  • 腸の粘膜を刺激することにより、腸を引き締め、下痢を改善する
  • 抗酸化作用によるコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化などの生活習慣病を防ぐ
  • 殺菌・消臭作用により虫歯や口臭・体臭を予防する

などの作用があります。

フラボノイド

この成分もポリフェノールの一種です。

  • 免疫力を整える
  • 神経を和らげ、抗不安作用や精神安定作用を助けストレスを緩和する
  • 血小板凝集抑制作用がある為血液をさらさらにする

などの作用があります。

サポニン

この成分はマメ科によく含まれる成分です。

  • 腸で吸収されたブドウ糖が脂肪酸と合体するのを防ぐことにより、余分な脂肪の蓄積を抑制し、肥満を予防する
  • 免疫機能を活性化し、風邪をひきにくくなる

などの作用があります。

ファルネソール

この成分は精油の一種です。

  • ホルモンバランスの調整を助ける
  • 自律神経の調整を助ける
  • 興奮や神経過敏を整える

などの作用があります。

主成分は上記にあげた4つですが、「リンデンフラワーティー」と「リンデンウッドティー」で少し作用が異なりますので、効能を見て目的によって使い分けましょう。

リンデンフラワーティー

「鎮静作用」に優れている。
精神的なストレスを緩和してくれるので、イライラしている時や緊張している時、不安な時に飲むと心を落ち着けるサポートをしてくれる働きがある。
生理前や更年期障害などのイライラ時や夜眠れない時にオススメです。

リンデンウッドティー

「利尿作用」に優れている。
体内の水分や老廃物を排出する効果があるので、むくみの改善に役立ちます。また、脂肪の分解を促進する作用や発汗促進作用もあると言われているので、ダイエットのサポートにオススメです。

リンデンティーの副作用について


特に大きな副作用はありません。

リンデンティーには鎮静作用があるので、疲れていて体力が落ちてしまいエネルギー不足の時や体力があまりない方は、飲むことによってだるさやめまい、気力の低下などを招くことがあります。

また、妊娠中や授乳中の安全については科学的に十分なデータがありませんので、念のために飲むことを控えた方が良いです。

リンデンティーの味と香りについて

「リンデンフラワーティー」は、ほのかにふんわりと花の香りがし、クセのない優しい味が特徴。そのまま飲んでも美味しく、ブレンドするのにも適しています。

「リンデンウッドティー」は、リンデンフラワーティーに比べ味わいも香りも控えめで、さりげなく木の香りが漂うさっぱりとした風味が特徴。こちらもブレンドして飲むのに適しています。

リンデンティーを美味しく飲む方法と作り方


リンデンティーを美味しく飲むための方法についてお話します。

基本の作り方:リンデンフラワーティー

リンデンフラワーをティーポットにティースプーンに2杯分入れ、お湯を300mlほど注いで3~4分蒸らして完成です。

基本の作り方:リンデンウッドティー

リンデンウッドをティーポットにティースプーンに1杯分入れ、お湯を300mlほど注いで5~10分蒸らして完成です。
好みもありますが、リンデンフラワーティーと比べて抽出時間は長めにするのがオススメです。

ブレンドティーレシピ

リンデンフラワーティーのオススメブレンドをご紹介します。

カモミール カモミールティー自体もリラックス効果や鎮静効果があるので、リンデンティーとブレンドすることにより、より効果的になります。
「就寝前」や発汗作用があるので、「風邪のひきはじめ」にオススメです。
ラベンダー ラベンダー単品ではきつい香りもリンデンティーとブレンドすることにより、程よく香る優しい味になり「就寝前」にオススメです。
ペパーミント リンデンティーの発汗作用と鎮静作用、ペパーミントのデトックス効果が合わさった効能で「冷え性対策」にオススメです。
リコリス 痰を切る効果や、咳を止める効果のあるリコリスは身体の抵抗力を高める作用があるので、リンデンティーとブレンドし「風邪のひきはじめ」にオススメです。

リンデンウッドティーはさりげなく香るくらいで、味もさっぱりしているので、お手持ちのお茶や紅茶、ハーブティー、余っている茶葉などとお好みでブレンドすることをオススメします。

ジャーマンカモミールティーの効果・効能や味とは? 正しい作り方やおススメ入手法
カモミールはキク科の白い花で、花の部分をハーブティーにします。 りんごに似た甘い香りが特徴で、安眠・リラックス作用があると言われています。 ローマン・カモミールとジャーマン・カモミールがありますが、ハーブティーにするのは苦味の少ない後者です...
ラベンダーティーの気になる味は? 効果・効能、飲み方を解説! 副作用や妊娠時の心配事は?
ラベンダーは地中海沿岸やインドなどが原産地とされる、シソ科の半木本性植物です。 紫色の花が有名ですが、他にピンクや白の花も咲かせます。 「気持ちを落ち着かせ、ストレスを和らげる」効果を持っているとされるハーブです。 ハーブの中でも、知らない...

リンデンティーに合うお菓子・食事


リンデンティーはふんわりとした花の香りがするので、クッキーやシフォンケーキなど香りの弱いお菓子がオススメ

食事も味の濃いものでなく、サンドイッチのようなものと合わせて食べるとリンデンティーの味を損なうこともなく美味しくいただけます。

そのまま飲んでも、ブレンドしても美味しくいただけるリンデンティーですが、ここではリンデンティーを使用したレシピを紹介していきます。

リンデンティーを使ったクッキー

(下準備)

  • リンデンティーをミルサーで細かくしておく
  • 薄力粉に細かくしたリンデンティーを加え、均等に混ぜておく

(手順)

  1. 室温に戻し柔らかくなったバターに砂糖を加え、よく混ぜる
  2. そこへ卵を加えよく混ぜる
  3. 用意してあった薄力粉とリンデンを合わせた物を少しずつ加え、さっくりと混ぜ、棒状にしてラップに包み冷蔵庫で冷やし固める。
  4. 固まったら厚さ5mm程に切り、170℃に予熱したオーブンで15分焼く。

ふんわりとしたお花の香りがして美味しいです。

リンデンティーのオススメ入手法と買い方


リンデンティーはヨーロッパからの輸入品がほとんどなので、ハーブティーの専門店か生活の木で買うことをオススメします。





まとめ


[box01 title=”リンデンティーの要点”]

  • リンデンフラワーティーとリンデンウッドティーがあり、効果はそれぞれ
  • 生活習慣病予防、肥満予防、アンチエイジング、利尿作用、鎮静作用などの作用がある。
  • 科学的データが不十分なので妊娠中は摂取を控えた方が良い。
  • 味にあまりクセがないので、ブレンドして飲むと飲みやすい。

[/box01]
ふんわりとしたお花の香りがするクセのない優しい味のハーブティーなので、自分の好みに合うブレンドを見つけるのも楽しいですよね。

個人的には、カモミールとペパーミントのブレンドティーがオススメです。

ジャーマンカモミールティーの効果・効能や味とは? 正しい作り方やおススメ入手法
カモミールはキク科の白い花で、花の部分をハーブティーにします。 りんごに似た甘い香りが特徴で、安眠・リラックス作用があると言われています。 ローマン・カモミールとジャーマン・カモミールがありますが、ハーブティーにするのは苦味の少ない後者です...
ペパーミントティーの効果・効能や味とは?正しい作り方やオススメ入手法も徹底解説!
ペパーミントは、シソ科ハッカ属の多年草でヨーロッパが原産です。 和名はセイヨウハッカと言い、アロマテラピーやガムなどの菓子類、歯磨き粉などに使用されています。 とても身近な植物ですよね。 ペパーミントティーにはメントールが含まれています。 ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました