ウーロンティーの効果・効能とは?正しい作り方やオススメ入手法

ハーブティー図鑑
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ウーロンティーは、チャノキの葉から作られる中国茶で、青茶(あおちゃ)と呼ばれる半発酵茶の一種です。
ペットボトルの烏龍茶がよく飲まれていて、香ばしい香りと若干の渋みが特徴ですが、台湾烏龍茶など、色が緑茶に近くて爽やかな香りと飲み口の烏龍茶も多数あります。
花や果物の香りをつけたフレーバードウーロンティーも人気です。

この記事では

  • ウーロンティーの効果・効能や副作用
  • ウーロンティーの作り方やオススメ入手法

について詳しくご紹介します。

ウーロンティーの効果・効能

成分名 効果・効能
烏龍茶重合ポリフェノール 脂肪吸収を抑え脂肪分解を促進
カテキン 悪玉コレステロールの酸化を予防し動脈硬化を抑制
テアニン ストレス抑制作用
カフェイン 利尿、覚醒

烏龍茶重合ポリフェノール

烏龍茶に特有のポリフェノールです。

消化管内で、脂肪を消化する酵素であるリパーゼの働きを阻害し、脂肪吸収を防ぎます。
サントリー黒烏龍茶に特に多く配合されている成分でもあります。

カテキン

チャノキの葉に含まれている渋み成分のひとつです。
抗酸化物質のひとつであり、悪玉コレステロールの酸化を防いで、酸化した悪玉コレステロールによる動脈硬化を予防します。

テアニン

チャノキに含まれている旨味成分で、アミノ酸の一種です。
摂取するとリラックスしている時に出る脳波であるα波が増加したり、脳内のGABAが増えたりして、ストレス抑制作用(リラックス作用)があることが確かめられています。

カフェイン

コーヒーなどにも含まれることでお馴染みです。
覚醒作用があり、適量取れば気分をすっきりさせてくれます。

利尿作用で余分な水分を大概から出してくれます。

また、どの成分がどれほど関わっているか不明ですが、

  • 虫歯予防
  • 2型糖尿病予防効果
  • 認知機能改善

にもウーロンティーは効果があるとされています。

ウーロンティーの副作用について


ウーロンティーはカフェインを含んでいるため、妊娠中は飲みすぎないよう心がけることが必要です。

ただ、WHOより厳しい欧州食品安全機関の基準でも、一日200mgまでなら妊娠中もカフェインを摂って大丈夫とされています。
100mlにつき20mgほどのカフェインを含んでいるウーロンティーなら、カップ1,2杯ほど飲んでも特に問題はありません。
ただ、暑い日に冷たいペットボトルのお茶を飲むと、500ml程はすぐに飲んでしまうので、そこは注意してください。

授乳中も、欧州食品安全機関の基準では、1日200mgまでならカフェインをとって大丈夫とされています。
やはり飲みすぎなければ問題はありません。

ウーロンティーの味と香り

ウーロンティーの種類によって様々に異なります。

一般によく知られているのはサントリーなどのペットボトル烏龍茶。
茶色い水色に渋めの味わいですが、これは中国福建省産の茶葉を主体にしたものです。

台湾烏龍茶は中国烏龍茶とはまた違った香りと味わいが特徴。
緑茶に近い味と香りのものから果実のような香りとお茶の甘味を感じるものまであります。

ウーロンティーをおいしく飲む方法と作り方

基本の作り方

150ml作るのにつき茶葉6gが目安です。基本的に熱湯を使います。
急須と湯呑にお湯を注いで温めておきます。

急須の湯を捨てて茶葉を入れ、熱湯を少量注ぎます。
これは茶葉のホコリを取って茶葉を開かせるためのお湯なので、すぐ捨てます。

この工程を入れずに最初から飲む分のお湯を注いで蒸らしてもいいのですが、この一淹目の香りが一番良くウーロンティーの香りを感じられると言われているため、是非一度は試してみてください。

2淹目は60~90秒、3淹目90~120秒、4淹目は高い温度で120~150秒ほど蒸らして、最後の一滴まで注ぎきってください。
固く丸まった茶葉なら長めに蒸らしますが、最初から広がった茶葉ならやや短めでも大丈夫です。

水出しウーロンティー

お湯出しに比べて渋みが少なく爽やかです。
温度が低いと、茶葉から溶け出すカフェイン量が少なく、渋みのもとであるカテキンも溶け出しにくいですが、旨味のもとであるテアニンはお湯出しとそう変わらない量が溶け出すためです。

水1リットル(カルキ臭を避けるためミネラルウォーターか浄水器を通した水道水が好ましい)につき、10gの茶葉を入れて冷蔵庫で一晩置けば完成です。
水を沸かして殺菌していないので、なるべく24時間以内に飲み切るのがよいとされています。

水出しだと香りは若干弱くなります。香りが強いアイスウーロンティーが飲みたい場合は次の項を参照してください。

アイスウーロンティー


出来上がり300mlにつき茶葉6gが必要です。温めた急須に入れた茶葉に熱湯を注いですぐ捨て、再び熱湯180mlを注いで3分蒸らします。

氷120gを詰めたコップに茶葉を越しながら注ぎます。
かき混ぜて温度を均一にしたら出来上がりです。

すぐできて、お湯で作るウーロンティーのしっかりした香りと味わいも味わえます。

アレンジティー

クコの薬膳ウーロンティー 疲労回復・滋養強壮・疲れ目に効くクコ(ゴジベリー)を覚醒作用のあるウーロンティーと一緒にとって元気になりましょう。
クコの実(1人前5~6粒)を水から入れてお湯を沸かし、クコの実を取り出して湯呑に入れておきます。沸かしたお湯で烏龍茶を淹れて蒸らします。
蒸らし終わったらクコの実入り湯のみに注いで完成です。クコの実も一緒に食べましょう。東方美人茶が特に合うと言われています。
モヒートウーロンティー 爽やかなアレンジもこれからの季節にいいでしょう。
モナンなどのメーカーのノンアルコールモヒートシロップを、濃いめのアイスウーロンティー(水出しウーロンティーでもよい)に加えて、炭酸で割って氷を浮かべて完成です。
生のミントが手に入るなら、ミントをつぶしたものに直接ウーロンティーと炭酸水を注いで、セブンイレブンなどで売っている冷凍ライムなどを氷代わりに入れた甘くないモヒート風ウーロンティーもおいしいです。
アイスウーロンチャイ 茶葉にシナモンパウダー小さじ1、黒こしょうパウダーひとつまみ、カルダモパウダーンひとつまみ、生姜一欠け、その他お好みのスパイスをくわえ、温めたポットに入れて熱湯を150ml注ぎます。基本の倍の時間蒸らすか、基本の茶葉の倍の量を使うかして、普通の倍の濃さのウーロンティー液を作ります。
これを最後の一滴までコップに注ぎきり、熱いうちに蜂蜜大さじ2を加えて溶かします。
ここにミルクを同量加えて混ぜ、氷を浮かべて冷やします。バニラエッセンスを一滴垂らして混ぜて完成です。

ウーロンティーに合う食事


中華に限らず、脂っこい料理全般にお勧めです。
口の中の油を流して口内をさっぱりさせてくれます。

また、食事中に飲むほうが脂肪吸収を抑える効果があります。

また、ウーロンティーを料理自体に使うのもおすすめです。
豚の角煮を煮たり、鳥の手羽中を酢で煮る時に加えたり、豚しゃぶやブリしゃぶを煮立てた烏龍茶で作ったりすると、香ばしさが増し、肉や魚の臭みが消え、脂っぽくなりすぎなくて食べやすくなります。

ウーロンティーのオススメの入手法と買い方


様々なところで購入できます。
安価に購入したいならスーパーですが、ブランド物のウーロンティーを試してみたいのならネット通販や専門店がいいでしょう。
本格的に淹れてみたいなら、入門としては。中国烏龍茶の大紅袍、武夷肉桂が手に入りやすくおすすめです。





市販のペットボトルでよく知られる烏龍茶の渋みがあまり好きな人でないなら、緑茶に煮た味わいや果実のような香りのブランドが多い台湾烏龍茶がおすすめです。
東方美人茶や凍頂烏龍茶が有名なブランドです。



ダイエットを目的に、烏龍茶重合ポリフェノールを多くとりたいなら、サントリーの黒烏龍茶が一番飲みやすくお手軽です。
果物や花の香りをつけたフレーバードウーロンティーも是非試してみてください。ルピシアの白桃烏龍がよく知られていますが、メロン烏龍、マンゴー烏龍などもまた違った趣があります。

まとめ

[box01 title=”ウーロンティーの要点”]

  • ダイエット効果、抗酸化効果、ストレス抑制効果、覚醒作用などがある
  • 通常の濃さのものを1,2杯程度なら妊娠中・授乳中も大丈夫
  • ブランドによって様々に味と香りが異なる
  • アレンジティーやフレーバードティーも豊富
  • 脂っこい料理全般に合う
  • 料理自体に使うのもオススメ
  • ペットボトルウーロンティーが好きでない人には台湾烏龍茶がオススメ

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ウーロンティーは産地や製法によって全く味や香りが異なります。
ペットボトルでしか飲んだことのない人は、ぜひ一度茶葉から淹れたウーロンティーを飲んでみてください。

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