下痢でぎゅーっとおなかが痛くなると勉強や仕事どころではありません。
ハーブティーはそんな時にこそおすすめのお茶。
実はハーブティーには下痢を和らげたり、下痢を止めるのを手助けしてくれる力があるのです。
ではどんな種類のハーブが効果的なのでしょうか。
今回の記事では下痢でツラい時におすすめのハーブティーを厳選してご紹介。
この記事では、
- 下痢に役立つハーブティーの働きについて
- 下痢の時におすすめのハーブティー8選
この2点をしっかりとお伝えしていきます。
ツラい下痢…おなかに優しいハーブティーでセルフケア
まずは下痢についてのお話を少し。
そしてハーブティーがどのように役立つのか、見てみましょう。
増えている過敏性腸症候群
とりたてて腸に異常が無いにもかかわらず、下痢を繰り返してしまう『過敏性腸症候群』に悩む方が増えています。
これは通学や通勤で電車に乗る時、大切な打ち合わせの前などに限っておなかがゴロゴロ…といった症状。
原因の1つと言われるのが、精神的なストレス。
心の緊張におなかが敏感に反応して、腸のぜん動運動が活発になりすぎてしまっているのです。
「腹がすわる」という古くからの言葉があるように、心の安定とおなかとは密接に関連しているようですね。
ハーブティーにはおなかに直接的に働く整腸作用のほか、リラックス作用をあわせ持つものも。
心とカラダの両面から穏やかに働きかけてくれるのです。
ハーブティー習慣で、お薬とはまた違った方面からおなかの不調改善を目指してみませんか。
大事なのは、きちんと水分補給
もちろん下痢の原因は、過敏性腸症候群以外にもいくつかあります。
- 食べすぎやお酒の飲みすぎ
- 人工甘味料のとりすぎ
- おなかの冷え
- 細菌やウイルスが悪さをしている
- 大腸炎など病気によるもの
いずれにしても下痢になってしまうと懸念されるのが脱水症状。
少しずつきちんと水分補給をすることが大切になります。
スポーツドリンクもおすすめですが、ノンカフェインで低刺激、体に良い成分が沢山詰まったハーブティーも水分補給に最適!
おなかが緩めの方は、いざという時のためにお気に入りのハーブティーを常備しておくのも良いかもしれません。
発熱や吐き気がする時は受診を
下痢の中にはすぐに病院での処置が必要なものもあります。
- 発熱や吐き気、嘔吐も併発している
- 便に血が混ざっている
- 同じ食事をした人にも下痢症状がある
これ以外にも「いつもの下痢と違う」と感じたら受診のサイン。
「何かおかしい」とピンときたら、早めに病院で診てもらいましょう。
下痢ぎみのおなかに!おすすめハーブティー8選
それでは下痢を止めたい時におすすめのハーブティー発表です。
ネットでの評判や飲みやすさ、使いやすさを考慮して独自に集計、ランキング形式で8点をご紹介します。
では1位からまいりましょう!
第1位:ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールがおすすめなのは、優れたリラックス作用で心身を解きほぐしながら胃腸に優しく作用するから。
ゴロゴロ・キリキリ・ムカムカといったあらゆる胃腸の不調に有効です。
風味はりんごに似た穏やかな飲み口。
お子さんからシニアまで守備範囲が広いのもおすすめポイントです。
―副作用―
- アレルギー症状(キク科アレルギー)
- 過剰摂取で子宮を刺激する可能性があるため妊娠時はご注意を。
カモミールはシングルハーブで飲むのもおすすめですが、こんなブレンドも。
ハニーバニラフレーバー、気になります。
第2位:ペパーミント
ペパーミントがおすすめなのは、健胃整腸の代表的ハーブであるばかりでなく、メンタル面においても鎮静・リフレッシュする働きに優れているから。
食べ過ぎ飲み過ぎにも、過敏性腸症候群にももちろん有効。
風味はガムなどでおなじみ、スーッと鼻に抜ける清涼感が特徴です。
ご自宅で栽培すれば、フレッシュハーブも楽しめますよ。
―副作用―
- 刺激がありますので小さな子供は避けて下さい。
- 母乳を抑えてしまう為、授乳時は避けて下さい。
- 血圧を上昇させるおそれがある為、高血圧の方はご注意を。
- 過剰摂取により子宮収縮作用、下痢悪化のおそれあり。
次に美味しいブレンドティーのご紹介。
リコリスの甘みがプラスされているので、強いスースー感が苦手な方におすすめ。
第3位:シナモン
シナモンがおすすめなのは、直接的な下痢止めというよりも体を温める作用に優れていることから。
冷えはおなかの働きを悪くし、下痢を引き起こしやすくなります。
体をしっかり温める習慣づくりに、シナモンが役立ってくれます。
風味はスパイシーな香りと辛みの中に独特の甘さがあります。
―副作用―
- 肝毒性のあるクマリンを含むため、過剰摂取にご注意を。
- 血糖値を下げる薬との併用で低血糖になるおそれあり。
- 妊娠・授乳時は香り成分の刺激を考えて控えめに。
シナモンはブレンドティーがおすすめ。
こちらの「パッカ アップル&シナモン」はオレンジピールやカモミール、りんごなどが加わりおなかに優しいブレンドです。
第4位:オレンジピール
オレンジピールがおすすめなのは、消化不良や下痢・便秘など消化器系の不調全般に役立つ上に、フルーティーな香りでリラックスできるから。
抗うつ作用や鎮静作用も持つため、ストレスフルな毎日のお供に。
風味はおなじみの柑橘系の爽やかな香りに、少々苦味があります。
全体にほんのりとしているのでブレンドの名脇役として活躍。
前述のカモミールやミントとも良く合います。
―副作用―
- 偏頭痛や関節炎を悪化させる可能性あり。
- 過剰摂取は逆に下痢を引き起こすのでご注意を。
第5位:ブラックベリーリーフ
ブラックベリーリーフがおすすめなのは、豊富に含まれるタンニンによる収れん作用で下痢を和らげてくれるから。
ドイツのメディカルハーブ専門当局コミッションEもブラックベリーリーフの収れん作用について認めています。
風味はほのかに甘くさっぱりとして、クセがあまりありません。
―副作用―
- タンニンによる内臓負担や鉄分阻害を避けるため適量を守りましょう。
- 子宮収縮の可能性があるため妊娠時は後期のみの使用にとどめ、医師に申告しておきましょう。
次に美味しいブレンドティーのご紹介。
自然な甘さとリフレッシュ感でギフトにもおすすめの飲みやすさです。
第6位:マーシュマロウ
マーシュマロウがおすすめなのは、粘膜を保護する粘液質・食物繊維のペクチン・収れん作用のタンニンと腸に良い三拍子が揃っているから。
腸内環境を整えるので、下痢にも便秘にも効果的です。
風味はほんのりと甘く、まろやかなトロみを持つのが特徴です。
―副作用―
- 薬の吸収を妨げるおそれがあるため、時間をずらすようにしましょう。
- 妊娠・授乳時は安全性がまだ確立できていないためお避け下さい。
次に美味しいブレンドティーのご紹介。
同じく消化器系に良いフェンネルやカモミールがベースです。
第7位:サマーセーボリー
サマーセーボリーがおすすめなのは、整腸作用と体を温める働きとの相乗効果で腹痛を和らげてくれるから。
消化器系全般に良く、消化を促進するので食べ過ぎの時にもおすすめ。
風味は刺激的なピリッとした辛みがあります。
あまり聞き慣れないハーブですが、前述のペパーミントやオレンジピールとブレンドすると飲みやすくなります。
―副作用―
- 特にありませんが、過剰摂取だけご注意下さい。
- 妊娠・授乳時は安全を考えて控えめに。
- 刺激が強いため子供への使用は控えめに。
第8位:アグリモニー
アグリモニーがおすすめなのは、先のブラックベリーと同様タンニンが豊富で下痢に効果的に働くため。
ドイツのコミッションEでも一般的な下痢症状への処方を認めるほどですが、日本においてはやや入手しづらいため8位となりました。
風味はハチミツに似た甘い香りとほのかな苦味が特徴です。
―副作用―
- タンニンによる内臓への負担を避けるため、適量をお守り下さい。
- 月経周期への影響および妊娠・授乳時の危険性が示唆されています。
- 日光による皮膚刺激、血圧への影響の可能性あり。
- 血糖値を下げる薬との併用で低血糖になるおそれあり。
アグリモニーはシングルハーブでの販売が少ないため、生活の木から出ているブレンドハーブティーをご紹介しておきます。
番外編!紅茶やチャイも取り入れよう
私達にとって紅茶はコーヒーと並んでとても身近な飲み物。
実はこの紅茶、高い収れん(=下痢止め)作用を持っています。
確かにカフェインは含まれますが、適量であればおなかの不調に大いに役立ってくれるはずです。
同じくチャイも紅茶がベースの飲み物。
そこにシナモンやカルダモンなどのスパイスがプラスされています。
体ぽっかぽか、おなかも喜ぶこと間違いなし。
下痢を止めたい時のハーブティーまとめ
ここまで、下痢を止めたい時のハーブティーについてお伝えしてきました。
今回ご紹介したハーブティーを改めてまとめておきます。
私もおなかゆる系ですのでおなかを壊すことはしょっちゅう。
痛みが来ると(私はウェーブと呼んでいます)本当にツラいですよね。
ハーブティーはノンカフェイン&無糖で刺激が少ないのが良いところ。
うまく取り入れておなかトラブルを乗り越えていきましょう。
コメント