オレガノは、地中海沿岸が原産のシソ科のハーブです。ワイルドマジョラムとも呼ばれます。
頭痛薬や消化促進、風邪薬に使われて来た歴史があります。
主に葉を香辛料やハーブティーに用います。
フレッシュハーブよりも、乾燥させたほうがオレガノの清涼感のある香りが立ちます。味はほろ苦さがあります。
トマトやチーズに合うハーブのため、イタリア料理などによく使われます。
この記事では、
- オレガノティーの効果・効能や副作用
- 正しい作り方やおススメ入手法
について詳しくご紹介します。
オレガノティーの効果・効能
オレガノティーの主な有効成分と、その効果について表にまとめました。
成分 | 効果・効能 |
---|---|
ケルセチン | 抗酸化作用、抗炎症作用、抗動脈硬化作用、脳血管疾患予防、抗腫瘍効果、降圧作用、血管弛緩作用 |
カルバクロール | 抗菌作用、抗真菌作用、抗酸化作用 |
チモール | 抗菌作用、抗真菌作用、抗酸化作用 |
ビタミンC | 抗酸化作用 |
ビタミンE | 抗酸化作用、血流改善作用 |
オレガノティーの効果・効能について、成分別に見ていきましょう。
ケルセチン
ケルセチンはフラボノイドの一種で、健康に役立つ成分として様々な効果が知られています。
- アンチエイジング
- 痛みを和らげる
- 血圧を下げる
- 血流を改善する
などの効果があります。
カルバクロール
カルバクロールはオレガノの主要な香り成分のひとつです。その強力な抗菌作用と抗酸化作用から、
- 感染症の治療
- アンチエイジング
に役立つとされています。
チモール
チモールもオレガノの主要な香り成分のひとつです。やはり強力な抗菌作用と抗酸化作用を持ち、
- 感染症の治療
- アンチエイジング
に役立つとされています。
ビタミンC
オレガノはビタミン豊富で、ビタミンCは特に多く含まれています。そのため、
- アンチエイジング
- 美肌効果
が期待できます。
ビタミンE
ビタミンEもオレガノに豊富に含まれるビタミンのひとつです。
- アンチエイジング
- 血流改善作用
が期待できます。
その他
関わっている成分は不明ですが、オレガノティーは
- 消化促進
- 発汗作用
- 強壮作用
- 疲労回復効果
- 鎮静作用
- 鎮痙作用
- 気管支炎緩和
- 頭痛をしずめる
- 生理痛を鎮める
- 咳を鎮める
- 痰や鼻水を切る
効果があるとされています。
オレガノティーの副作用について
まず、妊娠中・授乳中はなるべく避けるべきです。
これはオレガノティーが妊娠・授乳中も飲んで大丈夫かどうかのデータが不十分なためです。
オレガノティーは生理を誘発する作用があるかもしれないと言われているため、特に妊娠初期は気をつけましょう。
また、多すぎるオレガノティーは鉄分の吸収の邪魔をします。
オレガノティーの飲み過ぎは胃を痛めたり便秘になったりもします。
適量の飲用を心がけましょう。
最後に、オレガノはシソ科の植物なので、シソ科の植物にアレルギーがある人はオレガノティーの飲用は避けるべきです。
オレガノティーの味と香りについて
味は少し苦いですが、さっぱりとした飲み心地です。
ややミントに似た香りがして、爽やかでスパイシーです。
6,7月頃の、花が咲き始めた頃に収穫した葉が一番香りがよいとされています。
オレガノティーをおいしく飲む方法と作り方
基本の作り方
カップ2~3杯分につき、大さじ1杯の乾燥オレガノを使うのが目安。
乾燥オレガノに熱湯を注ぐ前に、少し揉んで細かくするとより香りが出やすいです。
揉んだオレガノに熱湯を注いだら、3分蒸らして出来上がりです。
乾燥していない新鮮なオレガノでもオレガノティーは淹れられますが、その時は成分の抽出が良くなるよう細かく切ってから使うと良いです。
オススメブレンドティー
タイム+ペパーミント | 似た香りと味のハーブなので風味が合います。3つとも消化促進作用があり、さっぱりした風味なので、食事後などにおすすめです。オレガノとタイムは痰を切る効果があるので、風邪のときにもおすすめです。 |
---|---|
+ローズマリー | ローズマリーもオレガノと同様、消化促進作用があるため、胃腸がすっきりしない時におすすめです。 |
+フィーバーヒュー(あるいは菊花) | フィーバーヒューは偏頭痛に効果があるとされているため、頭痛をしずめるオレガノと合わせて頭痛対策に飲むのがオススメです。 |
レモン汁+蜂蜜+生姜 | オレガノティーにレモンと生姜の風味が合います。生姜で体を温め、オレガノでウイルスや菌を攻撃できるので、風邪を引いたときなどにオススメです。 |
+イランイラン | 甘く優雅なイランイランの香りはうつを軽減し、眠りに誘うとされています。オレガノの鎮静効果と合わせて、お休み前にどうぞ。 |
オレガノティーに合うお菓子、食事
オレガノティーは肉などの重たく脂っこい料理に合います。
さっぱりした風味が油っこさを洗い流してくれるだけでなく、消化も促進するためです。
ちなみに、オレガノをハーブとして料理に直接使うなら、調理の最後の方で料理にふりかけるといいとされています。
熱を加える時間が短くなるので栄養が失われにくく、特に肉料理だとその抗酸化作用で肉の酸化を抑えるとされているためです。
直接食べるオレガノは、ビタミンA、C、E、およびK、カルシウム、食物繊維、マンガン、ナイアシンも取れて栄養豊富です。
オレガノティーのオススメの入手法と買い方
乾燥オレガノは、スーパーの香辛料コーナーで簡単に手に入ります。
ただ、香辛料として売られている小瓶のハーブは、日常的に飲むお茶にするには単価が高いです。
まず少量でオレガノティーの味見をしてみたい時にどうぞ。
日常的に飲むハーブティーとしてなら、ハーブ専門店を利用して購入するといいでしょう。色々なメーカーがネット通販などを通じて販売しています。
また、園芸店でオレガノ苗を購入することもできます。フレッシュハーブティーを試してみたい方はこちらをどうぞ。
まとめ
[box01 title=”オレガノティーの要点”]
- オレガノティーは抗酸化作用、抗炎症作用、消化促進など様々な効果を持つ
- 強い抗菌作用や鎮静作用なども持つ
- 妊娠中・授乳中はなるべく避けるべき
- 様々なハーブとのブレンドティーが楽しめる
- ブレンドティーで効果を増強することもできる
- 肉料理などの重たく脂っこい料理に合わせるのがおススメ
- スーパーで買えるが、ハーブ専門店でドライハーブを購入するほうが割安
[/box01]
オレガノはビタミン豊富で、健康に良い様々な成分を含んでいます。
オレガノティーにして飲むのもおいしいですが、ブレンドティーにしたり直接料理に使ったりして、上手に摂取したいハーブですね。
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