クローブティーの効果・効能や味とは?正しい作り方やオススメ入手法も徹底解説!

ハーブティー図鑑
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クローブはインドネシアなど亜熱帯地域を原産地とするフトモモ科フトモモ属の常緑高木です。

和名はチョウジ(丁子)と言い、世界四大スパイスの一つに数えられるほど強い芳香を放つのが特徴。

スパイスとして使われるだけでなく防虫作用もあるので虫除けに使用されたりもします。
優れた殺菌作用や鎮静作用があり、歯科用品に活用されているので「歯医者さんのハーブ」とも言われています。

また日本では、血流を改善して冷え性を改善するように薬用酒の「養命酒」に使われています。

クローブティーはスパイシーな甘みのある独特の香りでピリッとした辛みを感じるハーブティーです。

今回は、

  • クローブティー効果・効能や味について
  • 正しい飲み方・オススメ入手法

について徹底的に解説致します。

クローブティーの効果・効能


クローブの主成分は以下の4つです。名前と主な効果を下にまとめました。

成分名 効果・効能
オイゲノール 抗菌作用、抗ウイルス作用、鎮痛作用、鎮痙作用、殺菌作用、抗酸化作用、防虫作用
カリオフィレン ストレス緩和、鎮痛作用、血行促進
フラボノイド 抗酸化作用、免疫力調整
タンニン 殺菌作用、消臭作用、抗酸化作用、収れん作用

オイゲノール

この成分は、ファイトケミカルの一種です。

  • 抗菌作用、抗ウイルス作用があるので、細菌やウイルスの繁殖を抑え風邪や感染症の予防に効果がある。
  • 鎮痛作用により歯や喉の痛み止めに効果がある。
  • 消化酵素の分泌を促し、胃の消化機能を高める作用があるので消化不良を改善する効果がある。
  • 内蔵や身体全体を温める効果があるので、冷えからくる胃腸の不調の改善や予防に効果がある。
  • 喉や咳の痛みを緩和し呼吸を楽にする効果がある。
  • 抗酸化作用により、活性酸素を除去しガンや心臓病などの生活習慣病を予防する効果がある。

などの作用があります。

カリオフィレン

この成分は、精油の一種です。

  • アドレナリンの流出を抑制し、神経をリラックスさせる効果がある。
  • 偏頭痛やリウマチ病を緩和する効果がある。
  • 毛細血管や動脈を拡張させ、血行を良くする効果がある。
  • 血行が良くなることで筋肉痛や肩こりの緩和に効果がある。

などの作用がある。

フラボノイド

この成分は、植物に含まれる色素の総称です。

  • 老化やシミ、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす活性酸素を除去する硬化がある。
  • 高すぎても低すぎても病気を引き起こす原因となるので免疫力を調整する効果がある。

などの作用がある。

タンニン

この成分は、ポリフェノールの一種です。

  • 収れん作用により、腸の粘膜のけいれんを抑えゆるい便を硬くするので下痢の緩和や予防に効果がある。
  • メラニンの増殖を抑制するので、シミやくすみ予防に効果がある。
  • 虫歯や口臭、体臭を予防する効果がある。

などの作用がある。

クローブティーの副作用について


乳幼児には刺激が強すぎるので摂取を控えて下さい。
妊娠中や授乳中、生理中の方も摂取を控えた方が良いです。

ホルモンバランスが乱れている時や体調不良の時も摂取を控えた方が良いです。
過剰摂取は胃腸が荒れる恐れがあります。

また高濃度での使用は粘膜組織への影響があるので注意して下さい。

クローブティーの味と香りについて

クローブティーはスパイシーな甘みのある独特の香りです。
味は少しピリッとした辛みがあり、人によっては薬草のような味がするという方もいます。

単体では少し飲みにくいハーブティーなので、ハチミツやミルク、他のハーブとブレンドして飲むことをオススメします。

クローブティーを美味しく飲む方法と作り方


クローブティーを美味しく飲むための方法についてお話します。

基本の作り方

温めたティーポットに軽くくだいたクローブティーを入れ、熱湯を注ぎ5分~6分程蒸らせば完成です。

ブレンドティーレシピ

カモミールティー カモミールは胃腸の調子を整える効果や気持ちを落ち着かせるリラックス効果があります。他にも歯肉炎や口臭予防にも役立ちます。クローブティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「胃腸の調子が悪いとき」や「口臭」を抑えたい時にオススメです。
エルダーフラワーティー エルダーフラワーは風邪やインフルエンザ、呼吸器系の不調を緩和する効果があります。また体を温め、体内の循環を良くし老廃物の排泄を促進したり、ストレスを緩和する効果があります。クローブティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「風邪のひき始め」や「冷えからくる胃腸の不調」にオススメです。
ミントティー ミントティーは殺菌作用、抗炎症作用、解熱作用、利尿作用、整腸作用があります。クローブティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「風邪のひき始め」や「お腹の調子が悪いとき」にオススメです。
カルダモンティー カルダモンティーは唾液や胃液を分泌して消化を促進する効果があります。また整腸作用もあります。他にもリラックス効果や腹痛や嘔吐感を抑える働き、発汗作用があります。クローブティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「胃腸の調子が悪いとき」や「ストレスによる腹痛」などにオススメです。
オレンジピールティー オレンジピールには抗うつ作用があり、疲れなどで気持ちが落ち込んでいる時や不安で眠れない時に気分をリフレッシュする効果があります。また腸の働きを正常に保つ効果があるので、便秘や下痢の改善にも効果があります。クローブティーとブレンドすることにより、より効果的になるので「ストレスで胃腸の調子が悪いとき」や「風邪のひき始め」にオススメです。
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クローブティーに合うお菓子・食事


クローブティーは胃腸の調子を整える効果があるので一緒に食べるのなら胃に優しいカステラがオススメです。

食事の際は胃の粘膜を修復するタンパク質を多く含んだ豆腐料理と一緒に飲むことをオススメします。

ブレンドティーとして美味しくいただけるクローブですが、ここではクローブを使ったレシピを紹介していきます。

クローブを使ったポトフ

(手順)

  1. 鍋に水を入れ強火にかけ、牛肉もしくは豚肉を加える。
  2. アクをとってから固形スープ、ローリエを入れ弱火で煮る。
  3. 大きく切ったにんじんと、クローブを差し込んだたまねぎ、セロリを加え弱火で煮る。
  4. 野菜、肉に火が通ったら塩コショウで味を整えたら完成です。

クローブティーのオススメ入手法と買い方

クローブティーはハーブ専門店で購入することをオススメします。

クローブティ―は初めての方はブレンドから始めたほうがいいかもしれません。



クローブ以外にも色々なハーブが入っているので、スパイシーさが程よくなっていて、美味しいです。

まとめ


[box01 title=”クローブの要点”]

  • 体を温めて血行・血流を良くするので冷え性の改善や冷えによる胃腸の不調を緩和する効果がある。
  • 胃腸機能を向上させ消化機能を促進することで口臭を予防する効果がある。
  • 抗菌作用・抗ウイルス作用があるので風邪のひき始めや予防に効果がある。
  • 防虫効果もある。
  • 乳幼児や妊娠中・授乳中・生理中の方は摂取を控える。
  • 過剰摂取は禁物。

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スパイシーなハーブティーなので、自分の好みのブレンドを見つけて飲むのも楽しいですよね。
個人的にはクローブティーにシナモンとたっぷりのハチミツを加えて飲むのがオススメです。

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