たんぽぽ茶の気になる味は?効果・効能、飲み方を解説!副作用や妊娠時の心配事は?

ハーブティー図鑑
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たんぽぽ茶は、血のめぐりを良くし、デトックスを促す働きに優れたお茶です。
母乳の出を良くする為に授乳中の方がよく利用しています。

たんぽぽはキク科タンポポ属の多年草。
暖かい春に道端で力強く咲くたんぽぽをよく見かけますよね。

お茶にするたんぽぽは、もちろん栽培に適した環境でスクスクと成長したものを使います。
使う部位はたんぽぽの根ですが、葉が使われることもありますよ。

この記事では、

  • たんぽぽ茶の効果・効能
  • たんぽぽ茶の正しい作り方やおススメ入手法

について詳しくご紹介します。

たんぽぽ茶とたんぽぽコーヒーの違いについても触れていますので、よろしければ参考にしてみて下さいね。

たんぽぽ茶の効果・効能


たんぽぽ茶は血液の健康維持やデトックスに良いお茶です。
血のめぐりは母乳にも直結するので、母乳育児のママに役立ちます。

主な有効成分と、その効果について表にまとめました。

成分名 効果・効能
タラキサステロール 催乳作用
クロロゲン酸 抗酸化作用
ヘモグロビン生成、鉄欠乏性貧血予防
タラキサシン 消化促進、緩下作用、強肝・解毒作用
イヌリン 便秘解消、整腸作用
ビタミンB2 代謝促進、発育促進

たんぽぽ茶の効果・効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。

タラキサステロール

これは広く植物に含まれるフィトステロールと呼ばれる物質の一種です。
催乳作用といって、母乳の出を良くする効果が期待できます。

クロロゲン酸

これはコーヒーにも含まれるポリフェノールで、コーヒーの風味(主に苦み)を生み出す成分です。
抗酸化作用を持ち、活性酸素による酸化ストレスを軽減します。

  • 活性酸素から受けるダメージを減らしてガン予防
  • 動脈硬化など血管の老化を防ぐ

などの効果が期待できます。

これは血液中にあるヘモグロビンを作るのに必要なミネラルです。

  • 健やかな血液を維持する
  • 鉄欠乏性貧血を予防する

などの効果が期待できます。

特に女性は月経もあり、貧血になりやすいので積極的に摂りたい成分です。

ここまでご紹介してきましたタラキサステロール・クロロゲン酸・鉄の相乗効果により血液をサラサラ健康にしてくれることから、母乳の出も良くなると考えられます。

タラキサシン

これはたんぽぽの苦みの元になっている、苦味質と呼ばれる成分です。

  • 胃の調子を整え、胃もたれを改善して消化を促す
  • 緩下作用でお通じを良くする
  • 肝臓を元気にしてデトックスの働きを高める

といった効果が期待できます。

イヌリン

これは水溶性食物繊維の1つです。

  • 便秘を改善し、お通じを良くしてデトックス
  • 腸の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える

などの効果が期待できます。

上記にご紹介しましたタラキサシンとイヌリンの働きにより、高いデトックス作用で体内の老廃物を排出しスッキリさせてくれると考えられます。

ビタミンB2

これは水溶性のビタミンで、リボフラビンとも言います。

  • 糖質や脂質、たんぱく質の代謝を促し、エネルギーを生み出す
  • 「発育のビタミン」と呼ばれており子供がスクスク成長する
  • 細胞の生まれ変わりを助け、皮膚や粘膜を健やかに保つ

といった効果が期待できます。

たんぽぽ茶の副作用について


たんぽぽはキク科のため、キク科アレルギーの方は使用を避けて下さい

それから肝臓系疾患で治療を受けている方も使用を避けて下さい。
肝機能や胆汁分泌に作用する成分が含まれるためです。

なお、たんぽぽ茶はノンカフェインです。
そのため妊娠中や授乳中のママも安心してお楽しみ頂けます。

特に授乳中のママには嬉しい成分が沢山含まれていますので「母乳の出が心配…」という方にはむしろ進んで取り入れて頂きたいお茶です。

たんぽぽ茶の味と香りについて


たんぽぽ茶は使用部位としては葉を使うこともありますが、基本的には根を使うことが多く、そのため土っぽい香りがあります。

土っぽいと言われると、好みが分かれるところですね。
個人的な感想としては母なる大地の香りと言ったところでしょうか。

味の方にはしっかりとした苦みがあります。
「苦いのはちょっと…」という方には、単独のティーよりもブレンドティーにして飲まれる方が断然おすすめ。
市販のティーバッグでも、ブレンドされたお茶が多く出ています。

ところで、似た飲み物で「たんぽぽコーヒー」というものもあります。
ノンカフェインでコーヒーが楽しめるということで、特に産前産後のママに人気が高まっていますね。

こちらも原料はたんぽぽ茶と同じ根ですが、加工方法によって風味に違いが生まれます。
たんぽぽコーヒーはしっかりローストしてパウダー加工することで、コーヒーのような風味に仕上がっています。

たんぽぽ茶を美味しく飲む方法と作り方


たんぽぽ茶を美味しく飲む方法をご紹介します。

基本の作り方(お湯を使う方法)

たんぽぽ茶は長く抽出すると苦みが強くなります。
そこで最初は薄めに淹れて、味をみられることをおすすめします。

まず急須にティーバッグを1つ入れ、そこにカップ1杯分のお湯を入れます。
薄めに作る場合はお湯を入れたらすぐにカップに注ぎましょう。
あまり蒸らす必要はありません、手早くがコツです。

そこで味に慣れてきて「続けられそうだな」と思われたら、次の煮出す方法も試してみましょう。

基本の作り方(煮出す方法)

ヤカンに水を1リットル入れて火にかけます。
沸騰したらティーバッグを1つ投入し、とろ火で5分間煮出します。

その後火を止めて、ティーバッグは取り出しましょう。
すぐに飲まない分はウォーターポットなどに入れ、冷蔵庫で保管します。

できれば飲まれる際に1杯ずつ電子レンジで温めた方が、身体を冷やさないのでおすすめです。

オススメブレンドティー

たんぽぽ茶はクセが強めですので、ブレンドを特におすすめしたいお茶です。
ブレンドレシピを何点かご紹介します。

カモミール+たんぽぽ リラックス効果に優れたカモミールで、赤ちゃんとの毎日に安らぎを。
カモミールはリンゴ風味とも言われるので、カモミールの割合を増やすほど飲みやすくなります。
ジンジャー西洋ニンジンボク+たんぽぽ 西洋ニンジンボクはチェストツリーとも呼ばれ、女性ホルモンの調子を整えてくれます。
加えてジンジャーが身体を温めて血行促進。
女性の身体のリズムを優しくサポートするブレンドです。
※こちらのブレンドは妊娠中の方はお避け下さい。
たんぽぽ+ハチミツ 「たんぽぽ茶がどうしても苦くて…」という方におすすめです。
ハチミツを加えると苦みが和らいで飲みやすくなります。

たんぽぽ茶に合うお菓子、食事


たんぽぽ茶にはしっかりとした苦みがありますので、生クリームたっぷりのスイーツをおすすめしたいところです。

ですがこと母乳育児ママに関しては、栄養バランスがとても大事な時期。
スイーツも禁止ではありませんが、たまのお楽しみ程度に留めましょう。

代わりにおすすめするおやつとして「なつめチップ」をご紹介します。
あまり馴染みがないかもしれませんが、なつめは鉄や葉酸、カルシウムといった栄養素がバランス良く含まれた果実です。

なつめはチップの他にもドライフルーツとしての形で、スーパーで見かけることもあります。

ただしこのなつめチップ、少しお値段が張ってしまうのが難点。
毎日の頑張りへのごほうびとしていただくのが良いかもしれません。

普段のおやつにはヨーグルトやチーズなどの乳製品もカルシウムが豊富ですので、母乳育児ママにはおすすめです。


たんぽぽ茶のオススメ入手法と買い方


たんぽぽ茶は健康茶やハーブ専門店などで入手することができるほか、ベビー用品店でも販売されています。

ハーブ専門店では「ダンディライオン ルート(根)」という名前で販売されていることが多いです。
ダンディライオンとは西洋タンポポの英名になります。

たんぽぽ茶のネット通販での取り扱いを、何点かご紹介致します。
まずはたんぽぽ100%のシングルティーから。



次の商品は黒豆と発酵ギンネムをブレンド。
クセがなく飲みやすい仕上がりになっています。


たんぽぽ茶のまとめ


[box01 title=”たんぽぽ茶の要点”]

  • 血のめぐりを良くして母乳の出を良くする
  • デトックスにも優れている
  • キク科アレルギーの方は使用を避ける
  • 肝臓系疾患をお持ちの方も使用を避ける
  • 土っぽい香りに苦みのある飲み口
  • ブレンドで飲みやすくした商品も多い
  • ハチミツを加えると飲みやすくなる

[/box01]

私はコーヒーの風味は好きなのですが体質的に刺激になってしまうらしく、あまり飲むことができません。
お店でたんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーを見かけるとついつい手を出して楽しんでいます。

商品によって、お茶風味だったりコーヒー風味だったり。
その中間みたいなものもありますので、お好みでセレクトしてみて下さいね。

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