メハジキは、婦人科系疾患の予防・改善効果のある野草です。
メハジキは、日本や朝鮮、中国に分布するシソ科の越年草植物。
直立した茎の上部に赤紫色の花を咲かせます。
名前の由来は、「昔子供たちが短く切ったメハジキの茎を瞼に貼り、目を開かせて遊んだ」ことからきています。
別名は「ヤクモソウ」。
生薬としての名前でもあり、「益母草」と書きます。
これは、女性に有益な効能がある=「母の益になる草」という意味が由来です。
メハジキ茶は、草のような香りと苦みがあります。
この記事では、
- メハジキ茶の味や効果・効能
- メハジキ茶の飲み方や副作用
について、詳しくご紹介します。
メハジキ茶の効果・効能
「生理痛が辛い」
「生理不順になっている…」
など女性特有の症状に悩まされている現代人は少なくないでしょう。
しかし、市販薬などは副作用が怖くて飲めないという方もいるはず。
メハジキ茶には、女性特有の疾患や悩みを予防・改善する効能があります。
肌トラブルを改善する効果などもあり、女性には嬉しい効能ばかりですね。
メハジキ茶の主な有効成分と、その効果・効能について表にまとめました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
ルチン | 血行改善、生活習慣病予防、心疾患予防 |
アルカロイド | 婦人科系疾患の予防・改善 |
ラウリン酸 | 肌のバリア機能改善、免疫力向上、抗炎症作用 |
リノール酸 | 悪玉コレステロールや中性脂肪の減少、血圧や血糖値の低下 |
メハジキ茶の効果・効能について、成分別に見ていきます。
ルチン
ソバに含まれていることで有名なルチン。
ポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用がある優れた成分です。
- 血行を改善し、動脈硬化や高血圧など生活習慣病を予防・改善する
- 血管を弾力のある健康的な状態に戻し、心疾患の予防をする
- すい臓からのインスリンの分泌を促し、糖尿病を予防・改善する
- 脳細胞の酸化を防ぐことで認知症を予防する
などの効果があります。
アルカロイド
メハジキにはレオヌリン、レオヌリジンなどのアルカロイドが含まれています。
これらは、メハジキ茶の苦みの元になっている成分でもあります。
子宮収縮作用で、月経不順、生理痛、産後の止血など女性特有の悩みや疾患を予防・改善する効果があります。
ラウリン酸
脂肪酸の一つで、母乳にも含まれている成分です。
- 肌のバリア機能を高め、ニキビや肌荒れを治す
- 抗炎症作用で胃腸の炎症を抑え、栄養を体に吸収しやすくさせる
- 腸内環境を改善し、便秘や下痢などの症状を治す
などといった効果が期待出来ます。
リノール酸
人間の体内では作ることが出来ない必須脂肪酸の一種。
- 悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、肥満や生活習慣病を予防する
- 血圧、血糖値を下げ、高血圧や糖尿病を予防する
といった効果が期待出来ます。
また、リノール酸は体内でアラキドン酸という必須脂肪酸を作り出すため、
- 記憶力や言語力を高める
効果も期待できるとされています。
メハジキ茶の副作用について
婦人科系疾患の予防・改善と女性に嬉しい効能がある、メハジキ茶。
しかし、妊娠中は飲んではいけないとされています。
メハジキ茶には子宮収縮作用があり、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。
また飲用の際は適量を守り、多量摂取することは止めましょう。
その他、以下に当てはまる方もご注意ください。
- 授乳中の方
- 治療中の病気がある方
- 薬を服用中の方
メハジキ茶の味と香りについて
メハジキ茶は、草や土のような自然の香りと苦みのあるお茶です。
苦みはそれほど強くないので、飲みにくいほどではありません。
ただし、好みによっては嫌いな味という場合も。
そのような場合は他の茶葉とブレンドすることをおすすめします。
メハジキ茶と美味しく飲む方法と作り方
メハジキ茶を美味しく飲む方法についてお伝えします。
基本の作り方
カップ一杯分につき、ティースプーン一杯分の乾燥メハジキをティーポットに入れます。
お湯を注ぎ入れ、フタをして蒸らします。
蒸らし時間は3分~5分程度です。
後は茶こしを通してカップに注ぎ、出来上がり。
苦味を和らげるために、はちみつをプラスするのもおすすめです。
ブレンドティーレシピ
メハジキ茶は、ヨモギやドクダミなど「薬草として知られる野草」とブレンドされることが多いようです。
ヨモギ+メハジキ | ヨモギとメハジキのブレンドティーは、冷え性改善に大きな効果を発揮します。 冷えが原因になっている疾患改善にも効果が期待出来ます。ヨモギ茶もメハジキ茶も少し苦みのあるお茶なので、飲みにくい場合ははちみつをプラスしてみましょう。 |
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ドクダミ+アマチャヅル+メハジキ | 十薬と呼ばれるほど優れた効能を持つドクダミとのブレンドは、効果がよりアップするはず。
ドクダミとメハジキだけでは苦くて飲めないので、甘いアマチャヅルをブレンドしてみましょう。 |
ゲンノショウコ+ハト麦+メハジキ | ゲンノショウコは、ドクダミと同じく薬効に優れた野草として知られています。
胃腸の調子を整える働きのほか、冷え性緩和効果もある為、婦人病予防には大きな効果が期待出来ます。 ハト麦をブレンドすることですっきりした味わいになり、飲みやすくなります。 |
メハジキ茶に合うお菓子、食事
主に漢方薬として用いられてきたメハジキ茶。
漢方と言えば中国なので、メハジキ茶は中華料理との相性が良さそうですね。
苦みはあるものの、飲みにくいという訳ではないので、和食にも合わせられそうです。
お菓子と合わせる場合は、ブレンドティーにするといいでしょう。
特に婦人科系疾患に悩みを抱えているという方は、毎日の食事に取り入れてメハジキ茶を積極的に摂取していきましょう。
メハジキ茶のおススメ入手法と買い方
メハジキは、日本の道端や草むらに自生する植物です。
しかし、メハジキ茶として市販されているものはほとんど見つけることが出来ません。
ただ漢方専門店では「ヤクモソウ」という名の生薬として、メハジキ茶が販売されています。
今回はご参考までに、ネット通販での取り扱いをご紹介しておきます。
・ナガエ薬局益母草 刻 内容量500g \3410(税込)
商品ページはこちら
また、メハジキの苗は生薬よりも遥かに安いお値段で売られています。
こちらを購入して育て、メハジキ茶を手作りしてみるのもいいかもしれません。
メハジキ茶は以下の方法で作れます。
開花時期に地上部を収穫します。
水で洗い汚れを落としてから、ザルに広げて天日干ししましょう。
メハジキ茶のまとめ
[box01 title=”メハジキ茶の要点”]
- 最大の特徴は、婦人科系疾患の予防・改善効果があること
- 肌トラブルの予防や生活習慣病予防効果も期待できる
- 妊娠中の方の摂取は控えること
- 草や土のような香りと苦みのある味
- ヨモギ、ドクダミ+アマチャヅル、ゲンノショウコ+ハト麦などのブレンドがおすすめ
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ハーブティーの中でも、ここまで婦人病予防に特化したお茶というのはあまりないのではないでしょうか。
普通の薬は副作用の心配があったりして、中々飲めないという方もいるはず。
しかし自然の野草であるメハジキ茶ならば、そのような心配も少なくとても安心出来ますね。
妊娠中以外は積極的に摂取していきたいお茶です。
「女性の味方」メハジキ茶で健康な体を取り戻し、毎日を楽しく過ごしていきたいですね。
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