風邪やインフルエンザが流行し始める季節になると、
- 普段できることで家族の風邪やインフルエンザの予防がしたい
- 妊娠中で薬が飲めないのでできるだけ避けたい
- できるだけ風邪の引きはじめに治したい
など、気を引き締めて体調管理をしますよね。
実は、いつも飲む飲み物をハーブティーにするだけで、美味しく効果的に風邪対策・免疫力アップが出来てしまいます。
この記事では、
- ハーブティーが持つ、風邪対策・免疫力がアップする働き
- 風邪対策・免疫力がアップするハーブティー7選
- おすすめのブレンドハーブティー
についてご紹介します。
ハーブが持つ、風邪対策・免疫力アップの働きとは?
風邪対策・免疫力アップにおすすめするハーブの働きは、
- 免疫力アップ
- 抗炎症作用
- 抗カタル作用
等の効果が期待できます。
各々の作用について詳しく解説していきます。
まずはハーブの免疫力をアップさせる働きについて解説いたします。
免疫力アップで風邪予防&かかりはじめに
風邪は1年を通じてかかる感染症ですが、特に寒くて乾燥する冬は菌やウィルスが活発に活動しやすい時期です。
マスクや手洗いをして予防対策はバッチリという方でも、人込みや満員電車などでは菌やウィルスが飛散し、体内に侵入してしまうことがあります。
菌やウィルスが体内に侵入し、定着し、増殖する前に、免疫力が高ければ感染しません。
ハーブの中には、ヒトが本来持っている免疫力をあげてくれる成分を含むものがあります。
普段から免疫力のあるハーブティーを飲むことで、重い風邪も軽症ですみます。
抗炎症作用でのどの痛みを抑える
もう1つの働きが、ハーブの持つ抗炎症作用です。
薬のような即効性はないものの、穏やかに腫れたのどの炎症を軽減し、痛みを鎮めてくれます。
また、炎症によって気管等から過剰に分泌される粘液(痰)がからんで、のどの不快感が続くこともありますよね。
ハーブには「去痰(きょたん)作用」という、痰を除去する働きをするものもあります。
のどの風邪にもハーブティーを飲むことで、ケアできるのはうれしいですね。
抗カタル作用でぐずぐずの鼻水・鼻づまりに
3つ目の働きは抗カタル作用といって、咳や鼻水・鼻づまり、のどの痛みといった風邪をひいた際の諸症状(カタル症状)を鎮めてくれる作用です。
くしゃみ、鼻水といった花粉症の症状もこの作用があるハーブによって緩和されます。
免疫をアップさせるハーブや抗炎症作用のあるハーブと一緒に取ることで、薬が飲めない妊娠中の女性にとっては頼もしい「緑のお薬」になります。
風邪対策・免疫力アップにオススメのハーブティー7選
ここからは、風邪対策・免疫力アップにオススメのハーブティーを7つご紹介します。
上でお伝えしたような働きのほか、胃痛を抑える働きや体を温める働きなど、体に嬉しい働きが勢ぞろいです。
ではランキング形式で第1位から発表いたします!
第1位:ホーリーバジル
ホーリーバジルは、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」において、様々な効能をもつ万能薬として5千年以上にわたり使用されてきたハーブです。
免疫だけでなく、自律神経やホルモン分泌のバランスも整え、体の恒常性を維持する働きがあります。
体の恒常性を維持するとは、体全体を総合的に良くすること。
風邪を引きにくくなったり、血糖値や血圧の数値が安定したり、様々な効果が表れます。
最近では薬ではなかなか治りにくい、ストレスによる体調不良も増えてきています。
ホーリーバジルはストレスに対する適応力を高める働きもあるんですよ。
高麗人参茶や甘草などとともに、近年話題の「アダプトゲンハーブ」と呼ばれています。
強力なパワーを持つハーブですが、通常量の飲用では副作用はありません。
ノンカフェインで、妊娠中や授乳中でも安心してお飲みいただけます。
第2位:エキナセア
エキナセアは、免疫力アップのための代表ハーブです。
風邪の引きはじめに、短期間で集中して飲むことで、免疫伝達物質サイトカインを活性化して風邪を早く治してくれます。
味はあまりしないので、風邪対策のハーブとブレンドして飲むのがおすすめです。
ティー以外でも、チンキ(アルコールに成分を抽出したもの)やカプセルなど様々な形で販売されています。
ノンカフェインで、妊娠中や授乳中も安心してお飲みいただけます。
ただし、免疫過剰による疾患である自己免疫疾患や膠原病などには用いるべきではありません。
―副作用―
- キク科アレルギーの方には、のどがイガイガすることがありますのでお避け下さい。
第3位:タイム
煮込み料理などの料理にも使われるタイムは、数あるハーブの中で「最も抗菌力の強いハーブ」。
チモールやカルバクロールという抗菌作用のある成分が含み、鎮痙作用や去痰作用が期待できます。
そのため、気管支炎や上気道カタルなどの呼吸器系にもよいハーブです。
のどが痛いときのハーブティーとしてオススメですが、味に少し苦みがあるのが難点。
苦手な場合は、他の風邪対策・免疫力アップのハーブたちとブレンドしたり、はちみつ漬けにしてみましょう。
ノンカフェインで、妊娠中や授乳中も安心してお飲みいただけます。
第4位:ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールは、香り高い「カモミールティー」として人気のハーブです。
心身をリラックスさせるとともに、消炎作用があるため、
- のどの痛み
- ストレスによる胃炎・胃潰瘍
にも効果があります。
また、女性にとっては冷え性や月経痛などの婦人科の症状も緩和してくれます。
ピーターラビットが夜寝付けない時に飲んだカモミールティー。
就寝前に飲めば不眠にも効果的です。
ノンカフェインで、お子さまから高齢者まで、妊娠中や授乳中でも安心してお飲みいただけます。
―副作用―
- キク科アレルギーの方には、のどがイガイガすることがありますのでお避け下さい。
第5位:ペパーミント
ペパーミントはスーッとするメントール成分で、のどが痛いときに飲むとすっきりするハーブ。
とても薬効が高いハーブで、消化を促し、腹痛を繰り返す過敏性腸症候群にも効果的です。
また、吐き気を抑える作用があるため、胃がムカムカしている際や妊娠初期にもおすすめ。
加えて腸に対しては駆風作用を持つため、ガスが溜まってお腹の張りが気になる方にもペパーミントは良いですね。
―副作用―
- 母乳を抑制するため、授乳時はお避け下さい。
- 血圧を上昇させるおそれがあります。
- 刺激がありますので乳幼児はお避け下さい。
- 過剰摂取により下痢や子宮収縮を引き起こすことがあります。
第6位:エルダーフラワー
エルダーフラワーは、黄色い小さなお花が可愛いハーブティーです。
マスカットのようなさわやかな香りと味わいで、お子さまからも人気のハーブ。
咳や鼻水など風邪の初期症状であるカタル症状を抑え(抗カタル作用)、体を温め発汗作用・利尿作用に優れています。
欧米で伝統医学に使われてきたハーブで、「インフルエンザの特効薬」とも呼ばれています。
ヨーロッパでは、糖分と一緒に漬け込んで作る「コーディアル」という飲み物によく使われています。
ノンカフェインで、妊娠中や授乳中でも安心してお飲みいただけます。
第7位:リンデン
リンデンは、西洋菩提樹の花や葉を利用したハーブです。
鎮静作用や利尿作用があるため、高血圧に用いたり、風邪のひきはじめに飲むことで、体を温め、発汗を促して治りを早めます。
甘い香りがして、心身の緊張を和らげるので、不眠や深いリラックスにも効果的です。
味はあまりありませんので、エルダーフラワーなど他のハーブとブレンドして飲むことをおすすめします。
穏やかに作用するハーブのひとつなので、お子さまにも高齢者にも、妊娠中や授乳中でも安心してお飲みいただけます。
風邪対策・免疫力アップにオススメのブレンドティー
ここまでお伝えしてきたハーブたちを無理なく取り入れることができる、美味しいブレンドティーをご紹介致します。
飲みやすくて美味しいハーブティーなら、ハーブ専門店でもある生活の木の「おいしいハーブティー」シリーズがオススメです。
エキナセアのほかアップルやローズヒップ、オレンジピールなども含まれており、ハーブティーが飲みなれない方やお子さまにも飲みやすいハーブティーです。
そして次にご紹介するのはnichieさんのエルダーフラワーブレンドハーブティー。
エルダーフラワーのほか、よもぎと生姜チップがブレンドされていて、身体が温まる寒い季節にぴったりのハーブティーです。
風邪対策・免疫力アップにオススメのハーブティーまとめ
今回は、風邪対策・免疫力アップにオススメのハーブティーについてお伝えしてきました。
改めてご紹介したハーブティーを一覧にまとめておきます。
どれもノンカフェインで、多量に飲用しなければ安全に飲めるハーブたちでした。
最もイチオシはやはり1位のホーリーバジルで、普段から飲むことで体質が改善され、風邪が引きにくくなります。
症状に合わせて選ぶのもおすすめですよ。
是非色々ブレンドしてみて、あなただけの「緑のお薬」を楽しんでみて下さい!
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