クランベリーは酸味の強いベリーで、日本ではツルコケモモとも呼ばれています。
北米では有名なベリーの一つで、料理のソース、ジャム、ジュースなど様々な用途に使われています。
クランベリーは近年では尿路感染症(膀胱炎など)やむくみ解消に効果が期待できるハーブです。
味はフルーティーで甘酸っぱいです。
この記事では
- クランベリーティーの効果・効能
- クランベリーティーの正しい作り方やオススメ入手法
についてご紹介します。
クランベリーティーの効果・効能について
主な有効成分について、表にまとめてみました。
成分名 | 効果・効能 |
---|---|
プロアントシアニジン(A-タイプ結合構造) | 抗炎症作用、抗酸化作用、利尿作用、動脈硬化予防、抗菌作用 |
ウルソール酸 | 抗酸化作用、抗炎症作用、美白作用、減量時の筋肉分解を抑える作用 |
ケルセチン | 抗酸化作用、抗炎症作用、抗動脈硬化作用、脳血管疾患の予防、抗腫瘍効果、降圧作用、血管弛緩作用 |
キナ酸 | 尿のpHを弱酸性に保つ |
ビタミンC | 抗酸化作用、美肌効果 |
クランベリーティーの効果・効能について、成分別に見ていきます。
プロアントシアニジン(A-タイプ結合構造)
プロアントシアニジンは、クランベリーに特に多く含まれている物質で、珍しい構造をしています。
- 尿路感染症予防効果(菌を防ぎ、炎症を鎮め、抗酸化力が尿管への感染菌付着を防ぐ)
- 歯周病予防(抗酸化作用による歯周病菌の増加抑制による)
- むくみ改善
- 動脈硬化を防ぐ
などの効果が期待されています。
ウルソール酸
りんごの皮やローズマリーに多く含まれる成分ですが、クランベリーにも多く含まれています。
- アンチエイジング
- 美白作用
- 筋肉分解をおさえる(減量時のみ)
などの効果があるとされています。
ケルセチン
いろいろな植物に含まれ、健康効果に優れている成分です。
- アンチエイジング
- 血管弛緩作用による血流改善効果
などの効果があります。
キナ酸
コーヒーなどのいろいろな植物に含まれている物質の総称で、シャープな酸味があります。
・尿のpHを弱酸性(健康なpH)に保つことによって尿路感染症の原因菌の増殖を抑える
という効果があります。
ビタミンC
人体に必須な栄養素の一つです。
- アンチエイジング
- 美白作用
が期待できます。
その他に期待される効果・効能
他に、どの成分がどう関わっているかはわかりませんが、
- 冷え性改善
- 殺菌作用
- 抗ウイルス作用
- 視覚機能改善
- 口臭予防
- 尿臭予防
- 腸内細菌の保護
- 生理痛軽減効果
があるとされています。
クランベリーティーの副作用
安全であるというデータが不足しているため、妊娠中・授乳中は避けるべきです。
クランベリーはシュウ酸塩を多く含んでいるため、大量摂取で悪心、胃の炎症、腎結石のリスクが高まります。
適量の摂取にしておくべきです。
また、クランベリーに含まれるビタミンKがワルファリン(抗血液凝固剤)の効果を高める可能性があるため、併用は避けるべきです。
クランベリーが含むサリチル酸と相互作用を起こす危険があるため、肝臓の薬、アスピリンとの併用も避けるべきです。
クランベリーのサリチル酸はアスピリンに構造が似ているため、アスピリンにアレルギーがある人は摂取するべきではありません。
クランベリーティーの味と香り
甘酸っぱいフルーティーな香りで、酸味がやや強いですがほのかな甘味もあります。
そのままでも飲めますが、蜂蜜やメープルシロップで多少の甘みを足したほうが美味しく飲めます。
また、クランベリーティーの効果増強のために、様々なハーブとブレンドもオススメですね。
クランベリーティーを美味しく飲む方法と作り方
基本の作り方
カップ一杯のお湯(150~180ml)につき、大さじ1のドライクランベリーを使います。お湯を注いで10分蒸らせば完成です。
オススメブレンドティー
ハイビスカス | 美肌効果の増強が期待できます |
---|---|
エキナセア | 感染症予防効果の増強が期待できます |
オレンジピール | 風味が合います。リラックス作用も期待できます |
ヒース | ヒースの利尿作用と殺菌作用による尿路感染予防効果の増強、また美肌効果の増強も期待できます |
シナモン+クローブ+しょうが | 風味が合い、体が温まり、風邪に効くとされます。オレンジジュースを足しても美味しいです |
クランベリーティーにあうお菓子、食事
クランベリーティーはフルーティーなハーブティーなので、果物を使ったお菓子にオススメです。
フルーツタルトでもいいですし、ドライフルーツを練り込んだパンやケーキにも合います。特にリンゴや柑橘系の果物、ラズベリー、パイナップルを使ったものに合うでしょう。
また、ブレンドティーとして相性の良いシナモン・クローブ・しょうがなどのスパイスが効いたお菓子にも合います。
クランベリーティーのオススメの入手法と買い方
高級スーパーやネット通販で購入できます。
Amazon、楽天でも多数の出品があります。
まとめ
[box01 title=”クランベリーティーの要点”]
- クランベリーティーは尿路疾患予防に効果がある成分を豊富に含んでいる
- 口臭予防、尿臭予防、疲れ目改善、冷え性改善、美肌効果も期待できる
- 妊娠・授乳中は安全である保証が無い為避けるべき
- シュウ酸を多く含むため、大量摂取すると腎結石の危険がある
- サリチル酸を多く含むため、肝臓の薬やアスピリンと相互作用したり、アスピリンアレルギーの人に影響したりする可能性がある
- 甘酸っぱくフルーティーな香りで、フルーツ系の菓子やフルーツに合う種類のスパイスを使った菓子に合う
- 購入は高級スーパーかネット通販で可能
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クランベリーは食物繊維・各種ビタミン・ミネラル・アントシアニンが豊富なため、ドライクランベリーをそのまま食べても良い効果があります。
クランベリージュースも販売されていることがあります。
しかし、ジュースは飲みやすくするために大量の糖分が添加されているため、カロリーなどを考えるならクランベリーティーのほうがはるかに有効です。
クランベリーのサプリメントであれば糖分の心配はありませんが、クランベリーティーに比べて多量摂取しやすいので注意してください。
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