日本茶の入門講座

日本茶の品種名徹底解説!茶種別で味と香りは違うもの?

お茶子
お茶子
博士~!日本茶の原料チャノキには、多くの品種があるって聞いたんですけど本当ですか?
茶ルパカ博士
茶ルパカ博士
同じチャノキでも品種によって特徴が大きく異なり、煎茶向きや抹茶向きなど最も美味しく飲める日本茶の種類も決まっていますよ。

美味しい日本茶を見つけるためには、品種について知っておくことも大切なポイントです。
今回は、日本茶の品種とその特徴についてまとめました。
あなたのお気に入りの品種はどんなものでしょうか。

この記事では、

  • 日本茶の品種とその特徴

についてお伝えします。


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日本茶の品種とは?種類との違い

日本で栽培されているのは、中国種のチャノキ。
更にその中で細かく品種が分かれており、「やぶきた」や「べにふうき」などといった多くの品種があります。

“お茶の品種”と 間違えやすいものに“お茶の種類”があります。
しかし、この二つには明確な違いがあります。

  • 日本茶の種類は、煎茶やほうじ茶などといったお茶の種類のこと。
  • 日本茶の品種は、日本茶の原料であるチャノキの種類のことを指します。

日本茶の種類については別記事にてご紹介しています。

日本茶の種類は?特徴について徹底解説 しかし、中には他のお茶との違いが結構分かりにくいものもありますよね。 例えば、 など疑問に思っている...

茶の品種改良は明治時代から始まり、現在の日本茶の品種は約60種類

茶の品種改良は、明治時代から行われ始めました。

  • 日本の気候で育ちやすいもの。
  • 病気に強いもの。
  • 早い時期に茶葉を摘めるもの。
  • 煎茶や玉露など特定のお茶に特化した茶葉が取れるもの。

様々な特徴を持った多くの品種が生まれていきました。

現在、農林水産省に登録されている日本茶の品種は約60種類。
未登録のものも含めると、その数なんと100種類以上にも及びます。

これだけの数があるため、茶の品種名は一目でその特徴が分かるような名前になっています。

主に、産地や選抜場所から名付けられることが多いようですね。
例えば、「やぶきた(藪北)」は茶園内の藪より北側のチャノキから選抜されたため、名付けられています。

「さやまかおり」は埼玉県狭山市、「かなやみどり」」は静岡県金谷町と産地を表している品種名もあります。

その他にも、

  • 「おく」がついた名前……晩生(基準となる「やぶきた」より茶摘み時期が遅い)の品種
  • 「べに」がついた名前……紅茶用の品種

などの特徴も。

  • 「みどり」がついた名前……水色が鮮やかな品種
  • 「かおり」がついた名前……香りが特徴的な品種

などの傾向もありますよ。

知らない品種でもその名前から想像してみると、その特徴が掴めてきそうですね。

日本茶の味や香りは品種によって大きく異なる

日本茶の品種は、その名前からもわかるようにそれぞれ違った特徴を持っています。
つまり、味や香りも品種によって大きく異なると言えます。

例えば、

  • 香り……爽やか、甘い、濃厚
  • 味……旨み・甘みが強い、渋み・苦みが強い、あっさり

などといった違いがあります。

同じ煎茶でも、味の好き嫌いが分かれるという場合は品種の違いによるものかもしれません。

茶ルパカ博士
茶ルパカ博士
好みの日本茶を見つけたい方、日本茶をより楽しみたい方は、各品種の特徴を知っておくことがおすすめです。

日本茶の主な品種まとめ!味や香り、特徴を徹底解説

現在、100種類以上もある日本茶の品種。
その中でも、主な品種とその特徴についてご紹介していきます。

始めに、日本茶の主な品種と生産地・利用されているお茶について表にまとめました。

品種名生産地利用されているお茶
やぶきた東北地方~沖縄県煎茶、玉露、かぶせ茶など
ゆたかみどり鹿児島県など煎茶
あさつゆ鹿児島県など煎茶
おくみどり鹿児島県、三重県、京都府など煎茶、玉露など
さえみどり鹿児島県、宮崎県など煎茶
さやまかおり静岡県、埼玉県、三重県など煎茶
かなやみどり鹿児島県、静岡県煎茶
べにふうき鹿児島県など煎茶、粉茶
つゆひかり静岡県など煎茶
さみどり京都府、愛知県碾茶、抹茶

品種別に詳しく見ていきましょう。

やぶきた

やぶきたは、日本で栽培されているチャノキの約80%を占める、日本茶の代表的な品種。1953年に登録されました。

鮮やかな水色、爽やかな香り、甘み・旨み・渋みが調和した、総合的なバランスが取れています。
煎茶を始め、玉露、かぶせ茶など多くの日本茶に利用されています。
霜に強く育てやすいことから日本全国に広まり、現在は東北地方~沖縄県で栽培されています。

ゆたかみどり

「やぶきた」の次に生産量が多い品種が「ゆたかみどり」です。
後述の品種「あさつゆ」から誕生しました。

被覆栽培(日光を遮って育てること)で育て、茶葉を深蒸しして「深蒸し煎茶」にすることが多い品種。
水色は濃く、渋みと旨みが入り混じった濃厚な味わいが特徴。

寒さに弱いため、主に鹿児島県などの温かい地方で栽培されています。

あさつゆ

宇治の在来種のチャノキから生まれた品種です。1953年登録。

「天然玉露」とも呼ばれるほどの強い甘味・旨みを持っています。

あさつゆは栽培が難しく生産量が少ないため、貴重な品種として知られています。

おくみどり

「やぶきた」と静岡県の在来種「16号」から誕生した品種。1974年に登録されています。

「やぶきた」と比べ茶摘み時期が遅い晩生であること、茶葉が深みのある緑色をしていることが名前の由来。

甘み・渋みはどちらも控えめで、すっきりとクセのない味わい。
飲みやすい味のため、他の品種とブレンドされることも多いです。

さえみどり

「やぶきた」と「あさつゆ」を掛け合わせて誕生した品種。1991年に登録。

水色は目が冴えるような明るい緑色で、渋みが少なく甘み・旨みが強いのが特徴。

鹿児島県や宮崎県など暖かい気候の地域で栽培されています。

さやまかおり

埼玉県狭山市において「やぶきた」から誕生した品種。1971年に登録されました。

名前に「かおり」とあるように最も特徴的なのが香りで、とても濃厚な香りを放つ品種です。
水色や味は「やぶきた」似。

寒さに強い品種であるため、埼玉県を始めに関東~九州と幅広い地域で栽培されています。

かなやみどり

静岡県金谷町において、静岡の在来種チャノキ「6号」と「やぶきた」を交配させて誕生した品種。1970年登録。

水色は濃い緑色で、ミルクのような独特の甘い香りが特徴。

病害虫に強く、有機栽培が可能な品種です。

べにふうき

日本生まれの紅茶品種「べにほまれ」とダージリン系の「枕Cd86」を掛け合わせてつくられた品種。1995年登録。

元々は紅茶用の品種だった、べにふうき。
しかし、緑茶にすると「メチル化カテキン」というアレルギー症状を抑える効果がある成分を含むことが判明。
そのため、現在では花粉症やアトピーなどのアレルギー症状を改善するお茶として知られています。

べにふうき茶は緑茶を濃くしたような味で、苦みや渋みが強いのが特徴です。

つゆひかり

「あさつゆ」とやぶきたから誕生した「静7132」を交配させた品種です。2003年登録。

名前の由来は「あさつゆ」の「つゆ」と、静岡県の茶業に明るい希望をもたらすとした「ひかり」から。

鮮やかで美しいエメラルドグリーンの水色と、甘みが強いのが特徴。

さみどり

京都の在来種から誕生。
主に碾茶・抹茶にされる品種で、被覆栽培(茶葉に覆いをして日光から遮る栽培方法)で育てられます。

水色は鮮やかな緑色で、香り高く上品な味わいが特徴です。


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まとめ

日本茶の品種についてまとめます。

日本茶の種類は、農林水産省に登録されているもので約60種類。
未登録の物も含めると100種類以上ある。

品種名からは、

  • 選抜場所
  • 産地
  • 茶摘み時期
  • 水色
  • 香り

などその品種の特徴が分かるようになっている。

品種によって味も香りもまるで別物のように変わる日本茶。
色々な品種のお茶を飲み比べ、自分の好きな品種を見つけてみて下さい。


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