日本茶の選び方ポイントは5個!美味しい日本茶を見つけよう!

日本茶の入門講座
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専門店はもちろん、スーパーやコンビニでも多くの種類が売られている日本茶。
[chat face=”otya2.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”]パッケージや製造会社も多岐に渡るため、見ているだけでも楽しいですよね。
でも、結構パッケージ買いをしちゃって実はどう違うのかわからなかったりします [/chat]

[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]日本茶の選び方にはいくつかのポイントがあります。
選び方を知り吟味することで、より美味しい日本茶を見つけていきましょう! [/chat]

この記事では、日本茶を選ぶ際の重要なポイントについてお伝えしていきます。

①種類で選ぶ

日本茶は、定番の煎茶やほうじ茶から、高級茶の玉露、あまり馴染みのないお茶まで多くの種類があります。

[chat face=”chap2.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]日本茶を選ぶ際は、まずお茶の種類を決めるといいでしょう。[/chat]
主な日本茶の種類と特徴についてご紹介します。

定番の「煎茶」

日本茶の中でもっともよく飲まれているお茶。
爽やかな香りと渋み・甘み・旨みのバランスがいい。

「深蒸し煎茶」は、茶葉を蒸す時間を煎茶の倍長くしてつくられている。
煎茶より渋みが弱まり、まろやかな味。

甘み・旨みの強い「玉露」

高級茶として知られる玉露。
被覆栽培(日光が当たらないように茶葉を覆う)で育てられる。
渋みが少なく、甘みや旨みが強いのが特徴。

香ばしい香りの「ほうじ茶」

茶葉を強火で焙煎して作られるほうじ茶。
水色は透明感ある茶色で、とても香ばしくすっきりとした味わいが楽しめる。

丸い茶葉が特徴「玉緑茶」

丸くぐりっとした茶葉が特徴的な玉緑茶。
「ぐり茶」とも呼ばれ、主に九州で生産されている。
渋みの少ない、まろやかな味。

茎のみのお茶「茎茶」

煎茶や玉露の製造工程において、茎だけを選別してつくられたお茶。
爽やかな香りとすっきりした甘みが特徴。
玉露など高級茶の茎でつくられた茎茶は「かりがね」と呼ばれ、人気がある。

日本茶の品種名徹底解説!茶種別で味と香りは違うもの?
博士~!日本茶の原料チャノキには、多くの品種があるって聞いたんですけど本当ですか? 同じチャノキでも品種によって特徴が大きく異なり、煎茶向きや抹茶向きなど最も美味しく飲める日本茶の種類も決まっていますよ。 美味しい日本茶を見つけるためには、...

②品種で選ぶ

日本茶の原料であるチャノキは、日本国内の広い地域で盛んに栽培されています。
明治時代からは品種改良も度々行われ、現在では実に100を超える品種があります。
品種ごとに異なった特徴があるため、同じお茶でも味や香りは千差万別。

[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]品種について知っておくことで、自分好みの美味しい日本茶を見つけやすくなりますよ。 [/chat]
主な品種とその特徴をご紹介します。

やぶきた

日本で栽培されているチャノキの約80%を占める、代表的な品種。
深みのある水色、爽やかな香り、渋みと旨みのバランス、全てにおいて総合的に優れている。
煎茶や玉露を始め、様々な日本茶に利用される。

ゆたかみどり

「やぶきた」の次に栽培量が多い品種。
被覆栽培で育て、深蒸しにすることが多い。
水色、味ともに濃厚なお茶になる。

さやまかおり

日本三大銘茶の一つ、狭山茶の代表的な品種。
香りが強いのが特徴。
カテキン量が多いため、渋みが強いしっかりとした味。

かなやみどり

静岡県金谷町で誕生した品種。
濃い水色と、ミルキーで甘い香りが特徴的。

あさつゆ

生産量が少ない貴重な品種。
「天然玉露」ともいわれるほどの強い旨みを持っている。
熱いお湯で淹れても渋みが出にくいため、日本茶を初めて淹れる方にもオススメ。

べにふうき

アレルギー症状改善効果が期待できることで、近年話題の品種。
べにふうきの緑茶は、抗アレルギー作用を持つ「メチル化カテキン」を多く含んでいる。
緑茶を濃くしたような苦み・渋みが強めの味わい。

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③産地で選ぶ

日本では、秋田~沖縄と広い地域でお茶が栽培されています。
同じお茶でも、気候や風土の違う産地で育てられると、味も香りもそれぞれ別の特徴を持ったものになります

日本茶には産地ごとに多くの銘柄がありますが、その中でも “日本の三大銘茶”と言われるのが

  • 静岡茶(静岡県)
  • 宇治茶(京都府)
  • 狭山茶(埼玉県)

です。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」という歌もあるほど有名。

狭山茶は生産量が少ないため、近年は代わりに生産量第2位の「鹿児島茶」を指す場合もあるようです。

[chat face=”otya2.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”]日本茶選びで失敗したくないという場合は、このような有名どころのお茶をチョイスするのも一つの手です。 [/chat]
それでは、産地別のお茶の特徴を見ていきましょう。

静岡県

静岡県は、全体の約4割を占める日本茶生産量第1位の産地。

三大銘茶の一つとされる「静岡茶」ですが、実際は県内各地の産地ごとに様々な銘柄があります。

静岡茶の主な銘柄と特徴をご紹介します。

  • 川根茶…薄い水色、豊かな香りと甘みの強いまろやかな味
  • 本山茶…水色は黄色、爽やかな香りと上品で口当たりの優しい味
  • 掛川茶…水色は濃緑、臭みのないすっきりした香りと旨みのある濃厚まろやかな味
  • 天竜茶…薄い水色、爽やかな香りと旨み・渋みのバランスが取れたすっきりした味

京都府

京都は日本茶栽培が始まった最初の地とされる、古い歴史を誇る場所。
中でも宇治周辺で生産されている宇治茶は、日本茶の代表ともいえるブランド。

宇治では煎茶はもちろん、玉露や碾茶・抹茶なども多く生産されています。
宇治茶は、高級茶らしい上品な香りと、始めに渋み・後から甘みがくる奥深い味わいが楽しめます。

埼玉県

生産量はそれほど多くないものの、三大銘茶の一つ「狭山茶」が有名な埼玉県。

狭山地方で生産されている狭山茶は、「狭山火入れ」という独自の製法でつくられます。
独特の香ばしい香りと濃厚な味わいが特徴。

鹿児島県

鹿児島県は、日本茶生産量第2位を誇る有数の産地。
国内で最も早く新茶が収穫できる地域でもあります。

鹿児島県で最も有名なお茶は「知覧茶」。
深蒸し煎茶である知覧茶は、渋みが少なく旨みが強いのが特徴です。

【チェックポイント】

  • パッケージに「○○茶」と書いてある商品は、その産地の茶葉を100%使用している。
  • 「○○茶ブレンド」という表記の商品は、その産地の茶葉を50%以上使用し、かつ他の茶葉とブレンドしたもの。

④シーン別で選ぶ

人をおもてなししたい時。
ゆっくりリラックスしたい時。
日本茶にはそれぞれのシーンに最も適したお茶があります。
[chat face=”otya1.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”] 飲むシーン別にぴったりな日本茶を選んで楽しみましょう。 [/chat]

来客時に

人をもてなす時には、煎茶がオススメ。
最も飲まれている日本茶で、クセがなく飲みやすい味はおもてなしのお茶としてぴったりです。
特別なお客様の場合は、高級茎茶「かりがね」などもオススメ。

リラックスしたい時に

ゆったりリラックスして過ごしたい時には玉露が一番。
玉露には、リラックス作用がある旨み成分「テアニン」が豊富に含まれています。
玉露は舌の上で転がしながら旨みを堪能する、ワインのようにゆったり楽しむもの。
リラックスしたい休憩時間やティータイムは、玉露で贅沢な時間を過ごしてみて下さい。

寒い日に

寒い冬場や気温の上がらない日に飲みたいのが玄米茶。
香ばしい玄米の香りとまろやかな味わいで飲みやすく、カフェインも少なめ。
子供からお年寄りまで飲むことが出来ます。
身も心もホカホカになる玄米茶で、寒い日を乗り切りましょう。

就寝前に

一日の最後には香ばしいほうじ茶が最適。
茶葉を焙じているほうじ茶は、他のお茶よりカフェイン量が少なめ。
更にその香ばしい香りにはリラックス効果もあります。
おやすみ前はほうじ茶を飲んで体を温め、一日の疲れを癒しましょう。

⑤茶葉の質で選ぶ

日本茶の専門店などでは、お茶が量り売りで売られていることがありますね。
[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]そのように、購入前に茶葉を見たり触ったりできる場合は、茶葉の質を確かめてみましょう。(触る場合はお店の人に許可を得ましょう) [/chat]

お茶の種類別に良質な茶葉の特徴をまとめました。

  • 煎茶……艶のある深緑色。針のように細くとがっている。
  • 玉露……艶のある濃い緑。しっとりした感じで細くよじれた重厚感があるもの。
  • ほうじ茶……煎茶の茶葉に比べて大きく、しっかりと乾燥していて軽い。

日本茶の選び方まとめ

日本茶の選び方のポイントについてまとめます。

  • 煎茶、玉露、ほうじ茶などお茶の種類を選ぶ
  • 全体の約8割を占める「やぶきた」や、抗アレルギー効果を持つ「べにふうき」など品種で選ぶ
  • 日本茶の三大銘茶「静岡茶」「宇治茶」「狭山茶」など産地で選ぶ
  • 人をもてなすときは煎茶、リラックスしたい時は玉露などシーンで選ぶ
  • 茶葉の質を確かめる

日本茶を購入する際は、以上のポイントをチェックして美味しいお茶をゲットしましょう!

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