[chat face=”chap2.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]日本茶には、その味や香りを最大限に引き出すことが出来る淹れ方があるのを知っていますか?[/chat]
[chat face=”otya1.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”] 私達日本人にとって、日本茶は普段から飲み慣れたものですけど…
いつもは「なんとなく、これくらい」という感覚で淹れがちですねぇ [/chat]
[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]実は淹れ方ひとつ変えるだけで、いつものお茶をもっともっと美味しくさせることが出来ますよ。
美味しい日本茶を淹れるために重要な、5つのポイントをお伝えします。 [/chat]
この記事では、
- 日本茶を美味しく淹れるポイント
- 実は間違っている日本茶の淹れ方
についてご紹介します。
美味しい日本茶の選び方については以下の記事でご紹介しています。
日本茶を美味しく淹れるポイントは5つ!
美味しい日本茶を淹れるためのポイントは大きく分けて5つ。
- 茶葉の量
- お湯の量
- お湯の温度
- 茶葉の浸出時間
- 注ぎ方
です。
お茶の種類によって、適した量や温度は異なっています。
淹れ方のポイントを茶種別に詳しくご紹介していきます。
1、茶葉の量
まずは、茶葉の量を計る前に、
- 使う茶さじが一杯何gか
- 淹れるお茶の種類
を把握しておきましょう。
[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]実は茶さじやティースプーンは形が様々なため、一杯あたりのグラムが一律ではありません。
2gだったり3gだったりと、かなりバラつきがあります。 [/chat]
そのため、まずは使用する茶さじやティースプーンの一杯が何gなのかを計る必要があります。
分かりやすいように「すりきり」にして計るといいでしょう。
茶さじ一杯の重さが分かったら、お茶の種類に適した量の茶葉を急須に入れます。
1人分当たりの茶葉の茶種別目安量は以下の通りです。
お茶の種類 | 茶葉の量 |
煎茶 | 2g |
深蒸し煎茶 | 2g |
玉露 | 3g |
ほうじ茶 | 4g |
玄米茶 | 4g |
番茶 | 4g |
以上は、一般的なサイズの湯呑(60ml~100ml)で飲む場合の目安量です。
お寿司屋さんで出てくるような大振りの湯呑を使う場合は、茶葉の量を目安より増やして味が薄くならないようにしましょう。
日本茶の種類について詳しく知りたい方は以下の記事にてご紹介しています。
2、お湯の量
茶葉が準備できたら、次はお湯を適量用意します。
適量と聞くと難しく聞こえますが、実はとても簡単に計るコツがあります。
それは、お湯を急須ではなく、まず人数分の湯呑に注ぐこと。
先にそれぞれの湯呑の8分目程までお湯を注ぎ、それから急須に戻します。
これで人数分にぴったりのお湯が用意できますよ。
この方法は、湯呑を温めることができ、更にお湯の温度を適温まで下げられるため、一石三鳥です。
ちなみに、玉露や上級煎茶には40ml程度の小ぶりの湯呑を用いることが多いです。
水は軟水のものを使い、一度沸騰させたものを使うようにしてください。
詳しくは以下の記事でご紹介しています。
3、温度
お茶の味は、含まれる旨み成分や渋み成分の量に左右されます。
これらの成分はそれぞれお湯に溶け出しやすい温度が異なっているため、お湯の温度でお茶の味も変化します。
簡単に言うと、熱湯で淹れると苦み・渋みが強いお茶に。
低温のお湯で淹れると甘み・旨みが際立ったお茶になります。
茶種別の温度の目安は以下の通りです。
- 煎茶・深蒸し煎茶…80℃
甘味・旨み・苦みのバランスが大事な煎茶は80℃で淹れましょう。
上級煎茶の場合は、少し低めの70℃程度で。 - 玉露…50℃
旨みが特徴の玉露は、50℃程度の低温でゆっくりと旨みを抽出させていきます。 - ほうじ茶・玄米茶・番茶…100℃
沸騰した100℃の熱湯で淹れることで、香ばしい香りをより引き出すことが出来ます。
その他にも、
「旨みを味わいたいから低温で」
「お茶は苦い方が好きだから高温で」
と自分の好みによって、温度を変えてみてもいいですね。
沸騰したお湯は、容器を移し替えるごとに温度が約10℃下がると言われています。
例えば、湯呑に注ぐと90℃。
そこから急須に戻すと80℃になります。
それぞれのお茶に適した温度になるように調節してみましょう。
温度については、以下の記事でもご紹介しています。
4、浸出時間
茶葉を蒸らす時間もとても重要。
短すぎると薄い味に、長すぎると濃く苦い味になってしまいます。
時間をしっかり守るために、タイマーをセットするといいでしょう。
茶葉の浸出時間の目安は以下の通りです。
- 煎茶…約1分
1分程度の間蒸らし、香りも味もバランスよく引き出します。
上級煎茶の場合は、もう1分ほど待ちましょう。 - 深蒸し煎茶…約30秒
煎茶よりも茶葉が細かい深蒸し煎茶は、30秒程度の時間で抽出できます。 - 玉露…約2分~3分
低温のお湯で、時間をかけてじっくりと旨みを引き出します。 - ほうじ茶、玄米茶、番茶…約30秒
熱湯を注ぎ、短い時間でサッと淹れます。
長く蒸らし過ぎるとお茶が濃くなってしまうので注意してください。
茶葉を蒸らす時間だけでなく、茶器の素材も味に変化を与える場合があります。
茶器の選び方については以下の記事でご紹介しています。
5、回し注ぎで最後の一滴まで
急須から湯呑へと注ぐ際は、「回し注ぎ」という方法で淹れるのがポイント。
人数分の湯呑を並べ、少量ずつ順番に注ぎ足していく方法です。
例えば3人分だとして、左の湯呑を1とすると
1→2→3→3→2→1→1→2…
といった感じですね。
茶の濃さが均等になるように注いでいきます。
注ぐとき、急須のフタの穴は注ぎ口側に向けるようにしてください。
穴から空気が入ることで茶葉が舞い、お茶の美味しさを最大限まで引き出すことが出来ます。
また、最後の一滴まで注ぐことも大事。
最後の一滴には、お茶の旨みが凝縮されているので必ず注ぎきりましょう。
急須内にお湯を残さないことは、お茶の成分が抽出され続けるのを防ぐ効果もあります。
これによって苦み・渋みが増すことなく、2煎目・3煎目も美味しく淹れることが出来ます。
【番外編】実はNGな淹れ方はこれ!
美味しくなる淹れ方とは逆に、日本茶の味を損ねてしまうNGな淹れ方も存在します。
うっかりやってしまいがちなNGポイントを確認してみましょう。
湯呑を温めない
湯呑が温まっていないと、注いだ瞬間にお茶の温度が下がり、一気に風味が落ちてしまいます。
美味しいお茶を楽しむためにも、まずは湯呑にお湯を入れ、それから急須に戻すという方法を習慣付けるといいかもしれません。
急須を回す
茶葉を蒸らしている最中に急須を回すのは、基本的には避けた方がいいとされています。
なぜかというと、急須を回すことで余計な雑味や苦味が出てしまうため。
浸出させている間は、適温のお湯の中で自然に茶葉が開くのを待つのが一番です。
[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]ただし、一概にNGとは言えません。
その雑味を含めてこそ「お茶本来の味」と捉え、あえて急須を回す淹れ方もあるからです。 [/chat]
[chat face=”otya1.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”] なので、苦み・渋みが苦手な方はそのまま。
苦みが強いお茶が好みという方は回すと覚えておくと良いですね! [/chat]
まとめ
日本茶の美味しい淹れ方についてまとめます。
- 茶さじ一杯のグラムを確かめ、茶種に適した量の茶葉を入れる
- 人数分の湯呑にお湯を注ぎ、適量を用意してから急須に戻す
- 低温だと旨みが、高温だと苦み・渋みが強めのお茶になる
- 煎茶は1分、玉露は2~3分、ほうじ茶・玄米茶は30秒で抽出する
- 回し注ぎで濃さを統一しながら、最後の一滴まで注ぎきる
[chat face=”otya2.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”]淹れ方一つで更に美味しさが増す日本茶は、改めて奥が深い飲み物だなと思いました。 [/chat]
[chat face=”chap2.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]基本的な淹れ方に慣れてきたら、量や温度を少しずつ調節し、自分好みの淹れ方を見つけてみるのもいいかもしれません。
こだわりの淹れ方で、美味しい日本茶を淹れてみましょう![/chat]
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