胃腸が弱い人は普段から食べ物、飲み物に気を使いますよね。
ちょっと慣れないものを口にすると、すぐに違和感。
ストレスの影響も受けやすく、何かにつけてすぐに「いたたたた…」となってしまいます。
ハーブティーに関しても一旦はチャレンジしたものの胃の不快感でストップ、なんてことがあるかもしれませんね。
今回は、胃腸が弱い人でもチャレンジしやすいハーブティーをご紹介。
この記事では、
- 胃腸が弱い人に向いているハーブの特徴とは
- 胃腸が弱い人におすすめのハーブティー7選
- 市販のおすすめブレンドティー
これらについてしっかりとお伝えしていきます。
胃腸が弱い人は体を温めることが大切
胃腸が弱めな方にとって、冷えは大敵!
おなかが冷えてしまうと内臓の働きが弱まり、余計にトラブルを起こしやすくなります。
そのような方には血行促進作用、発汗作用など体を温める作用を持つハーブティーが向いています。
今回ご紹介するハーブの中では、ジャーマンカモミール・ジンジャー・エルダーフラワーが該当。
冷たい飲み物はほどほどに、温かいハーブティーで体をぽかぽかにし、胃腸の働きを後押ししてあげましょう。
胃腸に低刺激なハーブティーがおすすめ
ハーブの中には胃腸の不調に積極的に働きかけるものも多くあります。
ですが胃腸が弱めな方にとって、そのようなハーブは刺激に繋がることも。
特に緩下作用を持つものにはご注意を。
本来は穏やかに便秘を改善するものですが、おなかが弱い方にとってはてきめんに聞きすぎておなかが緩くなってしまいがち。
つまり胃腸が弱い人に向いているのは、おなかの不調に積極的に作用するハーブよりも、逆に胃腸への作用が少なめで低刺激なハーブです。
例えば、ルイボス。
ノンカフェインなのはもちろんのこと、タンニンも少なく低刺激。
お子さんにもおすすめですよ。
ノンカフェインかどうか確認しよう
カフェインは神経に刺激を与えることから、興奮・不眠などのほか下痢・吐き気といったよくない胃腸症状をもたらすことがあります。
ハーブティーは基本的にはノンカフェインですが、一部のハーブティーにだけはカフェインが含まれますのでご注意を。
例えば、マテ茶。
それからジャスミンティーもベースに緑茶やウーロン茶などが使われるため、カフェインを含んでいます。
それから紅茶やほうじ茶とブレンドされたハーブティーも、当然ながらカフェイン含有です。
ただしほうじ茶はカフェインがとても少ない上、味がお茶風味で飲みやすくまとまるため、ハーブティーに取り入れてみても良いかもしれません。
胃腸が弱い方に!おすすめハーブティー7選
では胃腸が弱い方におすすめのハーブティーを7つご紹介します。
おすすめ順にランキング形式で1位から発表します!
第1位:ルイボス
ルイボスはお子さんや妊娠中の方までどなたでも安心して飲めるお茶として、今や絶大な人気を誇っています。
多くの方に支持されているという実績もあり1位となりました。
ルイボスは高い抗酸化作用を持つことが知られており、カルシウムやマグネシウムといったミネラルも豊富。
腸内環境を整える整腸作用もありますが、比較的作用は穏やか。
タンニンが少なく胃への負担が少ないのもおすすめポイントです。
風味は渋みが少なく、独特のスッとする香りが鼻から抜けるのが特徴。
この香りが好みの分かれるところかもしれません。
―副作用―
- まだデータ不十分なこともありますので過剰摂取だけご注意下さい。
第2位:ジャーマンカモミール
童話『ピーターラビットのおはなし』でおなかを壊したピーターにお薬として飲ませるのが、このジャーマンカモミール(かみつれ)。
カモミールは鎮静作用や体を温める働きに優れているため、寝る前のリラックスティーにぴったり。
胃の粘膜を保護して修復してくれますし、消化を優しく促してくれます。
風味はりんごのようなフルーティーな味と香りが特徴。
飲みやすく作用も穏やかなので、ピーターに飲ませるのも頷けます。
―副作用―
- キク科アレルギーの方はお避け下さい。
- 過剰摂取による子宮刺激作用
- 授乳中の安全性は確認されていません。
第3位:はと麦
夏の定番「麦茶」と名前も味も似ているはと麦。
はと麦茶の原料ははと麦、麦茶の原料は大麦なので別の植物が使われていますが、同じイネ科なので似通った点もあるのでしょう。
はと麦の特徴は、お肌を健やかに整える力を持つこと。
同じ植物から作られるヨクイニンという漢方薬はイボの治療に用いられるほどで、お肌のターンオーバーを促して美肌づくりをサポート。
風味は香ばしさがありますが、麦茶より若干味が薄めで甘みがあります。
胃腸への負担も少なく、その飲みやすさから考えても私たち日本人の体に合っていると考えられるためイチオシです。
―副作用―
- イネアレルギーの方はアレルギー症状が出るおそれあり。
- 子宮を収縮させるおそれがあるため妊娠中はお避け下さい。
- 授乳中の安全性は確認されていません。
第4位:レモンバーム
レモンバームはシソ科の多年草で、同じシソ科のミントに見た目が少し似ているハーブです。
風味の方もレモンとミントを足したような爽やかさがありますが、風味自体は薄めで刺激もなく、胃腸にも穏やかです。
レモンバームの特徴は、抗うつ作用やリラックス作用など精神面によく働くこと。
塞ぎ込んでしまった気持ちを前向きにしたり、脳をリフレッシュしてやる気を高めたり、ストレスで疲れた心を癒したり。
また抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富。
心と体の両面から働きかけて、心身の安定に役立つこと間違いなし。
―副作用―
- 妊娠中、授乳中の安全性は確認されていないためほどほどに。
- 過剰摂取により不整脈や低血圧のおそれあり。
第5位:ジンジャー
ジンジャーとはおなじみの「しょうが」のことで、しょうが紅茶などのブレンドティーもちらほら見かけるようになりました。
ジンジャーは血行を促進して体をぽかぽかと温めてくれるため、おなかが冷えやすい方には特におすすめ。
また消化を促進したり、吐き気を抑えたりといった働きも。
体質によりお腹がゆるくなったりする副作用も示唆されていますので、体質に合うかどうか少量から取り入れてみては。
風味は少しツンとする辛みを持ち、いかにも体が温まりそうなカーッとした喉越しが特徴。
体の中からしっかり温めて、胃腸の働きを高めてあげましょう。
―副作用―
- 胆石症の方は胆汁を増加させるおそれあり。
- 体質により、まれに胸やけや下痢になる可能性あり。
- 妊娠中、授乳中の安全性は確認されていないためほどほどに。
第6位:エルダーフラワー
「インフルエンザ特効薬」「万能の薬箱」などと呼ばれ、ヨーロッパではシロップ状のコーディアルで親しまれてきたエルダーフラワー。
日本でも感染症予防や風邪のひきはじめなどに人気のハーブです。
特徴は体を温めて血の巡りを良くしてくれること。
発汗や利尿を促して体内を浄化し、自然治癒力を高めていきます。
風味はマスカットのようなフルーティーな香りで、刺激もなく穏やかなためお子さんにもおすすめ。
飲みやすいので毎日の水分補給に取り入れて風邪を予防しましょう。
―副作用―
- 他のハーブとの併用で、まれに消化管障害やアレルギー症状のおそれあり。
- ・妊娠中・授乳中はデータ不十分のためお避け下さい。
第7位:マロウブルー
マロウブルーは別名ウスベニアオイともいい、赤紫の花の部位を使ったハーブ。
お湯を注ぐとサッと鮮やかな青いティーになり、さらにレモンを加えるとピンクに変化、見た目にも楽しめます。
マロウブルーの特徴は、豊富な粘液質を含み胃腸に優しいこと。
体の粘膜に良いため、のどの痛みから胃炎・腸炎そして膀胱炎にも有効。
便秘や下痢に働きかける整腸作用がありますが、粘膜保護作用もあわせ持つため穏やかに働きます。
風味はほのかな甘みがあり、全体として味は薄め。
そして滑らかな喉越しが感じられます。
―副作用―
- 薬の吸収を妨げるおそれがあるため、時間をずらしましょう。
- 妊娠中・授乳中はデータ不十分のためお避け下さい。
胃腸が弱い方にオススメのブレンドティー
ここまでお伝えしてきたハーブ達を無理なく取り入れることができる、美味しいブレンドティーをご紹介致します。
まず1つ目のおすすめは、ルイボスを中心としたノンカフェインティー専門店H&Fベルクスのプレミアムハーバルティー。
1位のルイボスをベースに2位のカモミールがブレンドされており、胃腸が弱めの方には鉄板おすすめ商品です。
2つ目にご紹介するのは、厳選されたオーガニック商品を扱うアリサンの「カモミール&ラベンダー」。
高品質なハーブティーを作っているトラディショナルメディシナル社の商品で、カモミール・ラベンダー・レモンバームとシンプルに3種類をブレンド。
ラベンダーの香りが効いていて、ほっとリラックスする一杯です。
胃腸が弱い人でも飲めるハーブティーまとめ
今回は、胃腸が弱い人でも飲めるハーブティーについてお伝えしてきました。
改めてご紹介したハーブティーを一覧にまとめておきます。
- 1位:ルイボス
- 2位:ジャーマンカモミール
- 3位:はと麦
- 4位:レモンバーム
- 5位:ジンジャー
- 6位:エルダーフラワー
- 7位:マロウブルー
ブレンドハーブティーは風味が豊かで、複合的に働くため副作用のリスクも軽減されるのがメリット。
しかし、あまり沢山のハーブがブレンドされているものは、胃腸に不調があらわれた場合にどれが原因しているのかが分かりづらいといった面があります。
胃腸が弱めの方は、最初はなるべくシンプルなお茶で、その後お好みで少しずつバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか。
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