茶殻は飲んだ後捨ててない?誰でも得する茶殻の活用法とは?

日本茶の入門講座
この記事は約9分で読めます。


[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]お茶を飲んだ後に残る茶殻は、いつもどうしていますか? [/chat]
[chat face=”otya4.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”] もう味も出ないとなれば、捨ててしまいますね(`・ω・´) [/chat]

[chat face=”chap4.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”greenf” bg=”green”] ええ~(;;)茶殻を捨ててしまうのはとてももったいないことなんです。 [/chat]

茶殻は多くの有効成分を含んでおり、料理や掃除、美容など様々なことに活用できるんですよ!
体の健康維持、さらには家計のためにもなる、茶殻の活用方法をご紹介します。

この記事では、

  • 茶殻の効果
  • 茶殻の乾燥方法
  • 茶殻の活用方法

についてお伝えします。

茶殻を捨てるのはもったいない!その理由とは?

[chat face=”chap1.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]茶殻を捨てるのがもったいない理由、それはズバリ、有効成分がたくさん残っているから。 [/chat]

もともと茶葉に含まれる有効成分には、水に溶けやすいものと溶けにくいものがあります。
そして、実はお茶を飲むことで摂取できる有効成分は全体の約3割程度。
残り7割の成分は茶殻に残ってしまっているんです!

茶殻を活用する上で、効果的な働きをする有効成分とその効能について見ていきましょう。

成分名 効果・効能
カテキン 抗酸化作用、抗菌・殺菌作用、消臭効果
アミノ酸 保湿効果、リラックス効果
ビタミン類 抗酸化作用、美白・美肌効果、免疫力向上
食物繊維 腸内環境改善

カテキン

お茶の苦み・渋みの元になる、ポリフェノールの一種。
茶殻を摂取・利用することで期待できる効果は、以下の通りです。

  • 生活習慣病を予防する
  • 細菌やウィルスを退治する
  • 不快な臭いの元を断つ

アミノ酸

内臓や筋肉など人間の体を作るのに必要不可欠な、たんぱく質の元になる成分。
茶殻を摂取・利用することで、以下のような効果が期待出来ます。

  • 肌に潤いを与え保湿する
  • 気持ちをリラックスさせる

ビタミン類

体の様々な機能を調節する、重要な働きを持つ成分。
茶殻には、ビタミンC・ビタミンA・ビタミンEが含まれています。
茶殻を摂取・利用することで期待できる効果には、以下のようなものがあります。

  • 老化を予防する
  • 肌に透明感を与える
  • 皮膚や粘膜の健康を保つ

食物繊維

人間の体では消化できない成分で、老廃物を外へ排出させる働きがあります。
茶葉に含まれている食物繊維は、お茶には溶けません。
茶殻を摂取することで以下のような働きが期待出来ます。

  • 便秘を解消する
  • 生活習慣病を予防する

まずは茶殻を乾燥させよう

水分を含んでいる茶殻は、そのままにしておくとすぐに腐ってしまいます。
そのため、まずは茶殻をしっかりと乾燥させる必要があります。

方法は、茶殻の水気を切り、新聞紙やザルの上に広げて数日間天日干しにするだけ。

早く使いたい時や料理に使う場合は、電子レンジでチンするか、フライパンで炒って乾燥させましょう。

節約にも!茶殻の活用方法をご紹介

料理や掃除、美容など、茶殻の様々な活用方法をご紹介します。

料理はふりかけからお菓子まで色々と使える!

茶殻は食材として料理することも出来ます。
有効成分を余すことなく摂取できるので、健康維持にも効果的ですよ。
おすすめのレシピをいくつかご紹介します。

茶殻のふりかけ

茶殻のふりかけは、ご飯のお供にぴったり。
冷蔵庫で保存すれば日持ちするため、作り置きしておくのもオススメ。

<材料>

  • 茶殻……約30g
  • 白ゴマ……適量
  • かつおぶし……適量
  • 醤油……大さじ1
  • みりん……大さじ1

<作り方>
フライパンで茶殻を炒り、水気を飛ばします。
醤油、みりんを加え、パラパラになるまで炒めます。
最後に白ゴマ、かつおぶしを入れ、混ぜれば完成です。

茶殻の佃煮

茶殻は佃煮にすることで苦みが少なくなります。
お酒のおつまみにもぴったり。

<材料>

  • 茶殻……約30g
  • ちりめんじゃこ……お好みで
  • ゴマ……お好みで
  • ごま油…適量
  • 醤油……30ml
  • 酒……50ml
  • みりん……50ml

<作り方>
フライパンにごま油をひき、茶殻とお好みでじゃこやゴマを入れ、軽く炒めます。
醤油、酒、みりんを加え、水分がなくなるまで煮詰めれば完成です。

茶殻の炊き込みご飯

茶殻を入れて炊いたご飯は、お茶の香りが漂う、上品な味になります。

<材料>

  • 茶殻……約30g
  • 米……2合
  • 昆布……お好みで
  • 塩……お好みで

<作り方>
茶殻をフライパンで軽く炒り、水分を飛ばします。
研いだお米に茶殻とお好みで昆布や塩を加え、炊飯器で炊くだけで完成です。

茶殻のクッキー

茶殻を使ったクッキーは、お茶の爽やかな香りが香る、さっぱりとした甘さが楽しめます。

<材料>

  • 茶殻……30g
  • 薄力粉……150g
  • 砂糖……50g
  • 塩……少々
  • 卵……1個
  • サラダ油……40g

<作り方>
オーブンを170℃に予熱しておきます。

茶殻をフライパンで炒り、水気を飛ばします。

ボウルに茶殻、砂糖、塩、卵、サラダ油を入れて混ぜます。
最後に薄力粉を加え、よく混ぜ合わせます。

オーブンの天板にクッキングシートを敷き、スプーン1杯分ずつ生地を落とします。
オーブンに入れ15分程度焼いて完成です。

茶殻のパウンドケーキ

茶殻を使ったパウンドケーキは上品な味わいで、日本茶との相性も抜群です。

<材料>

  • 茶殻……10g~20g
  • ホットケーキミックス……100g
  • 卵……1個
  • バター……30g
  • 牛乳……30g
  • 砂糖……30g

<作り方>
オーブンを180℃に予熱しておきます。

ボウルにバターと砂糖を入れ、泡立て器でよく混ぜます。
次に卵、牛乳、乾燥させた茶殻を加えて混ぜます。
最後にホットケーキミックスを加えて、さらに混ぜ合わせます。

型に流し込み、オーブンで30分焼きます。
竹串で刺してみて何もついてこなければ完成です。

掃除は軽く湿らせた茶殻で細かいゴミやホコリがまとめられる

[chat face=”otya1.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”] 茶殻を使った掃除方法を場所別にご紹介します。 [/chat]

玄関

軽く湿らせた茶殻を玄関に撒いてから、ほうきで掃きましょう。
湿った茶殻にゴミやホコリがくっついてまとまるため、掃除が楽になります。

同時に消臭効果も期待出来ますよ。
掃除の後に、お茶の爽やかな香りが香るのもポイント。

軽く湿らせた茶殻を撒き、ほうきで掃く、もしくは掃除機で吸い取ります。
畳の目に入り込んだ取りにくいホコリも茶殻がしっかりキャッチするので、掃除がはかどります。
茶殻によって畳が湿った場合は最後に乾拭きを行いましょう。

掃除機で吸った場合は、中で虫が湧かないようにすぐに捨てるようにしてください。

シンク

茶殻をお茶パック(古いストッキングでも代用可)に入れ、スポンジ代わりにしてシンクを掃除します。

水アカやぬめりはもちろん、油汚れも落とせます。
洗剤を使わないので手荒れの心配もなし!
お茶には抗菌作用があるため、汚れを落とすのと同時に除菌も出来てしまいます。

掃除が終わったら、そのままごみ箱へ捨てられるのでラクチン!

消臭剤としてニオイを軽減!

臭いを吸収する茶殻の力を応用し、消臭剤として利用することが出来ます。

お茶パックに茶殻を入れ、臭いが気になる場所に置きましょう。
靴の中や下駄箱、冷蔵庫、トイレや玄関と、様々な場所の臭い消しに役立ちます。

台所周りでは、まな板や魚焼きグリルの消臭にも効果がありますよ。

まな板の場合は、お茶パックに茶殻を入れたものでこすりましょう。
殺菌にもなるので、衛生面も安心。
忙しい時は茶殻をまな板の上に振りかけておくだけでもOKです。

魚焼きグリルの場合は、魚を焼いた後すぐにグリルの受け皿に茶殻を入れて消臭します。
茶殻に含まれる成分には油を分解する効果もあるため、その後の掃除もしやすくなりますよ。

美容としても入浴剤・スキンケアに大活躍

茶殻には、カテキンやビタミン類など美容に効果的な成分が多く含まれています。
そのため、スキンケアに茶殻を使うとお肌の調子を整えてくれます。

茶殻の入浴剤

茶殻を使った入浴剤には、保湿効果やリラックス効果が期待出来ます。
また、アレルギーで普段は入浴剤が使えない方でも安心して入浴出来ます。

茶殻をお茶パックに入れたら、そのままお風呂へ入れましょう。
古いストッキングなどでも代用できます。

浴槽の種類によっては茶渋がついてしまう可能性があるので、なるべく早めに洗い流しましょう。

茶殻のフェイスパック

茶殻を使ったフェイスパックには、美白、毛穴の黒ずみ・つまり改善、ニキビ予防などの効果が期待出来ます。

<材料>

  • 茶殻……適量
  • 小麦粉…茶殻の2分の1程度
  • 水……適量

<作り方>
茶殻をミキサーにかけ、粉末状にします。
ミキサーがない場合は、包丁で細かく刻みます。

小麦粉を加えて混ぜ合わせます。
水を少しずつ足しながらこねていき、肌に伸ばせる程度の柔らかさになったら完成。

目を避けながら顔全体に塗り、10分~15分経ったら水またはぬるま湯で洗い流しましょう。

肌に異常を感じた場合は、すぐに洗い流してください。

ガーデニングでは天然の肥料になる!

有効成分をたくさん含んでいる茶殻は、天然の肥料になります。
土に混ぜることで土壌改良材の役割を果たし、栄養豊富ないい土が出来上がりますよ。
カテキンの働きで害虫を寄せ付けなくなる効果も期待出来ます。

注意点は、必ず天日干しした茶殻を使うこと。
急須に残った茶殻をそのまま使っても効果は出ません。

植物が育たず悩んでいる方、害虫被害に遭って困っている方は是非茶殻を活用してみて下さい。

まとめ

茶殻の活用方法についてまとめます。

茶殻は腐りやすいため、天日干しにしてよく乾燥させてから使う。

<活用方法>

  • ふりかけ、佃煮、クッキーなど料理に使う
  • 玄関や畳、シンクなどの掃除に使う
  • 入浴剤やパックにしてスキンケアに使う
  • 肥料としてガーデニングに使う

[chat face=”otya2.png” name=”お茶子” align=”right” border=”green” bg=”none”]茶殻にこれだけ多くの使い道があるとは知りませんでした。
活用方法は簡単、効果は絶大とくれば、もう使わないともったいなーい![/chat]
[chat face=”chap2.png” name=”茶ルパカ博士” align=”left” border=”green” bg=”green”]エコで環境に優しいのもポイントです。
茶殻が出た際は、ぜひ最後まで無駄なく有効活用してみてくださいね。[/chat]

コメント

タイトルとURLをコピーしました