紅茶はどのように入れると一番美味しいのでしょうか?正しい入れ方があると聞いたことがあります。
そうなんです。紅茶には「ゴールデンルール」とも呼ばれる、美味しさを最大限に引き出す入れ方があるんですよ
紅茶の本場イギリスでは、「ゴールデンルール」という紅茶を美味しく入れるポイントが知られています。
このポイントさえ掴んでおけば、誰でも簡単に美味しい紅茶が入れられるようになりますよ!
レモンティーやミルクティーを美味しく入れるポイントも必見です。
この記事では、
- ストレートティーの入れ方(ゴールデンルール)
- レモンティーの入れ方
- ミルクティーの入れ方
- チャイの入れ方
についてお伝えします。
美味しい紅茶の入れ方と重要ポイントを解説!
紅茶を美味しく入れるためのポイントについて、
- ストレートティー
- レモンティー
- ミルクティー
- チャイ
と飲み方別に解説していきます。
ストレートティーの入れ方
まずは、基本となるストレートティーの入れ方(ゴールデンルール)をご紹介します。
お湯は新鮮な水道水を使う
紅茶を淹れるときのお湯は、汲み立ての水道水を使ったものが一番美味しくなります。
温度は100℃がベストなので、沸騰直後のお湯で淹れるようにします。
沸騰させ続けたお湯や沸かし直したお湯は×。
紅茶に使う水の種類や温度については、こちらの記事でご紹介しています。
ティーポット、ティーカップはあらかじめ温めておく
ティーポットとティーカップは、先にお湯を注いで温めておくことが大切です。
紅茶は、高温を保つことが美味しさの秘訣。
ティーポットやティーカップが温まっていないと、せっかく熱湯で淹れた紅茶も温度差によって冷めてしまいます。
美味しさを失ってしまわないよう、ポットやカップはあらかじめ温めておきましょう。
紅茶を淹れる時に使う道具については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
人数分に適した茶葉の量を入れる
ポットが十分に温まったらお湯を捨て、人数分の茶葉を入れます。
1人当たり2~3gが適量です。
よくティースプーン1杯は1人分、ティーメジャースプーン1杯は2人分といいますが、厳密にはこれは正確ではありません。
使うスプーンによって1杯当たりのグラムが異なる場合があるからです。
正確な量を計るためにも、あらかじめ紅茶に使用するスプーンを一つ決めておき、1杯が何gなのかを計測しておくといいでしょう。
こうすることで、毎回正確な量の茶葉を入れられます。
紅茶の茶葉が細かい場合は中盛り、大きい場合は大盛りに調節しましょう。
ティーポットにお湯を勢いよく注ぎ入れる
ティーカップ1杯あたり150mlを目安に、沸騰したお湯をティーポットに注ぎます。
この時、茶葉に向かって勢いよくお湯を注ぎ入れるのがポイント。
お湯に酸素を含ませることで、紅茶の美味しさを引き出す「ジャンピング」を起こしやすくします。
お湯を注ぎ入れたら、すぐにフタをして蒸らしましょう。
ティーポットはジャンピングが起きやすい丸型のものがオススメ!
さらにガラス製のものであれば、中でジャンピングが起こっているかどうか確認できますよ!
タイマーで抽出時間をしっかり計る
抽出時間はタイマーや砂時計を使って正確に計りましょう。
細かい茶葉は2分30秒~3分、大きい茶葉は3~4分が目安です。
紅茶は温度を下げないことが大切なので、抽出している間もティーコージーやティーマットを使って保温しておくと効果的ですよ。
ティーポットの中をスプーンで軽く混ぜ、最後の一滴まで注ぎきる
紅茶が十分に抽出できたら、最後にポットの中をスプーンで一混ぜ。
あとはティーストレーナー(茶こし)で茶葉をこしながら、人数分のティーカップに回し注ぎで注いでいきましょう。
「回し注ぎ」とは、順番に少量ずつ注ぎ足していく方法。
例えば4つのティーカップがある場合、左のカップを1として
1→2→3→4→4→3→2→1→1→2……
となります。
回し注ぎをしながら、紅茶の旨みが凝縮されていると言われる、最後の一滴「ベスト・ドロップ」まで注ぎきりましょう。
レモンティーの入れ方
レモンティーの基本的な入れ方はストレートティーと同じ。
その中で抽出時間とレモンを加えるタイミングがポイントです。
- ティーポット、ティーカップをお湯で温めておく
- 人数分の茶葉をティーポットに入れる
レモンティーに使う茶葉は、クセの少ないディンブラやニルギリなどがオススメ。 - 人数分のお湯をティーポットに勢いよく注ぐ
- 抽出時間はストレートティーよりも短めにする
レモンティーにする紅茶は渋みを出さないように、2分~2分30秒程度を目安に抽出します。 - スプーンで軽く混ぜたら、人数分のティーカップに回し注ぎしながら最後の一滴まで注ぎきる
- 飲む直前にレモンを加える
レモンは飲む直前に加えます。
スプーンで2~3回程度かき回したら、すぐに出してしまいましょう。
入れたままにすると、苦味が出てきてしまうので要注意。
紅茶の茶葉の種類については以下の記事で詳しくご紹介しています。
ミルクティーの入れ方
ミルクティーも基本の入れ方はストレートティーと同じですが、加える牛乳と抽出時間がポイントです。
- 牛乳は常温に戻しておく
紅茶の香りを損ねないよう、牛乳は常温に戻しておきます。
温めるのはNG。 - ティーポット、ティーカップにお湯を注ぎ温めておく
- 人数分の茶葉をティーポットに入れる
ミルクティーにする紅茶は、アッサム、ウバなどがオススメ。 - 人数分のお湯をティーポットに勢いよく注ぐ
- 抽出時間を長めにする
牛乳のコクに負けないよう、通常より長めに蒸らして紅茶を濃く抽出させます。
3分~3分30秒くらいが目安です。 - スプーンで一混ぜし、ティーカップに回し注ぎしながら最後の一滴まで注ぎきる
- 牛乳を加える
きれいなキャラメル色になるまで牛乳を加えたら完成です。
チャイの入れ方
インド発祥のスパイスが効いたミルクティー「チャイ」。
チャイはストレートティーなどとは違い、煮出して作るのが特徴です。
チャイのレシピ
<材料(2杯分)>
・紅茶(アッサムかセイロン)……約10g
・水(汲み立ての水道水)……250ml
・牛乳……250ml
・砂糖……大さじ1~2
・シナモン……1/2本
・カルダモン……2個
・クローブ……2個
- シナモンは2つに割り、カルダモンはさやに切り込みを入れておきます。
- 鍋に水とスパイスを入れ、スパイスの香りがするまで中火で煮出します。
- 一旦火を止めて茶葉を加え、2分ほど置きます。
- 牛乳と砂糖を加え、中火で沸騰直前まで煮詰めます。
茶こしでこしながらカップに注いで完成です。
スパイスは、パウダーではなくホール(原型)のものを使うと香りが際立ちますよ!
煮出す際は中火を厳守!強火だと苦みが出てしまい、弱火で長時間加熱すると色が悪くなってしまいます。
美味しい紅茶の入れ方まとめ
紅茶の入れ方についてまとめます。
紅茶を美味しく淹れるためのポイント
<美味しいストレートティーを入れるポイント>
- 汲み立ての水道水を使い、沸騰直後のお湯で淹れる
- ティーポット、ティーカップはあらかじめお湯を注いで温めておく
- 茶葉は人数分を正確に計る
- 人数分のお湯をティーポットに勢いよく注ぎ入れる
- 抽出時間はタイマーや砂時計で正確に計る
- スプーンで一混ぜした後、回し注ぎでティーカップに注ぎ、最後の一滴まで注ぎきる
<美味しいレモンティーを入れるポイント>
- 抽出時間は短めの2分~2分30秒
- レモンは最後に加え、2~3回回したらすぐに出すこと
<美味しいミルクティーを入れるポイント>
- 牛乳は常温に戻しておく
- 抽出時間は長めの3分~3分30秒
- きれいなキャラメル色になるまで牛乳を加える
<美味しいチャイを入れるポイント>
- スパイスはホール(原型)を使うと香り高くなる
- 中火でじっくり煮出すこと
「ゴールデンルール」と聞くと、なんだか特別なことをするイメージがありました。
ですが実は、量や時間といった基本中の基本に気を付けるだけで、美味しい紅茶が入れられるんですね。
今飲んでいる紅茶も、正しい入れ方で淹れることで新たな美味しさを発見できそうです!
レモンやミルクもただ加えるだけではなく、ポイントを押さえることで更に美味しく入れられます。是非試してみて下さい!
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