- 「ハーブの賞味期限を過ぎてしまった…!」
- 「沢山余っていて全部捨てるのはもったいない!」
余ったハーブはハーブティーやお料理以外にもいろいろと再利用できます。
ハーブをお庭やプランターで栽培されている方は、収穫の季節になると沢山採れ過ぎてどうしよう?なんてこともあるかもしれませんね。
そんな時には、この記事をぜひ参考にしてください!
そこで今回は、お家で沢山余ってしまったハーブのおすすめ活用法をご紹介していきますよ。
この記事では、ハーブの再利用方法について
- フレッシュハーブ
- ドライハーブ
- ハーブチンキ
と大きく3つに分けて詳しくご紹介します。
フレッシュハーブの活用法
まずはフレッシュハーブの活用法です。
ハーブを沢山栽培されている方は必見!
スクスク育ったハーブを色々な形で楽しんでみて下さい。
ハーバルバス(入浴剤)でリラックス
余ったハーブの代表的な活用法としておすすめしたいのが、ハーバルバス。
日本ではゆず果実をお風呂に入れる「ゆず湯」が有名ですが、これと同じイメージでハーブをお風呂に入れ、入浴剤として楽しむことができます。
ハーバルバスの具体的な楽しみ方をご紹介します。
お茶パックに入れて給湯する時に一緒にいれる
これは最もポピュラーで手軽な方法。
100均ショップで売っているお茶パックやだしパックに好みのハーブを入れ、給湯する時に一緒に入れて抽出します。
パック2,3袋分のハーブをふんだんに使いましょう!
あらかじめ浸剤を作ってからバスタブに入れる
浸剤とは熱湯で成分を抽出したもの。
ハーブティーと同義ですね。
作り方は鍋に適量の水を沸騰させ、火を止めた直後にフレッシュハーブを加えて抽出します。
フレッシュハーブの量は手のひら3掴み位、抽出時間は5分が目安。
茶こしで漉してから、バスタブに入れて混ぜます。
浸剤は熱湯を使うので、成分や香りがしっかり引き出されるというメリットがあります。
全身浴だけでなく足浴や手浴もおすすめ
ハーバルバスは通常の入浴(全身浴)だけでなく足浴や手浴でも楽しめます。
注意点として、ハーブの分量は全身浴の場合の1/3程度でOK。
大きめの洗面器などに、ハーブの成分を混ぜたお湯を作って足や手を入れます。
足浴は体の末端を温めることで全身の血行を促進し、足先さっぱり。
手浴は特に上半身を温めるので、肩こりに効果的です。
※おすすめハーブ:レモングラス(リフレッシュ)、ローズ(手浴でリラックス)
湿布やパックで集中ケア
先ほどご説明した浸剤は、湿布やパックにすることもできます。
小鍋に水を沸騰させ、火を止めた直後にフレッシュハーブを入れて5分程抽出。
分量の目安は500mlの水に対してフレッシュハーブ軽く2掴み位です。
湿布の作り方
茶こしで漉した浸剤に、薄手のガーゼタオルなどをつけて絞ります。
やけどしないようにご注意を。
目、肩、腰などツライ部位に当てましょう。
※おすすめハーブ:ローズマリー(肩こりに)、オレガノ(頭痛に)
パックの作り方
同じく茶こしで漉した浸剤をコットンや市販のパック用シートに含ませます。
コットンを目に乗せたり、シートを顔に広げたりして使いましょう。
※おすすめハーブ:ジャーマンカモミール(抗炎症、疲れ目に)
乾燥させてドライハーブとして活用する
フレッシュハーブはとにかく保存がきかないのが難点。
収穫時期にはどうしても大量に余ってしまいがち。
そんな時はやはりドライハーブにするのがおすすめです。
フレッシュハーブをドライハーブにする方法はこちらの記事でご紹介していますので、宜しければ参考にしてみて下さい。
では次からは、ドライハーブの活用法について解説していきます。
ドライハーブの活用法
ドライハーブはフレッシュハーブと比べると(風味の違いはさておき)保存期間も大幅に延び、使い勝手は良くなります。
ですが余りにも多いと、ティーやお料理では使い切れませんね。
ドライハーブもやはりフレッシュと同じく「ハーバルバス」「湿布・パック」で再利用が可能。
さらにはドライハーブならではの活用法もあるんです!
まずはドライハーブのハーバルバスからみていきましょう。
ドライハーブのハーバルバス、フレッシュとの違いはある?
ドライハーブもハーバルバス(入浴剤)として再利用するのが最も手軽でおすすめです。
基本的な楽しみ方はフレッシュハーブと同じですが、若干違いもありますので以下で解説致します。
使う量はフレッシュハーブより少なくてOK
ドライハーブの分量はフレッシュハーブの時よりも少なくてOKです。
分量の目安は全身浴の場合でお茶パック1袋にこんもり位。
給湯する時に一緒に入れて抽出しましょう。
浸剤のほか煎剤を使う方法も
ドライハーブの場合は熱湯で抽出する浸剤の他に、煎剤といって煮出す方法も考えられます。
これは根・種子・実など固いハーブの再利用におすすめ。
煎剤の作り方としては鍋に水とドライハーブを入れ、沸騰したらとろ火にして5分程煎じます。
分量の目安は浸剤も煎剤も同じで、例えば水が500mlであればハーブをティースプーン山盛り3杯程度。
入浴剤だけでなく湿布やパックなどマルチに活躍します。
バスソルトを作ってしっかり発汗!
ドライハーブの場合、バスソルトにして楽しむこともできます。
バスソルトは発汗作用に優れているのでお風呂あがりはさっぱり。
作り方は、天然塩とドライハーブを2:1の割合で混ぜるだけ。
ハーブがお風呂に広がるのを避けたい場合は、お茶パックに入れてからバスタブに入れましょう。
※おすすめハーブ:マロウブルー(肌荒れに)、タイム(血流アップ)
サシェ(匂い袋)やシューズキーパーを手作り
ハーバルバスの他にもドライハーブは生活のお役立ちアイテムとして大活躍!
ハーブをお茶パックに入れてから、小さな巾着など薄手の布袋に入れれば可愛いサシェ(匂い袋)に。
ハンカチやタオルと一緒にしてしまったり、枕元に置いたり。
カバンに忍ばせても良いですね。
さらにそれをそのまま靴に差し込めば、シューズキーパーに。
シューズキーパーは匂い袋をそのまま使うだけでなく、靴下に詰めて作る方法もあります。
これはあらかじめお茶パックにハーブを入れて、さらにそれをガーゼハンカチなどで包んでから靴下に詰めます。
最後に靴下の口をヒモやリボンで結んで出来上がり。
靴にぴったりフィットする可愛いシューズキーパーになります。
それにしてもお茶パック、便利ですね!
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ハーブチンキの活用法
ドライハーブは早めにハーブチンキにしておくと、また違った使い方が楽しめます。
ハーブチンキの活用法についてご紹介致します。
そもそもハーブチンキとは?
ハーブチンキとは、アルコールにハーブの成分を抽出した液体のこと。
ベースにアルコールが使われるため、水溶性の成分だけでなく脂溶性の成分もしっかり抽出されるというメリットがあります。
ハーブチンキは冷蔵庫に入れて保存します。
適切に保存すれば1年間位もちますのでとても便利。
しかし元々の使用するハーブが古いと、当然変質も早くなります。
そのためハーブチンキを作る場合は、早めにドライハーブをチンキ用に取り分けて作ってしまうのがおすすめとなります。
ハーブチンキは以下のように様々に利用できます。
- 飲む:ティーやお水に数滴垂らして飲みます。
- ハーバルバス:バスタブのお湯に適量を混ぜます。
- 湿布:チンキをお湯で4〜10倍に薄め、ガーゼタオルに浸します。
- 手作りコスメ:化粧水になります。(作り方は後述)
- うがい薬:コップ1杯の水に数滴垂らしてうがいします。
※おすすめハーブ:ラベンダー(頭痛に)、エキナセア(うがい用)
ハーブチンキの作り方
ハーブを小鉢1杯分(10g)とウォッカ200ml、消毒済みの空き瓶を用意します。
空き瓶にハーブを入れて、さらにウォッカも入れます。
1日1回瓶を振りながら2週間漬け込みます。
その後別の容器に茶こしとガーゼをセッティングし、中身を出して漉します。
キレイに漉したらそれをまた瓶に戻して保存します。
すぐ使う分はスポイト付きの小瓶に入れておくと数滴垂らす時に便利です。
ハーブチンキを使ったスキンローションの作り方
手作りハーブチンキを使ってスキンローションを作ってみましょう。
―材料―
- ハーブチンキ 小さじ2
- グリセリン 小さじ1
- 精製水 85ml
これらをよく混ぜて、保存容器に入れたら出来上がりです。
材料さえあれば簡単ですね!
保存容器はできれば遮光タイプがベター。
スプレーが付いていると便利です。
使用の際は都度よく振るようにし、なるべく早めに使い切って下さい。
※おすすめハーブ:ジャーマンカモミール(乾燥肌に)、ラベンダー(脂性肌に)
その他活用法
そのほかドライハーブ活用法の発展形として「浸出油」という方法もあります。
浸出油はオイルマッサージに使ったり、保湿オイルとして使ったり。
お肌が乾燥しがちな季節にあると便利です。
作り方ですが、前のハーブチンキではアルコールに漬け込みましたが、浸出油の場合漬け込むのは植物油。
植物油とはアロマテラピーでは「キャリアオイル」と呼ばれるもので、精油を希釈するのに用いられます。
例えばスイートアーモンドオイル、マカデミアナッツオイル、ホホバオイルなど。
作り方はチンキとほぼ同様です。
空き瓶にハーブを沢山詰めて、上から植物油をいっぱいに入れて漬け込みます。
2週間ほど漬け込んだら、別の容器に茶こしとガーゼで漉します。
漉したオイルはまた瓶に戻し、常温保管します。
保存期間は3ヶ月が目安。
使い切れるよう、小さめの瓶に作るのがおすすめです。
※おすすめハーブ:カレンデュラ(肌荒れに)、ローズマリー(肩こりに)
余ったハーブの再利用&活用法まとめ
今回は、余ったハーブの再利用&活用法についてお伝えしてきました。
改めて要点をまとめてみます。
- お茶パックに入れて入浴剤にする
- 全身浴だけでなく足浴や手浴もおすすめ
- 浸剤や煎剤を作って入浴剤、湿布、パックに
- ドライハーブであればバスソルトにもなる
- ドライハーブでサシェやシューズキーパーを作る
- ハーブチンキはハーブをアルコールに漬け込んで作る
- ハーブチンキは飲用やうがい薬のほか外用にも使える
- 浸出油はハーブを植物油に漬け込んで作る
- 浸出油はマッサージオイルや保湿剤に使える
今回ご紹介したハーブチンキ、色々使えて便利ですね。
ですが飲用にもできる分、原料のドライハーブはなるべく新しいものを使う、冷蔵保存するなどの気遣いが少し必要になりそうです。
※参考文献:心と体に効くハーブ読本(PHP研究所)
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